golang gomockの使い方と注意点
今回はGo言語のgomockについてを解説していきます。
gomock
Go言語でのユニットテスト中に外部依存関係をモックすることで、テストの質を向上させ、独立してテストを行うことができます。
Goではインターフェースを使ってgomockやtestify/mockのようなライブラリで簡単にmockを作ることができます。
gomockの使い方
gomockのインストール
gomockをプロジェクトに追加するには、以下のコマンドを実行します。
go get github.com/golang/mock/gomock
go install github.com/golang/mock/mockgen
モックを生成するためのインターフェース定義
モックを生成するためには、まずモックしたい依存関係のインターフェースを定義します。
例えば、データを取得するリポジトリのインターフェースがあるとします。
type UserRepository interface {
GetUser(id int) (*User, error)
}
モックの生成:
mockgenツールを使用してインターフェースのモックを自動生成します。コマンドラインから以下のように実行します。
mockgen -source=path/to/your/interface.go -destination=path/to/your/mock/mock.go -package=mock
モックをテストで使用する
生成されたモックをテストで使用し、特定のメソッドが呼ばれたときの振る舞いを定義します。
func TestGetUser(t *testing.T) {
ctrl := gomock.NewController(t)
defer ctrl.Finish()
mockRepo := mock.NewMockUserRepository(ctrl)
mockRepo.EXPECT().GetUser(gomock.Any()).Return(&User{}, nil)
u, err := mockRepo.GetUser(1)
if err != nil {
t.Fatal("Expected no error, got", err)
}
if u == nil {
t.Fatal("Expected a user, got nil")
}
}
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gomockの注意点
モックの過剰使用
モックは便利ですが、過剰に使用するとコードの設計問題を隠蔽することがあります。
モックは主に外部システムへの依存を切り離すために使うべきで、クラスやモジュール間の通信には慎重に利用する必要があります。
モックと実際の実装の同期
実際のインターフェースが変更された場合、モックも同様に更新する必要があります。
これを怠ると、テストが実際のコードの振る舞いを正しく反映しなくなることがあります。
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