【無料配布】読書感想文を助ける「読書感想文お助けシート」 とアドバイス
本と手帳の案内所です。
図書館で働いていると、毎年夏に聞かれる質問があります。
「読書感想文って、どうしたらいいですか?」
小学生からも、保護者の方からも多く聞かれる質問です。
とても困ってしまう内容なので、私たちは感想文の書き方について書かれている本を紹介することしかできません。
しかしここは図書館ではなく、本と手帳の案内所です。
なので、私なりの本の感想文の書き方のポイントと読書感想文のお助けシートを作りました。
お助けシートでは、本の感想をまとめやすい質問を7つ用意しています。
最後にまねするだけで書ける、テンプレートもあるので参考にしてみてください。
小学校3年生を想定して作りましたが、小さい子には保護者の方が一緒に考えてあげるといいでしょう。
小学校高学年の子も中学生も共通して使えます。
文章を大人っぽくするとさらに良くなるので、自分で書き換えてみてください。
今年の宿題のサポートに使ってもらえると嬉しいです。
お助けシートをすぐにダウンロードしたい方はこちら
※CANVAのページにリンクします。
読書感想文のアドバイス
ここから、私なりの感想文の書き方を紹介します。
この書き方はあくまで書き方が分からない人向けですので、受賞できるわけではありません。
小学生が読むには難しいと思うので、保護者の方が読んでからサポートしてあげてください。
本の選び方
本は自分が読みたいと思った本なら、なんでも大丈夫です。
1~2年生なら、絵本でも問題ありません。
3~6年生や中学生は、小説やノンフィクションを選ぶと書きやすいでしょう。
一番は子供が書きたいと思う本が大切です。大人が「他のがいいんじゃない?」と言わずに、選んだ本で書かせてあげましょう。
どうしても決められない場合は、読書感想文の課題図書や図書館のおすすめの本から選んでもいいでしょう。
学年別に課題図書がありますが、読書が苦手な子なら、1学年下の本を選んでも問題ありません。
感想文の書き方
基本的に感想文は、読んで思ったことをなんでも書いていいんです。
必ず学んだことを書かないといけないわけではありません。
その本を読んでおもしろかったこと、怖かったこと、悲しかったこと、嫌だったこと、なんでも大丈夫です。
そこから、自分の経験とからめて「こんなことを真似したい」と、まとめると感想文として形になります。
書くために整理したい7つのポイント
そのために事前に整理したいポイントが7つあります。
読むきっかけ
好きな登場人物
好きな登場人物の好きなところ
好きな登場人物の印象的なエピソード
登場人物と自分の似ているところ
登場人物と似ていないところ
登場人物の真似したいと思ったところ
こちらはお助けシートに書き込む内容です。
どんなことを書いたらいいか迷ったときに、読んでみてください。
読むきっかけ
その本が気になったのが、どこなのかを書き出してみましょう。
「作者が好きだから、きっとこの本もおもしろい冒険の話と思って手に取った」
「タイトルから動物のかわいい話と思ったから」
「表紙の絵がかわいいから、読んでみようと思った」
この程度の感想で大丈夫です。
好きな登場人物
本に出てきた人物、キャラクターで好きな子を決めてみましょう。
主人公じゃなくても大丈夫です。
「この子が一番好きだな」「共感できるな」「似ているな」と思う子を決めてください。
好きな登場人物の好きなところ
そのキャラクターの好きなところを書き出してみましょう。
「この子が一番好きだな」「共感できるな」「似ているな」と思ったポイントはどんなところでしたか?
「明るく元気なところ」「誰とでも友達になれるところ」「頭がいいところ」など、かんたんなポイントで大丈夫です。
好きな登場人物の印象的なエピソード
その子らしさが出ている場面を一つ書き出してみましょう。
明るく元気なところが好きなら、その明るい性格が印象的なエピソード。
頭がいいところが好きなら、その頭の良さがわかる場面を書き出してみましょう。
そのエピソードの章をすべてまとめなくても大丈夫です。
印象的な一言があるなら、その一言が出てくる場面の前後の流れがわかるくらいに短くまとめてください。
登場人物と自分の似ているところ
ここまで本の内容に沿ってまとめてきましたが、ここからは感想になるので自分の経験を書いていきます。
好きな登場人物と自分の似ている部分はありますか?
その似ている部分がわかるような経験を文章にしてみましょう。
主人公の経験で似ている経験があったら、それを書き出してみてもいいですね。
登場人物と似ていないところ
登場人物の行動の中で、自分ではしない行動はありましたか?
登場人物対して、自分だったらどんな行動をするのか書いてみましょう。
「自分では勇気のある行動はできない」「相手を思って怒る優しさはない」など、自分じゃそのちょっとができないと思うところです。
登場人物の真似したいと思ったところ
登場人物の似ていないところで、真似したいと思うことはありましたか?
反対に、登場人物の行動で自分もやりそうだから真似したくないところでも問題ありません。
「誰にでも優しさをもって接するところを真似したい」
「自分もずるいことをしてしまうから、最後みたいに正しくしたい」など、ちょっとしたことでもいいので、真似したい部分を書いてみましょう。
文章にする
ここまで感想をまとめたので、それを原稿用紙に文章にしてみましょう。
参考までに、お助けシートの最後に真似して書ける感想文のテンプレートがあります。
赤字のところにお助けシートで書いた内容を埋めると、簡単に文章にできます。
低学年の子には、保護者の皆さんが文章が不自然になっていないか、書いている時に見てあげてください。
高学年や中学生の皆さんは、自分で漢字にしたり、大人な言い回しにしてみましょう。
お助けシートをダウンロードする
読書感想文お助けシートは、こちらからダウンロードしてください。
CANVAの共有ページにリンクしています。
使用した方は、感想を教えてもらえると嬉しいです。
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再配布や教育現場でのご利用はお控えください。