発酵で知る日本の奥深さ(小倉ヒラク『日本発酵紀行』)
読んでいてなぜか懐かしさを覚える、そんな本だった。
『日本発酵紀行』は発酵デザイナーである小倉ヒラク氏が実際に47都道府県を巡って、その地の発酵食品と出会った記録だ。
発酵食品は日本では身近な食べ物。
お味噌汁、お漬物、納豆などはごく自然に毎日の食卓に並ぶ。
そしてそのバリエーションは非常に豊富で、お味噌一つとっても、赤味噌、白味噌、八丁味噌など地域によってかなり違う。
食品の違いは生活の違い。
日本は海に囲まれ、山が多く、島も多い。
また南北に長いため、その土地土地で