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アレルギーとミネラルの深い関係

●アレルギーはミネラルと深い関係にあるのをご存知でしょうか?

日本の昔ながらの食事はミネラルが豊富でしたが、食生活が変化し、現在では食事だけでは私たちに必要な量のミネラルが摂れていません。
なので、日本人の平均カルシウム摂取量は実際に不足していると言われてますので、意識的に摂ることは必要だと思います。

「骨=カルシウム」のイメージですが、カルシウムって本当に骨になってるんでしょうか?結石や臓器の石灰化等カルシウムが原因の病気もよく聞きます。
実は、カルシウムが骨になるにはマグネシウムとのバランスが重要です。

日本のカルシウム神話は学校給食で長年牛乳を飲まされてきました。
しかし、偏った過度な栄養素は体内のミネラルのバランスを崩し、逆に皮膚疾患やアレルギー発症の原因を作ってきました。

それはペットも同じで、オヤツに「雑魚なら自然で低カロリーで安心」と与る方がいますが、過剰なカルシウムは体の小さくて反応の早い犬のアレルギーの原因になっています。

●ペットの食物アレルギーのホント

『痒みは薬で止まりますが、体内の痒みを生み出すシステムは治ってません』
病院で食物アレルギーと診断されると、原因になる肉の種類を突止め排除しますが、その前に化学物質の存在に注目してください。

つまり、本来の食べ物によるものではなく、保存料や原材料生産時の農薬や薬品、原材料の保管過程の酸化やカビが原因の場合が多いからです。
しかし、それも食物を摂取して発生した症状なので食物アレルギーに間違いはありません。

1年中痒がっていたり、いつも皮膚に問題があったりするときは、食物アレルギーである可能性も高いです。
しかし、ペットの間でのアレルギー発症率の高さからみて、みんなが食物である鶏肉や牛肉、穀物等に反応しているとは思えません。
それこそ、自然な形で育てられた肉や野菜、穀物が食べれないとなると、それは本物です。

アレルギー症状は、皮膚疾患として起こることが多いですが、
食物アレルギーの15~20%は消化管の症状として下痢や幼年期の成長の遅れとして現れるので、食物アレルギーを食中毒や消化不良と間違え長年苦労されてることがあります。
そんな場合は先ず自然な原材料を使った無添加なものを食べさせてみることです。

●アレルギーとミネラルの関係とは?

体内の栄養、特にミネラルバランスを変えることで体質を改善し、皮膚の炎症やアレルギー症状を抑えることができます。

〇例えばセレンと言うミネラルは、ビタミンEと共に働いてアレルギーやアトピーを予防します。

〇カルシウム不足が長く続くと身体は副甲状腺ホルモンを多く分泌させ、骨や歯からカルシウムを溶かしだして補います

〇細胞内にカルシウムが増えると神経細胞、免疫細胞が刺激を受け興奮状態となりアレルギー症状が出やすくなります。

〇細胞内にカルシウムが入り過ぎないようにコントロールしているのがマグネシウムですが、マグネシウムが不足すると細胞周りにカルシウムが多くなり、ヒスタミンを包んでいる膜がはじけて皮膚の痒みや炎症を起こしてしまいます。

栄養素は其々と相関し合って働いていますので、マルチの形で摂取する事をお勧めしますが、マグネシウムのように沢山の機能を担っている栄養素は補うことが必要です。
マグネシウムはこんなに働き者です。
一日の必要量は少ないですが、それ故すぐに不足します。

●マグネシウムの上手な摂りかたは?

1にちの摂取量の目安は、成人男性で340mg~370mg、女性で270mg~290mg。
妊娠中の方は目安摂取量より40g多く摂取するといいようです。

そして犬は、大型犬で1日15㎎程度小型犬でその半分程度が適量です。

マグネシウムを多く含む食品は、玄米、大豆、きな粉、ゴマ、アーモンド、あおさ、干しヒジキ、干しエビ、するめ等が代表的なものなので、犬にも食品として摂りやすいと思います。

まとめ
アレルギーで苦しむペットにとって、ミネラルバランスの管理は重要です
ミネラルは体内で吸収されにくく、他の微量ミネラルは食物では摂りにくいものなのでバランスの良いサプリメントは安定的な摂取方法と言えます。

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