運を支配する雀士たち
先日、友達とお茶をしていたとき突然桜井章一の話になった。
麻雀の代打ち(裏プロ)20年間無敗の雀士、通称雀鬼である。
私は今まで麻雀に触れることなく生きてきた。
女性でも麻雀が打てる知的な友人もいるが、私といったらドンジャラくらいしかしたことがない。
40を過ぎて、もう未経験というものがなくなってきて退屈していたが、
「そうか、私は麻雀とチェスを知らないのだ!まだ新しいことがこれから始められる!」と大変明るい気持ちになった。
善は急げとばかりに、まず桜井章一の著書を調べてみた。
彼は雀士であり著作家でもある。
最近お亡くなりになったムツゴロウ氏、また阿佐田哲也もそうだが、昭和の雀士というのはベストセラー作家という顔を持ち合わせた人も多い。
桜井章一の本で検索するとサイバーエージェント藤田晋との共著「運を支配する」が上位に上がってきたので読んでみた。
麻雀、経営などあらゆる場面での勝負に勝つため、またそこまでの準備や心構えなど非常にわかりやすく示した本である。
まるで武術の精神についての本を読んでいるようだ。
桜井章一氏の文章には初めて触れたが、簡潔でわかりやすく、知性を感じる。
先に挙げた雀士たちもそうだが、麻雀ができる人というのは脳がマルチタスクなのか?
計算が速いことはもちろん、野生の勘、集中力、言語系の機能まで大変優れている。
また、藤田晋氏についても私は無知であり、「麻雀最強位」のタイトル保持者とは恥ずかしながら存じ上げなかった。
あんな穏やかな顔だが、今までの経歴を見るとアドレナリン中毒のヤバいやつとしか思えない。
しかし、この本を読んでみて高い目標を持って積み重ねてきた結果なのだということがよくわかるのだ。
将棋も面白いが、しばらく麻雀について勉強してみようと思う。
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