谷川さんのノリから始まったTシャツ屋さん
春から夏にかけては、
Tシャツ屋さんと化す。
うちのブランドをよく知らない人から
すると、weac.って
Tシャツブランドですよね?なんて
言われることもある。
それは本当に複雑な気持ちになるが笑、
毎年楽しみにして頂いているお客様が
沢山いるのはありがたい。
今では国民的アイドルグループの
方々にテレビで着用頂いたり、
様々な展開を見せている。
正直、出来過ぎだ。
そもそもこのプリントTシャツ、
なんで始めたかというと、長年にわたり
お世話になった大阪南船場の
セレクトショップZABOUの谷川さんの
完全にノリとも言える一言がきっかけだった。
「杵築くん、絵書けんねんからプリントTシャツ
やったらいいねん」
プリントT??
全くどうやって作ったら
いいものかも分からないし、
すいすい絵を描ける訳でもない。
そもそも僕はプリントTシャツを
それまでほぼ着たことがなかった。
日本人が英語の意味もわからず、
雰囲気だけでプリントTシャツを着ている
ことが究極にダサいと思うからだ。
ただ、
どうせプリントTシャツを作るなら
その考えを逆手に取ったデザインに
しようと思った。
誰がみても分かりやすく、且つ外人が
見たらお前何着てんだ?マジかよ!
というリアクションをするくらい
バカげたTシャツ。
でも、その一枚にはキチンとした考えと
ストーリーがあるんだよ、というのを
知って欲しくて、Tシャツには
不釣り合いなハガキサイズの
説明文を、あえてつけた。
一見すると単純で考えがないような絵に
見えるかもしれない、書いてある
英文もとことんシンプルだ。
Tシャツのシーズンラインナップを
横並びに見たら
訳がわからないし、
カッコよさもないだろう笑。
でもそれでいいと思っている。
それが自分だから。
無理してカッコつけようとした
表現をしても、
それはダサい以外の何ものでもない。
Tシャツには僕の
ひねくれ根性とイタズラ心と、
いい言い方をすれば遊び心が
詰まっている。
思いついたこと、テーマを
それこそ日記に残すように
形にしている。
だから、似たようなデザインが
街中に溢れていたとしても、
ウチのTシャツはオンリーワンなのだ。
杵築