コミュニケーションの利き手
こんにちは、WORK Design Libraryです。
本日はコミュニケーションタイプについてのご紹介です。このコミュニケーションの利き手の考えは、Beingを大切にする上で、弊社が特に大切にしていることです。今後は、このことについてもっとよくわかるセミナーなども開催予定です。
自分の性格:コミュニケーションタイプ
人には右利き、左利きがあるようにコミュニケーションにも利き手があることをご存知ですか?Beingを考えるときに、このコミュニケーションタイプについての理解も重要になってきます。
コミュニケーションタイプとは、その人の情報の取り入れ方や、判断・決断のプロセス、どのような行動でエネルギーが湧くかということです。優劣、良し悪し、正解・不正解ではなく、その人が無意識で自然と取っている行動として表れてくるものなので、私たちはコミュニケーションの利き手と言い換えています。
日常でよく見られるシーン
例えば、あなたが素晴らしい景色を目にしたとします。そのときあなたはどんな行動をとりますか?ある人は、思わず「わぁ!」と感嘆の声がもれてしまったり、またある人は自分の中でしみじみ味わったり。同じ景色を見て感動が生まれていたとしても、人によってとるリアクションは様々です。これも、コミュニケーションの利き手によるものです。
仕事の場面においても、様々な利き手の発揮が見られる場面があります。
例えば、会議の場面で、思ったことをすぐに発言する人とノートやメモをまとめて整理する人がいます。発言する人はしない人に対して「もっと参加してほしい」「もっと意欲的になってほしい」と思ったりしますが、実はノートを取る人は発言している人よりも意欲的に参加している場合もあります。逆に、ノートを取っている人は発言する人に対して、思ったことをその場で言わずに、「もっと整理してから発言すべき」と感じていたりします。
また、チームで決めたことを臨機応変に変えようとする人と、守り続ける人がいます。変えようとする人は、決めたことを守ろうとする人を、「融通の効かない頭の堅い人だ」と、逆に守ろうとする人は、変えようとする人を、「一度決めたことを軽んじるいい加減な人だ」というストレスを感じたりします。
他にも、仕事のスケジュールやTO DOリストを作成してタスクをどんどんつぶしていきたい人と、後伸ばしにして締め切りの直前にギリギリでやる人がいます。前者は後者の人をだらしない人だと感じるかもしれません。しかし、後者は後者で、後から他の情報や判断が出て変わるかもしれないのに前者をせっかちな人だと感じていたりします。
これらは一例ですが、職場やチームには同じ人ばかりが集まっているわけではありません。必ず自分の利き手と反対の利き手を持っている人がいます。私たちは往々にして、その人の行動がその人の人格そのものと思ってしまい、相手を批判したり、嫌な感情を抱いてしまったりしがちです。
言動=その人ではない
しかしこれらは、その人や性格ではなく、その人の情報の取り入れ方や判断の仕方のコミュニケーションタイプの違いによって起こるものなのです。右利きと左利きのように、どちらかが優秀とか、どちらかが正しいというものではないように、また右利きの人も左手を、左利きの人も右手をつかうように、誰もがどちらも持っていることでもあります。
その事を理解せずに、「あの人と私は合わない」「あの人とはうまくやっていけない」と感じたり、さらには「あの人は生理的に受け付けない」とか「あの人は全然分かってない」と、相手自身を否定したりすることになりかねません。また、何かを成し遂げる場合には、このコミュニケーションタイプが違う人達が、お互いに利き手を理解しあって、苦手なことを補い合うほうが、成功の確度があがると言われています。
その人と自分の、考え方や行動の違いは、利き手の違い。そして、相手の利き手を変えようとしたり、相手を否定したりするのではなく、利き手と反対の視点を理解し、意識的に克服していく。そのことに、人として人格の成長があり、多様性を認める組織をつくることにつながっていくと考えています。
これらは、ここで言い尽くせないないたくさんの広がりがあるテーマですので、別途様々なところで触れてみたいと思います。
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