オススメの店


 皆さん、こんにちは。今日はオススメの店についてお話ししたいと思いますが、1番のオススメの店は、コロナ騒ぎで閉店しちゃったんですよね。ええ。その店の経営者だった、木賃ふくよし(芸名)です。


 はい。さて、先日、気が付いたんですけどね。


 繁華街に出かけてる訳じゃなくて、友達の家とかに遊びに行ってるとか、知り合いの地元に来てるとか、その家の近所で「何かオススメの飯屋ってある?」って聞いた場合、7割ぐらいの確率で、


 中華料理屋が
 紹介される説


 ありませんか?

 いや、何でか知らないけど、ホントに7割ぐらいの確率で中華料理が紹介されませんか? いや、ワタクシだけかも知れませんが。え? ワタクシだけ? 違うよね? 皆さんも紹介されてますよね?

 いや、まあ、ここで訊いても答えは返りませんから、それはこのnoteなりツイッターのリプ欄なりに書いていただくとして、ワタクシの場合はそうなんですよ。

 それもまあ、住宅街とか駅前にポツンとある、街の中華料理屋。

 昔から中国人が夫婦でやってるような店が多い。コレは何故なのかを考えてみた。

 まず、訊く側の心理からである。

 そう。訊く側がグルメだった場合、事前調査済んでいる筈なのである。事前調査をしていないなんてグルメじゃない!という意味ではなく、食い道楽には2種類のタイプがあり、食に対して真摯に挑むタイプと、食の全てを楽しむタイプである。
 平たく言えば、食に限らず、映画や音楽、小説や人間関係なども含め、


 ハズレを引きたくないタイプと、

 ハズレも楽しむタイプに分かれる。



 つまり、前者なら下調べは必須であり、わざわざオススメの店なんて訊かないか、訊いても次回への参考か、あるいは社交辞令で訊いているだけである。
 後者なら、何が来ようと気にしない。出てきた料理を楽しむだけである。

 コレを念頭に置いて、訊かれる側の心理を考えよう。

 訊かれる側がグルメであろうとなかろうと、よほどの悪意がない限りは、自分がオススメの店を教える筈である。
 そして、相手とよほど親しくない限りは相手の好みなんか知らない。グルメかどうかさえも知らないのだ。つまり、突然そんな事を聞かれても、何をオススメしていいのかわからないのである。

 相手の方が凄く舌が肥えているとかだったら、下手な場所はオススメできない。気に入っている店を悪く言われるのも困る。
 それに予算だ。
 相手がこのくらいの値段で、このくらいの味って言って来ないと答えられないし、価格帯はともかく、味のレベルなんて測りようもない。

 しからば、どう答えるか。


 その中央値が街の中華料理屋なのである。


 イタリアンならまだしも、フレンチとか好んで食うかどうかはわからない。
 イタリアンを好むとしても、1人でレストランに足を運ぶ人かどうかがわからない。そもそも何人で行くかも聞いてないのだ。
 和食と言っても高級和食を望むかどうかわからないし、高級和食なんてそんなに知らないし、そもそも近所にないのが普通だろう。
 トルコ料理やエジプト料理なんて一般的には飛び道具に相当するだろうし、そもそも近所にない。
 残されるのはインド料理、カレーか、中華料理、ラーメンになるのは必然である。


 なのに、そこでインド料理が選ばれにくい理由は何か?
 まず、「カレー」だと辛い。辛いのがダメな人が一定数いるので、それを避ける。
 そして、インド料理ではない「カレーライス」だと、好みが千差万別。家のカレーが一番とか、俺の作るカレーが最強とか言っちゃう面倒くさい人が多いので地雷を踏みやすい。更に、カレーライス単品で終わるため、ゆっくり食事を楽しむ勢にはいささか物足りない。この辺りがカレー屋を避けさせているのかも知れない。
 その点、インド料理ならアラカルトはあるから問題はない。なのに、何故インド料理は選ばれないか。

 そう。

 従業員の大半がインド人、ネパール人なので、日本語が通じてるかどうかわからないから不安という問題があるのだ。


 
 そこで中華料理なのである。



 軽くラーメンだけ食って帰ってもOk。カルトで色々注文しても楽しめる。安くも済ませられるし、酒を飲んでも飲まなくても、大丈夫。
 一人飯を楽しんでも、多人数で押しかけても不自然じゃない。他人の目を気にするケースが少ない。
 つまり、シチュエーションを選ばない。


 しかも、

 インド料理屋よりも高確率で日本語が通じる。


 これが、「オススメの店が中華になる」理由ではないかと思うのですが、どうでしょうか?

 てか、よく「男をつかむなら、胃袋をつかめ」なんて言いますが、心理的にも味覚的にもガッチリ胃袋をつかんでいる中華料理。


 本当に中国を恐るるべきは、軍事力よりも中華料理かも知れません。


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 なお、この先には特に何も書かれていません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。