恐怖の屠殺場！

　皆さん、こんにちは。「豚は屠殺場へ行け」と言う「北斗の拳」のケンシロウの台詞が改悪されていて残念です。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
　母危篤につき、短縮版でお送りしておりますが、ご容赦ください。(普段が長過ぎる説はある)

　さて。ツイッターを眺めてたら、ヴィーガン的な、動物愛護的な何かを見てしまいまして。ええ。

　なんか、「豚は人間に食べられるために生まれたんじゃない！」的な話をよく聞きますが、

　(´･Д･)」 豚は食べられるために
　生まれたのを知らんのか？

　すまんが、それぐらいは知っててくれ。基本的に野生の豚はおらん。

　豚が殺されるのは可哀想とか残酷だとか言うのは百歩譲るが、豚はイノシシを家畜化したものだから、食べられるために生まれました。それは動かしようのない事実です。
　せめて、「食べられるために生ませるのは可哀想」ぐらいから始めてください。

　ええと、ワタクシは農業高校にいたので(中退ですが)、家畜の世話もした事があります。畜産農家に見学に行った事もありますからハッキリ言いますが、

　(´･Д･)」 誰も
　動物虐待なんか
　しとらんよ。

　そりゃね、100人に1人ぐらいは、あるいは50人に1人ぐらいはそーゆー奴もいるだろうさ。人間の間でだってイジメは存在してる。そーゆー奴がいないはずはない。けど、それは虐待してる奴の話だ。
　探せば、ひょっとしたらそーゆー連中が集まってる畜産農家がいるかも知れない。まぁ、多分いないと思うけど。
　ぶっちゃけ、今は色々と指導も厳しいし、疫病とか怖いし、相当ちゃんとしてる所ばっかりですしね。
　そもそも、畜産農家の規模もまちまちで、小さい所なら虐待なんかしてられないし、大きい所は虐待なんかしてたら懲戒されるし。

　で。なおかつ、繁殖のみをやってる農家なのか、繁殖からやってる農家なのか、育成だけをやってる農家なのか、屠殺までやってる農家なのか。この辺も全然違う。
　それをひとまとめに畜産農家と言われても、

　(´･Д･)」 その程度の知識で
　畜産農家を叩いてんじゃねえよ。

　って思ってしまうのである。
　中には、屠殺から食肉加工までやってる農家もいるけど、どっちかと言うと少数派だと思うよ。この辺は現場から離れて随分と経つんでわからないし、データも取ってないけど、基本的に「繁殖」「育成」「屠殺」「加工」は別のジャンルである。特に加工。
　２つ３つを兼ねてる農家もいるけど、４つはかなり少ないと思う。

　で。
　じゃあ、屠殺業者を叩きゃいいのかって言うと、違うよ。

　ハッキリ言うけど、それが仕事とはいえ、殺生はあまり気持ちのいいものではない。自分で育てた鶏を自分で〆て食った事があるから言うけど、そりゃ、可哀想って気持ちにもなる。
　その汚れ仕事を引き受けてくださってるんだから、むしろ叩いちゃダメ。

　あんたが肉を食うも食わないも自由だ。
　けれど、植物も含めた農業って世界に一歩も足を踏み入れないで、外側から綺麗事だけを抜かされても、

　豚は食われるために生まれたし、
　農家は食わせるために育てたし、
　美味しくなるよう懸命に作った。

　可哀想だってんなら、残さず全部食ってくれとしか思わんのである。
　家畜の生産ラインや生産数について、もう少し勉強してくれてるなら、畜産農家は廃棄前提に生産してないことぐらいわかるだろ。
　本当に肉食が悪い事で認められない、食べない人が増えていくと言うなら、生産数は自然と減っていく。ご飯がパンに負けたように。
　だから、そもそも畜産農家を叩くのは大間違いだと知って欲しいのである。

　※ これらの話はすべて国内の話に限る。大量生産の海外の事情は知らん。

　んで。牛や豚が屠殺場へ行くのを嫌がってる様子が動画として出回ったりしてますが、

　(´･Д･)」 ありゃ嘘です。

　普通に大人しく運ばれるのが大半です。あーゆー動画は嫌がる動物をメインに編集しますから、そーゆー映像になるんですよ。
　言っときますが、農家は万年人手不足です。
　牛や豚が本気で嫌がって暴れられたら、一頭につきどれだけの人間が必要かを考えていただきたい。無理。全然無理。
　本気で暴れられたら、

　(´･Д･)」 死の恐怖を感じるのは
　動物じゃなくて、人間の方だからな。

　それに、牛や豚が殺されるのを悟り、嫌がったり泣いたりしてるとか、

　(´･Д･)」 まあ、嘘ですわ。

　動物ですから。
　ずっと厩舎や牧場で育てられてるんですから、突然知らない環境へ移動させられたから不安になってるだけです。殺されるかどうかなんて知る訳がないと思うよ。

　だいたい、犬や猫だって、

　助けるために
　病院に連れて行こうとしても
　めちゃくちゃ嫌がるじゃん。

　(´･Д･)」 そんなモンやで。

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　なお、この先には皆が嫌いだったアレについての話が書かれています。