そばの竜と姫のかす
皆さん、こんにちは。かすうどんってあるけど、かすそばってないよね? と思ったら、あるにはあった。木賃ふくよし(芸名)です。
さて。本日は皆でプペるぜ! と集まるはずが、
定刻になっても全然集まらず、
(´・皿・)」 仕方なく
実写版ワンピースを観た。
とか、
('◎∀◎’) えっ⁉︎
プペ会やるんスか⁉︎
行きます行きます!
って一番鼻息の荒かったおくのくんが、遅刻(ダブルブッキング)して来た上に、プペり始めた途端に、
イビキをかいて寝る。
という荒業を披露したり、思いっきり寝てたくせに、
('◎∀◎’) 起きてましたし、
よしんば寝てたとしても、
話はわかるから問題ナシ!
とか言い出したり、
話の流れでプペった後、観ることになった「竜とそばかすの姫」でも、
(´・皿・)」 割と開始早々寝てたし。
('◎∀◎’) 起きてましたし、
たとえ寝てたとしても、
だいたい話はわかります!
とか言い出して、もうえんとつ町のえんとつから落ちればいいのにって思いました。
失礼ですよホントにもうプンスカ。
おくのくんは、
(´・皿・)」 西野以外の
クリエイターに
きちんと謝罪すべきです。
プペった感想。
はい。そんな訳で本日は、「竜とそばかすの姫」レビューです。イエー!ヒューヒューパフパフーパチパチパチ。
(´・Д・)」 ヒロインの
ベルがめっちゃ可愛い。
それ以外は、まあ、うん。なんて言うか、一言で言うと、
(´・∀・)」 いつもの細田。
ぶっちゃけワタクシは、ジョン・ウー監督が大好きである。ジョン・ウー作品はもう、ジョン・ウーってだけで許せるし、ジョン・ウー節が見られたらそれで満足と言うか、それを観に来てんだろ!? って思うし、ジョン・ウー抜きでジョン・ウーは語れないのだ。
そーゆー意味で、細田作品を観たい人にとっては、
(´・Д・)」 たぶんコレで
いいんだと思うのよ。
ただ、ジョン・ウーを愛して止まないワタクシからすると、ジョン・ウーはジョン・ウーであればいい。
しかし、同時に映画大好き人間でもあるワタクシからすると、ジョン・ウー特別加算点を抜きにして、なるべくフラットに映画単体を評価した場合、
(´・Д・)」 いや、さすがに
コレは無茶が過ぎるよね?
って評価になるのである。
そして、今回の細田監督作品である「竜とそばかすの姫」を、なるべくフラットに論じてみたい、と思うのだ。
(´・∀・)」 何故なら、
ワタクシ個人は、
細田作品がそんなに
好みに合わないから。
フツーに書いたらボロカスに書きかねないし、正直、細田作品は信者が多いから敵に回すのが怖いのよね。←もう敵を作ったわ。
新海作品も。←また敵が増えた。
(´・∀・)」 西野はアンチの方が多そうだから遠慮なくボロカスに書けるけど。
そんな訳で、プペった後の口直しになりますかどうか「竜とそばかすの姫」
正直、結局何もなかった。
宮崎駿が結局兵器を描きたくて仕方ないように、押井が「胡蝶の夢」から離れられないように、新海が「壁が邪魔をして、会いたくて仕方がない相手に会えない」ように、
細田は結局、
何もなかったのだ。
(´・Д・)」 少年少女がわずかに成長した、という以外に、現実世界は何も変わらないのだ。
別に、ワタクシはこのテーマが悪いとか陳腐だとか言ってる訳じゃない。単に、細田監督作品はいつもこんな感じだな、と思うだけである。
それが好きな人はそれでいいだろうし、あんまり好みじゃないワタクシにはピンと来ない。そーゆー事だ。
そして、何がこの作品のキモになるか、という部分がイマイチなのである。
主人公すずが、仮想空間(ネット世界)で歌姫になっていく様が物語の根幹となる訳だが、そのサクセス・ストーリー部分のワクワク感がない。
物語なんてモノは、基本はほぼ全て「どうせこうなるんでしょ?」の塊である。
だからこそ、「どうせこうなる」部分の脚本や演出が重要になるのだ。
なんか、一瞬で歌姫になっちゃって、その魅力が伝わらないのである。
そして、物語はヒロインのコンサートを邪魔した「竜」の正体を暴く方向へと向かい始める。
展開としてはその間に、竜とヒロインが惹かれ合う何かがあって、細田版「美女と野獣」になる(ヒロインのすず=ベルな)んだけど、惹かれ合う理由がパッとしない。
心にグッとくるようなこと歌ってくれる奈々ちゃん。竜にはその程度の理由しかないし、ヒロイン側には「寂しそうな不良に惹かれるねんね」程度しかない。
凡百の展開だし、そこに目が醒めるような演出も脚本もないのだ。ライブとかの映像は綺麗だけど、どっかで見たような映像ばかりだし、目新しさはない。
となると、犯人=竜の正体探しのミステリーが物語のメインになる訳である。
しかし、だ。
物語的に、誰が犯人=竜であっても、
( ͡° ͜ʖ ͡°) ふーん…
なのである。
ワタクシはミステリ好きなので言わせてもらうが、ミステリの犯人とは、意外でなくてはならないが、同時に「予測可能」でなければならないのだ。
予測不能なミステリはミステリではない。そして、予測できてしまったら良いミステリではないのである。
良いミステリとは、物語の上で犯人がわかった瞬間に、
( ;∀ ; ) ほ、本命じゃないけど
犯人の予想候補にはいたもん!
って、まるで犯人は予想の範囲内にあったかのような錯覚を起こさせてしまう塩梅なのである。
気付けたはずなのに気付けなかった悔しさとか、あるいは、犯人が名指しされる直前にようやく気付いた場合、認知バイアスを起こさせてしまうのが、良いミステリなのだ。
ちなみに途中で犯人がわかった場合には、
(´°∀°)」 あ! コイツ!
コイツが犯人で決まり!
絶対コイツ! ねえ!
って言いたい気分にさせてくれるミステリが良いミステリ。
この点で、本作品は竜の正体が誰であったとしても、意外ではないし、腑に落ちもしないのである。
ぶっちゃけ、ちょいネタバレになるが、竜の正体は学校のマドンナのルカちゃんで良かったのではないだろうか。
人気者でも悩みやストレスはあるって事で、そーゆースケールで物語を終わらせても良かったのではないだろうか。まだ意外性もあっただろうし。
もしくは後半の展開で言うと「トゥルーマン・ショー」的に、親友のヒロちゃんが竜(という存在自体がベルをスターダムにのし上げる演出)でも良かっただろう。
まだベタにペギー・スーに(ルール違反になるが)もう一体のアバターがいたって方が正統派だったろう。まぁ、時系列的にそれはないんだが。
他は忍くん(王子様役)だと超ベッタベタだし、まだお父さん(母が死んで孤独なのは、妻が死んだ夫も同じ)でも話の内容的には許せたと思うんだよな。
本命の予想としては、すずの母親に命を助けられた女の子(後に自分の所為で人が死んだと思い悩んでいる)で良かったと思うんだよな。
いや、もうコレでほとんどネタバレをしたようなものだし、ノックスの十戒やヴァン・ダインの二十則が必ずしも正しいとは言わんが、
(´・Д・)」 視聴者の裏をかけば
それでいいってもんじゃないし、
その正体と物語が絡まないから、
(´・Д・)」 だからナニ?
って感想は否めないのである。
で。これだけボロカスに書いてはいるが、ヒロインの化身である「ベル」は実に良いデザインだった。
正直、ディズニー・プリンセスを意識しすぎだろ、って描写が多かったのは如何なものかとは思うが、作中において「ヴィジュアルだけで惹きつける」唯一の魅力的なキャラクタだったと思う。
そこで、ある作品を思い出した。
「アイの歌声を聴かせて」である。
レビューはこちら。
何と言うか、スポンサーが要求したのか、製作陣がそう望んだのかは知らんが、この2作品はディズニーという世界市場を視野に入れて制作された作品なのだと思う。
結果として「日本のアニメキャラクタ」にディズニらせたのが、「アイの歌声〜」で、
ディズニー・プリンセスに「日本のアニメキャラクタ」を演じたせたのが「そばかすの姫」なのではないかと思った次第である。
(´・Д・)」 まぁ、ワタクシはディズニー作品が好きじゃないんだけど。
まあ、「アイの歌声〜」も「そばかすの姫」もディズニー作品も、
(´・Д・)」 西野作品よりは、
観る価値あるんじゃねえの?
(´・皿・)」 は〜プペプペ。
ここから先は
¥ 100
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が参加している募集
(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。