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評価「困る」

 皆さん、こんにちは。蒼穹のファフナー、困窮の木賃ふくよし(芸名)です。

 6月末で店を閉め、無職になるので、色々困窮している訳ですが、今回の「困る」はそれではありません。
 昨日、すごくタメになる恋愛術を書いたのに全然売れてないから困るとか、そーゆーのでもないんです。

 普通、ほら、評価って、優良可不可とか、甲乙丙丁とか、色々あるじゃないですか。
 100点満点中で何点とか、10点満点中で何点とか、5点満点中で何点とか、SとかAとかA+とか。
 まあ、色々あると思うんです。色々。
 これ、例外は色々あるにしても、余程のことがない限り、ある程度は統一した方がいいと思ってまして。ええ。

 バラバラだと、90点とA+と良ってどれが上なの? ってなりません? 困りません?

 大体ね? ラーメン食って76点付けたとして、74点や79点との差って何? そんなの日によって体調によって変わりますよ。
 10段階評価でさえ、6,7,8あたりのふらつき具合って割と酷いですよ? ハッキリ言って気分で変わります。ホントに。
 そんな訳でワタクシが推奨するのは5段階評価です。

 1・・・話にならん。酷すぎて逆に価値があるかも知れないレベル。
 2・・・ハズレ。いわゆるダメ。ある意味、1ほど突き抜けてないから価値がない。
 3・・・並。普通。有り。これが基準。
 4・・・良作。再訪の価値あり。楽しめた。
 5・・・名作。感動した。誰がどう言おうと自分は好きでたまらん。

 という5段階評価にすると、ブレが少ないんですよ。ほとんどの評価は2~4に収まりますし。
 気分でフラフラしない評価、それが5段階。そんな訳でワタクシは大体の事柄を5段階評価するようにしてます。そりゃ、正確には4.6とか、何なら4.9ってのはありますよ。もっと言えば4.99もある。ありますが、4.99は4です。5じゃない。四捨五入とかしない。
 この分け方なら、冷静に他人への推薦とかがしやすくなります。

 そんな訳でワタクシのオススメは5段階評価なんですよ。

 ところが、時折、この5段階評価に収まらない例外が現れるんですよ。
 一例を挙げますと、「フルメタルジャケット」という映画です。
 実際、通して20回は見返している映画なのですが、
 ワタクシがこの映画を、


 100点満点で
 評価すると
 135点です。


 いきなり五段階評価じゃない上に、100点越えしてるので意味がわからないと思いますが、困った事に135点なんですよ。135点。
 ワタクシはこの映画の前半1時間を「世界で最も短く感じる1時間」と評しています。
 端的に言うと、教官が怒鳴り散らしているだけなのですが、恐ろしく簡潔でテンポが良く、絶望的に心地が良い。
 なお、前半だけなら掛け値無しに100回は観てるぐらいだ。
 観てたら、2~30分かな、と感じるけれど、1時間が経過してしまっている。
 それほどに短く感じる最高の1時間なのだ。


 100点満点で言うと、
 180点を捧げたい
 出来映えなのです。


 そこで、問題は後半の1時間です。
 後半の1時間は、厭戦ムードの漂う陰鬱な戦争映画としては実に面白い。

 100点満点で言うと、
 90点を捧げたい。


 しかし、前半との空気が違いすぎて、どうにも馴染めない。感情が付いて来ないのだ。
 前半のテンションを引き摺ったまま観ると、どうにも気持ちが迷子になってしまうのだ。

 なので、前半1時間を観た後は、せめて風呂でも入って飯でも食って気持ちを落ち着けてから後半に臨んで欲しい。でないと、後半が駄作に感じてしまうのだ。ワタクシは映画の途中でトイレにさえ行きたくないタイプだが、この映画は中休みを必要とする。何なら、2、3日空けて欲しいぐらいだ。
 それぐらいに別作品。繋がってるけど。
 ワタクシは後半に90点を付けてるんですから、間違いなく良作なんですよ。しかし、多くの人は「後半が余計」とか「後半がダレる」と酷評している。

 絶対値で評価するか相対値で評価するか、一本の作品として考えるか、別の作品として考えるか、この辺りが余りにも評価に困る作品なのだ。

 考えてみて欲しい。

 最高に美味い!って
 フランス料理を
 食べてたら、
 コースの途中から、
 中華料理に変わってるんです。


 そう。中華としては間違いなく美味いんだけど、俺が食ってたのはフランス料理だったよな? って気分。
 コレは評価に困る。

 困るんです。

 なので、100点満点中で、(180+90)÷2で135点。何だそれ。謎な評価だ。
 きっちり事情を説明しようとすると、とにかく説明が長くなる。困る。困るんです。

 かと言って、端的に言うと、

 評価「困る」

 言う方も、言われた方も困る。困ります。困るんです。

 でも、コレが5段階なら、誰がどう言おうと5って言い切れるんです。5です。最高です。
 ホラ、楽ちんでしょ?

 ん? さっき五段階で評価できない例外って言ってたような気もするが、気にするな。いンだよ、細かい事は。

 そんな訳で、ワタクシは5段階評価をオススメします。

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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。