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クレーマー クレーマー


 皆さん、こんにちは。クレイジー・クライマーってゲームが好きでした。木賃もくちんふくよし(芸名)です。

 タイトルの「クレーマー クレーマー」はダスティン・ホフマン主演の「クレイマー、クレイマー」をもじった訳なのですが、この映画の原題は「Kramer vs. Kramer」 つまり、クレイマー バーサス クレイマー」であり、主人公テッド・クレイマーと、その妻ジョアンナ・クレイマーの息子ビリー・クレイマーの「親権裁判」を描いた物語である。

 これをそのまま「クレイマー対クレイマー」と翻訳しなかったのは正解だし、映画の本筋は「家庭を顧みず、家事と育児を妻に丸投げして来た夫が、妻がいなくなり、初めて家事や息子と向き合うようになる映画」(なお、妻は割と身勝手である)なので、小さく訴えかけるように「クレイマー、クレイマー」と繰り返させたのは素晴らしい邦題だと思っている。

 なお、クレーマーはclaimer、すなわち要求する人であり、Kramerとは関係ない。
 また、ややこしくなるが、英語ではクレーマーはクレーマーではなくコンプレイナー(complainer。苦情を言う人)である。
 まぁ、発音的にはコンプレイナーと言うより、


 カムプレィナー


 ですが、こーゆー発音を日本人相手にすると、


 (´-`)


 こんな顔されますから、使わない方がいいでしょう。

 さて。そんな訳で本日の話題は、

 クレーマーです。


 いわゆるモンスタークレーマー。つまりは上記のカムプレィナーですね。おっといけない、ついマンハッタン訛りが出てしまった。コンプレイナーです。
 要するに難癖つける人の事です。
 もっとわかりやすく言えば、

 サービス業界の当たり屋です。


 日本は何故か、この当たり屋に対して妙に姿勢が低い。
 いや、彼らが高圧的で高慢ちきな姿勢だから、と言うのもあるが、相手にしすぎである。

 コレに対して、よく「そんなモン、追い払ったらええねん」という意見を聞くが、

 (´・Д・)」 そうもいかんのよ。


 あいつら、本気で会社や商品を悪口をがなり立てるからな。

 要は強請り集りの手合いだから、捨てる地位やプライドはない。要するに痴漢冤罪と一緒だ。ギャーギャー喚くだけ、という簡単で効果的な攻撃を仕掛けてくる。
 いや、そんなの威力業務妨害だろ! 訴えろよ! って意見は理解します。その通りです。

 しかし、痴漢冤罪で無実が証明されたとて、失った信頼が戻ってきたでしょうか?
 悪いイメージを植え付けられ、業績低迷に陥ったり、倒産に至った会社もあります。
 裁判で無実が証明されようとも、多くの人はセンセーショナルな悪評にしか興味を示さず、傷ついたブランドを磨き上げるのは一苦労。

 だから企業は折れる。

 臭いモノに蓋をして、丁重にお帰りいただく。


 そーゆーモンなのである。
 無論、世の中は大きく変わりつつあり、至る所に防犯カメラが仕掛けられ、誰しもが簡単にスマホで動画を撮影できるようになった。
 クレーマーはたやすく晒されるようになり、企業が折れる時代は終わろうとしているのかも知れない。

 さて。ワタクシも25年ぐらい接客業をしていたので、クレーマーには何度も何度も遭遇している。
 そのほとんどが自営業で、そのほとんどを自分が対応していた訳だから、当然、クレーマーとの遭遇率は高い、、、


 (´・∀・)」 と、思うでしょ?


 (´・Д・)」 全然、来ません。


 来ない理由は何か。


 個人事業主だからです。


 (´・∀・)」 くどくどくどくど、
 くどくどくどくどと。
 難癖をつけたいだけなら帰れ。


 って言われるのがわかってるから、まず難癖はつけられません。特にワタクシはヒゲヅラの強面なので、まぁ、まず悪質なクレームが入る事はありません。
 だから後年、ネットでのレビューが普及し、そこで悪口を書かれることは増えましたが、これはまた別問題。(特にウチの場合はTwitterで炎上したし)
 なので、正当な評価としての悪評と、難癖の区別が付きにくく、新たな問題点が出てきている訳ですが。ええ。

 じゃあ、何で何度もクレーム客に遭遇してるかって?

 外食が多かったから、そーゆー客にカチ合うことが多いのである。
 んで、仕事柄で深夜の酔客がややこしい、というケースもあるが、どちらかと言うと昼間の方が多い。それも全国チェーン店ほど多い。

 要するに、個人事業主の真逆。その方がクレームが受理されやすい事を知ってる。
 んで、末端のアルバイトの些細なミスに対して烈火の如く怒り、社員を呼び付けさせるのだ。

 直接であっても社員のミスは問わない。
 立場の弱いアルバイトのミス。会社が本気で守る必要のないアルバイト。そして、直接は社員がそのミスを見ていないから、話をいくらでも盛れる。
 だから、社員が常駐している昼間を狙う。深夜はバイトだけの可能性が高く、バイトが「知るか!」とキレたら元も子もない。

 彼らがそれをマニュアルとしてわかっているのか、それとも、本能的に察知しているのかはわからない。
 だが、彼らはそーゆー全国チェーン店の新人アルバイトを狙い、昼間に、衆人環視の中でやる。

 周囲が「うわー、面倒くさいクレーマーだ、、、」と思っているかどうかは関係ない。
 むしろ、客という証人・目撃者がいる中で、スタッフ側がキレたりしないストッパーとしての役割になる。
 要するに「いじめ」と同じだ。
 見て見ぬ振りもまた、「いじめ」なのである。

 だから、皆さんにご理解いただきたい。

 前述のように時代は変わりつつあります。
 こりゃ確実に悪質なクレーマーだと思ったら、時間がある時でかまいません。余裕がある時だけでいいんです。
 あるいは、フリだけでいいんですよ。


 警察に電話するか、

 動画を撮影するんです。


 1人でやれば、矛先がこっちに向くかも、と怖いでしょう。
 誰かと同席してるなら、一緒に行動して
ください。
 隣の客に声をかけてもいいと思います。

 フリだけでもいいんです。


 それは必ず抑止力になります。
 彼らはそのほとんどが「自分たちが正しい」とは思っていません。


 強請り集りをしている自覚があります。


 だから、立場の弱い相手を選んで絡む。だから、自分が不利だと知れば逃げていくんです。

 どうか、クレーマーをのさばらせない行動にご協力をお願いします。上手にやれば、いじめ防止にも応用できるかも知れません。


 (´・Д・)」 ん?


 (´・Д・)」 あー、、、今思ったけど、同じ要領で言えばネットの不当なクレーマーとか、ガンガンにスクリーンショットして、保存しておいた方がいいのかな?
 それを実際に晒すかどうかは別として、事が大きくなった時の事を考えると、とりあえず証拠は多い方がいいでしょうしね。


 うん。


 (;´・Д・)」 えっ? なんでワタクシをスクショしてるんです?



 ※ この記事はすべて無料で読めますが、実際に出くわしたクレーマーに対するワタクシの武勇伝を聞きたい人は投げ銭(¥100)とサポートをお願いします。
 ¥1,500集まったら書く。
 (´・Д・)」 いや、ほら、なんか自分の武勇伝を書くとか「痛い人」ですやん? あんまり書きたくないの。
 なお、この先には個人店主であるワタクシに向けられたクレーム撃退事件が手短に書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。