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エッセイ

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煩先生の脳髄の詩情に富んだエッセイを纏めています。
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#詩篇

「逃げも隠れもする。」

安心な僕は誰の隣でも不快じゃないギリギリに成れる。 相変わらず最高の夏を約束している昨今…

「僕を怖れているのか?」

他所往きの胃袋を抱えて、今日も空腹を愉しんでいる。 或いは宿便の様に、勿忘草を花壜に活け…

「正攻法じゃ濡れない。」

僕は意図の視える詩篇が嫌いだ。 反戦、差別、貧困、孤独、失恋、弔意。エトセトラエトセトラ…

「好き嫌いを始めたら。」

最初に恋と言う関係を発明したのは、男かしら。女かしら。 言葉を果たし、悪夢を越えて、祈り…

「売れない詩人、隣の造花」

僕は鳴いて飛び立ちたかった。 泣きながら跳び降りる前に。 僕は僕の詩篇に報いる事が天命だ…

「上を向いて(或いは果てまで)歩けば。」

其れに値する哀しみが、泪が、僕の中には有るだろうか。 蓋然性の無い詩人として、其れを許し…

「喩えばアイデアが空っぽなら。」

僕は「アイデアが空っぽ」な事を、言葉や詩篇にしようと思っている。 キット、コンビニの発泡酒の様には容易に補給出来ないだろうから。 其れでも僕の場合は、詩篇に尽きた事は殆ど無いからか、其れとも僕が書いている保証が自分に無いかも知れないからか、何度も書いては消してる裡に、自分でも思いもしないような作品が、気付けば仕上がっている。 勿論、稚拙だったり、意味を履き違えたり、法則から逸れたモノも沢山有るが、今度は其れが学びに成って、僕はまた言葉を新しく遣える様に成る。 僕は言葉と詩篇と