「身体」は「食べ物」で成長する。「あなた自身」は何で成長する?~経験代謝の話・前編~
皆さん、こんにちは。
鹿児島のフリーのキャリアコンサルタントの和山です。
「国家資格 キャリアコンサルタント試験」まであと少しですね。
次回のキャリアコンサルタント資格試験までもう1か月を切りましたね。来週あたりには受験予定の皆様のお手元に受験票が届く頃でしょうか?
このキャリアコンサルタント試験、受験資格の一つに「厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方」というものがあり、おそらく受験者の大半はこの条件を経て受験をされるものかと思います。ところで、この「養成講座」ってどんなことをやっているのか?今回は私が養成講座の頃に時間を割いて教わっていたことを少し、書いていきたいと思います。
養成講座に通っていた頃、最も時間を割いて教えて頂いたこと
まず、前置きとして、キャリアコンサルタントの資格が広まってきたことで、現在、いろいろな機関が国の認定を受け、養成講座を開講しています。機関毎で力を入れているところも当然異なりますので、今回のお話もあくまで「とある受講生がとある講座の中で経験したこと」としてご覧ください。
大まかなイメージとして、
「キャリアコンサルタントを目指すための養成講座だし、面接のロープレばっかりなんじゃない?」
→確かにロープレはめちゃくちゃ多かった!!
「キャリアに関する理論をひたすら覚える。」
→理論も一通り通ったけど、1日で全部やりました。(なので、受験の時はちょっと苦労した記憶が…。)
こういったイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか?もちろん、こういったことはもちろん行うのですが、私が通っていた講座ではこれら以上に時間を費やして説明して頂いたことがあります。
ここで本題
表題の問いかけは、講座の最初の方で、講師の方に問いかけられた問です。「身体は食べ物を食べて、必要な養分を吸収し、いらないものは排泄することを繰り返して成長していく。では、その人自身(人間性や心?)の成長でいうところの『食べ物』はいったい何でしょう?」
先に答えを言うと、私の通っていた講座ではそれが「経験」だとされていました。経験を自分自身に落とし込み、自分自身の精神面・人間性などを成長させていく過程を身体が食物から養分を取って成長していく「新陳代謝」になぞらえて「経験代謝」と呼んでいました。
我々は多くの場合、物事を選ぶ際に選ぶ本人の自己責任で選びます。
そして、自己責任で選ぶのなら、「何となく」ではなく、自分の興味・関心をしっかりとして理解して「主体的」に選びたいと思いませんか?
じゃあ、あなたの「興味・関心」って何でしょうか?
この「興味・関心」をはじめ、自分が思う自分自身のイメージの統合されたものを私が学んだ講座では「自己概念」と呼んでいました。
ざっくり言うと、キャリアコンサルティングや経験代謝の関わりというのは「まずは自分自身の自己概念を理解し、自分自身に納得して主体的に選択できるように支援していこう」というものです。
自分自身の自己概念を理解することで、「物事をより主体的に選択できるようになり、それが強いては自己肯定感が高まり、更なる成長へとつながっていく」そんな考え方です。
なので、経験代謝では、悩みに対するアドバイスなどではなく、まずはその人の「自己概念」を明確にすることから始まります。そして、その為に必要なプロセスが「経験の再現」と「意味の出現」です。
「経験」と「体験」
「経験の再現」について語る前に前提として、抑えておきたいのが「経験」と似た言葉で「体験」というものがあり、この二つは全くの別物であるという点です。
少しわかりにくいですが、例えば「転職したい」と思っている人がいるとして、「転職したいと思うこと」が体験であり、この方が「転職したい」と思うに至るまでに考えたことや湧き出た感情などが経験となります。
この点を踏まえて、各フェーズについて今後、お話していきます。
気づいたら文字数が多くなってきてるので、続きは来週にしたいと思います。
今週も最後までお読み頂きありがとうございました。
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