おすすめ書籍📙さみしい夜にはペンを持て
人は悩みを抱えているだけではいつか崩れてしまう。命を断とうとすら思うかもしれない。でも、胸に閉まっているその一人で抱えている悩みをふんわりでもいいから少しづつでも言葉にして、それを聞いてくれる人さえいれば、話したあとは少し心がスッキリ和らいでいる。これは僕の実体験だ。
しんどいときは人を頼ってくれ。全てを赤裸々に話す必要はない。オブラートに包みたいだけ包めばいいから、人にすがって助けてもらって。悩みを隠すことで自分を苦しめていたその孤独さは、受け止めてくれるその人の声と真剣な頷きによって少しづつ解放されていく。ざっくりでいいから、いまの状況がしんどいのであればそれを言葉にして誰かに伝えて聞いてもらって。そうすれば少し助かるから。
そんなときは都合よく人を頼っていい。僕の友達が「都合いいときだけ電話はするもんじゃないかな?」と僕の突然の電話を察して受けてくれた。ゆっくりと話させてくれた。電話越しに溢れ出す涙とともに抱えていたことをざっくりと話した。言葉を吐き出し終えると僕は少しスッキリしていた。だからね、もし同じようにいま独りでしんどくなっているのなら、都合よくてもいいから誰かに話してみて。電話でもいい。騙されたと思ってそうしてみて。思っていることをただ断片的にでも吐き出せばいいから。
『手っ取り早い』という考え方
僕たちはことさら忙しい、面倒くさいと考えるとき、『手っ取り早く』物事を片付けようとする。たとえば「この相手には一から説明したら面倒くさいな」「わかってもらえなさそうだからどうすればいいかだけ伝えよう」など。
でも、相手と互いにわかり合うためにはふたつの努力が必要だと本書は説く。語り手側の『わかってもらおうとする努力』と聞き手側の『わかろうとする努力』だ。
後者の『わかろう』とする努力は比較的かんたん。耳を傾けて聴こうとすればいい。問題は前者の『わかってもらおう』とする語り手側の努力だ。相手に対して説明が面倒くさいと感じると、そのワケを割愛して結論だけを伝えがちになるのは僕だけではないだろう。
だが、「〇〇な理由だから⬜︎⬜︎をした方がいいよ」などと相手にもわかりやすい丁寧な言葉を選びそのワケを伝えていこう。相手とよりわかり合うために、『手っ取り早く』済ませるのではなく、『伝える努力』を惜しまず話していこうと思いました。
📙『さみしい夜にはペンを持て』著者:古賀 史健
『口に出さず抱えていること』と『言葉にして伝えること』の違いを教えてくれた書籍。鬱々と悩んでいるだけではだめ。恋愛でも相手がどう思うかなと考えているだけでは何も変わらない。言えなかったことで後悔だけはしたくないから、僕は言葉にして伝えれるときに伝えたい。そしたら何か動くかもしれないから。
後半の日記について語る部分は少し長かったですが、ぜひ多くの人に読んでほしいと思えた一冊です。一番最後のページに秘密のプレゼントもあり、僕もそれを必要なときに開こうと思います。
心に残ったフレーズ↓
なんとなく、イライラする。なんとなく、不安になる、なんとなく、嫌いになる、そうやって、自分の感情を『なんとなく』で片づけていても、なにも解決しない。
そんなぼくたちをつないでくれたのは、ことばなんだ。黙っていたなら、こうはならなかったんだ。自分をことばにするって、ほんとに大切なことなんだよ
使わないとボキャブラリーは増えない