中沢新一著『レンマ学』 × 岩田慶治著『コスモスの思想』を並べて読む −コスモスの生成とレンマ▷ロゴスへの写像
文化人類学者 岩田慶治氏による「コスモス」の考え方について、前にこちらのnoteにまとめたものの続きである。
コスモスを生成し成り立たせる「反復」岩田氏は『コスモスの思想』の終盤に次のように書かれている。
人類の文化は「コスモス」としてある。
いや、「ある」というか「なる」、成り立っている、といった方が良いかもしれない。
コスモスとしての文化は偶然できあがるものでもなく、必然的に決まったかたちをとるものでもない。文化のコスモスは「自由」に、創造される。それは無数のひと