自己肯定感の話
お久し振りです。
気がついたら、前回更新から一か月以上空いてしまいました。ま、そんなこともありますよね。
今日は、わたしと自己肯定感について。
実は、ほんの数か月前まで、わたしには自己肯定感というものがほとんどありませんでした。
いえ、もっと厳密に言うと、昔はあったのに、なくなってしまった、と思っていました。
これまたほんの少し前までは。
思い返すと、小学生の頃までは、自信に満ち溢れていて、生き生きとしていたように思います。どちらかというと、へんに大人びていて、周りが幼く見えていた、そんな子ども時代でした。
中学生になって、周りも大人になってきて、それまでうまくいっていたことがうまくいかなくなってきました。それと同時に、自信、自己肯定感、いろんなものを見失ってしまいました。
周りを責めて傷つけてしまうなら、自分が我慢すればいい、そうすれば誰のことも傷つけなくて済む、そう思って、ひたすらに自分ばかりを責めるようになってしまったのです。
とにかく、自信がなかった。
どうせわたしなんて、と常に思っていた。
気がつけば、大人になりきれないまま大人になってしまって、自分の中にある子ども心を、子どもの頃以上に感じて、苦しんでいました。
それをなんとかしなきゃいけない、から、なんとかしよう、と思ったのが、大学を休学していたおよそ1年半前。
ある先輩が、いい意味で自分を甘やかし、自分を好きになって、自己肯定感を意識的に高めた話を聞いて、ああ自分もできるかもしれない、と思ったのです。
というのも、中学生の頃のわたしは、後悔だらけの日々を送っていました。
たとえば、AランチとBランチとどちらにするか迷って、結局「あっちにすればよかったな」とか、そんな些細なことでさえ、ずっとずっと引きずってしまうほど、やることなすことすべてに後悔が付きまとっていました。
当時、ひとりの尊敬する先生がよく言っていた言葉に、
「やらずに後悔するより、やって反省しろ」
というものがありました。
大人になって振り返ると、似たような言葉って色んなところで色んな人が言っていて、その先生の独自のものなのか、何かに影響されたものなのか、わかりませんが、今でも忘れられない、大切な言葉です。
わたしはこの言葉の、「やって反省」という部分がとくに気に入っていて。
「やって後悔」というのはよく聞く気がするのですが、「反省」という別の言葉に置きかえられているのが、いいな、と。
周りの変化についていけず、馴染めず、狭い暗い場所で、常に気を張って、それでもなんとか生きようとしていた中学時代、わたしはひたすらこの言葉を言い聞かせていました。
あれ、そういえばわたし、全然「後悔」しなくなったな、と気がついたのは、高校生になってからだったと思います。
もちろん今でも、「悔しい」と思うことはあるし、「あの時もしああだったら」と思うことはある。でも、それに捉われることはなくなった。
言い聞かせていれば変わることはできる。
それを、自らの経験を持って知っていたのです。
それでも、いきなり自分を好きになることなんてできませんでした。
何より誰より、自分が嫌いだったから。
本当に自分のことを好きになれる日なんて来るのかな、そんなのナルシストだけじゃん、と正直思っていました。
まずはじめたのは、自己卑下を減らすこと。
自分の気持ちや感情、考え、思考に向き合うことは日頃からやっていたので(日記がそのよい例です)、それを利用して、一旦吐き出したあとに、「またそうやって!」と自分でツッコミを入れました。
少しずつ少しずつ、自分がどういうときに自分を責めているのか、その癖に気がつくことができるようになりました。
まずは自己卑下を減らし、次になくす。
それから、わざとらしく自分を褒めてみる。自分で自分に「偉い」って言う。(これは今でも続いていて、よく日記で「偉い」とつけています。笑)
自分に対して、ポジティブな言葉を投げかける。
たとえば、「わたしは○○ができるんだから、絶対に大丈夫」とか。
とにかく自分に言い聞かせる、というやり方です。
もちろん、それだけでは弱くて。
どうしても独りよがりになってしまうから、信頼できる人に愚痴を聞いてもらったり、あとは自分がHSP(Highly Sensitive Person)であることに気がついたり、お金をかけない範囲で、自己啓発といいますか、そういう記事をネットで探して読み漁ったり。
はっきりと、「変われたな」と思えるタイミングって、あまりない気がします。
後悔だらけの日々を脱したときもそうでしたが、気がつくと、最近ああいうことを考えなくなったな、と思う。
いつ?どんなときに?どういうところが?……と訊かれると非常に困るのですが、それでも今は、ずいぶんと自分を愛せるようになったな、と思います。
不思議なもので、大学を復学すると、しばらく会ってもいない友人と、休学前以上に仲良く話せるようになったし、横にも縦にも人脈が広がっていきました。
人付き合いがまるで変わったな、と。
こんな書き方をしていると、まるで休学中にひたすら自己改革をして、復学して生まれ変わりました!みたいに聞こえるかもしれませんが、そうではありません。
復学した直後はとても慎重で、「また戻ってしまうかもしれない」という恐怖と闘ってもいました。
たくさん悩んだし、一人暮らしなのに家出したくなって夜中に飛び出したこともあったし、人目もはばからず泣いて……というのは昔からですが。
心から、自分を愛せるようになったな、最近の自分はとてもポジティブだな、と感じるようになったのは、今年に入ってからのことです。
もちろん、それでも気持ちが沈むときはあるし、無気力な日もあるし、色々ですけど、心が軽くなった。標準値が高くなったような感じです。
何が言いたいかというと……
人って言い聞かせていれば変わることができるよ、ということです。
どうせ無理だ、と思っていてもいい。わたしもそうだったから。
それでも、ほんの少しでも「変わりたい」という気持ちがあるのなら、きっといつか変わることができる、そう思っています。
最後に、自己肯定感について、親友がくれた言葉を。
「えるは自己肯定感がないんじゃなくて、元々持っているんだけど、それを発揮できる環境にいなかっただけだよ」
思わずため息をつくほど、納得してしまいました。
本当にわたしは、周りの人には恵まれています。離れている親友もだし、そばにいてくれる人たちも。
どんな状況でだって、生きてさえいればなんとかなるよ、と思うのです。
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