ペンギンに合うズボンはありません
おことわり
ペンギンは出てきません(中年のおじさんは出てきます)。
最近体重が減って、高校卒業ごろの体重に戻った。
解離性障害(とりわけ、幼稚園のときにはもう感じていたように思える離人感)を緩和するためにヨガやダンスをしているのが地味に効いているらしい。そして、楽器を弾いているときにも、酷い音が出て冷や汗をかくのとか、音程がずれてあちゃーーとなるのとかで、結構なエネルギーを使っている気がする。
あと、お菓子を食べなくなった。食べなくなったということは作らなくもなったので、そこのところは内なる欲求が満たされずにちょっと残念である。作るだけ作って自分だけ満足しながら、彼女に全部食べてもらうというわけにもいかない。
ところで、これはあくまでも直感的なもので理屈も何もないのだが、自分の「足の裏」が地面や床についていると感じることは、離人感の緩和に効くような気がする。もしかして人によっては、誰かに抱擁されるのが良いのかもしれない。だけど自分の場合は他人との肌の接触が全然ダメなので(自分が侵される-corrosion-感覚になる)、その方向からのアプローチは多分向いていない。
一方で楽器は、演奏したいと思ったパーツが表に近いところに出てくるのか、練習中に比較的強い離人感を覚えることがある。もしかすると、強い離人感を感じたときにプライマリなコントロールをパーツに渡すことができれば、素晴らしい音が出るのかもしれない(優れた演奏者は一種の解離状態になっているのかも)。
前にもちょっとだけ書いたかもしれないが、高校のときの文化祭の演劇でそういう状態になったことがあって、あのときは持っているパーツにコントロールの一部を任せていたのではないかということに今さらながら気付いた。
もっとも全てのコントロールを明け渡すことは絶対にない。
そう思うに至った理由は、また書きます。
「素晴らしい演技」など別にいらないから、普通に育ちたかったな・・・
ごく普通に、平凡に。
もし、あのころの自分に会えたなら、思いっきり抱きしめたい気分。体の接触も、自分自身だったら問題ないはず。きっと
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体重が減ってウェストが細くなった。でもお尻のサイズはほぼ変わらない。ということで、高校卒業のころと同じ問題をまた抱えることになった。
体形に合うズボンがないのである(もしかして死語かもしれないが、ズボンはやっぱりズボン。これを書きながら、私の中の全パーツがそうだそうだと頷いている気がする)。
ウェストを合わせるとお尻が入らない。後ろポケットにスマホを入れておくのが楽だし好きなのだけれど、入れると余計にきつい。加齢でお尻が下がってきているのも、肉の逃げ場が減ってネガティブに作用する。
そして、お尻に合わせるとウェストがゆるゆる。
ウェストヒップ比0.79の中年のおじさんに最適なズボンなど、どこにも売ってないのである。
仕方ないので、何十年かぶりにズボンはお尻に合わせて選び、ウェストは詰めてもらうことに。
服の修理は結構高いのよ・・・
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ウェストが細くなると相対的に胸が目立つことになる(幸い、少しだけ縮んだ気がする)。
女性化乳房(医学的に正式な名称で、医師にそう診断されると検査には保険が効く)の人はよくおわかりかと思うが、ここでうっかり胸の筋トレとか水泳とかをやるとダメで、余計に胸が目立つことになるし、肩幅を合わせた適正なサイズの好みのシャツに胸が入らなくなってしまう。
でも最近は、もともとこういう胸なんだし、多少、膨らみや乳首が目立っても気にしないことにしている。医学的にも治療の必要はないと診断されたし(内分泌や腫瘍の問題はないとのことで、男性ホルモンに対する感受性が低いために膨らんでいる可能性があるらしい。医学的にはごく軽度のAISの疑いとの診断)。
ペンギンだって自分の胸の膨らみは気にしない。まあ、あれは鳥類に特有の発達した胸筋だけど。
一時期、胸の膨らみを取ってしまおうかと悩んだ時期もあった。
でも今はそんなことはない。
私は、Aカップほどの膨らみのある自分の胸が大好きだ。
誰にも文句は言わせない。
胸は私のとても大切なパーツなんだ。
だから、もしまた乳がん検査をすることになったときは、乱暴に扱うのはやめてよね。