ブレインスポッティングによって、ハラスメント時の解離と性暴力を受けた時の記憶に共通点があることがわかった話

カウンセリングに通い始めて1年半が経った。

地元のカウンセラーさんが、たまたまEMDRができる方で、
薬にほぼ頼らず、話を聴いていただき、課題を特定して、EMDRで記憶を取り出しやすくするというサイクルを回してきた。

トラウマをちゃんと扱える心理士に出会える確率は1%という説もある中、私はものすごくらっきーだった。子どもきっかけで出会えたので、子どもにも感謝している。

おかげさまで、生育家庭でのトラウマはほぼ整理できた気がしている。

しかし、まだ何かが残っている。
前に、孤独育児をしていた街へ行ったとき、
頭の中を警告音がガンガンに鳴り響いたことがあった。

警告音の話を、地元のカウンセラーさんにしたところ、
「マインドフルネスも一緒にやってください。」と言われた。
なるほどー。これ以上は彼女の手に余るということか。

その後、警告音の話を、原宿カウンセリングセンターのカウンセラーさんにした。自分でつくったライフラインチャートを持参して、
次はこの警告音がなる理由をターゲットにしてもらいたいと伝えた。

次のカウンセリングで、ブレインスポッティングをしてもらうことになった。

ブレインスポッティングってなんだ?と思っていたが、どうやらEMDRを開発した方と同じ人が開発したらしい。EMDRで効かなかったトラウマに対して、効果があるとのこと。

なんだそれ、私の症状にぴったり。やっていただいたら、大変すぎて気絶していた時の記憶がぼろぼろ出てきた。

過去の、性暴力を受けたときの無力感、悲しみ、混乱、戸惑い、くやしさ

心音を確認して子どもの誕生を心から喜び覚悟を決めた私

暴力と子どもの誕生が同時に発生した戸惑い

子どもの自尊心のために「暴力」という事実は隠さなきゃと、私が心の奥底に沈めた記憶

性暴力をごまかそうとした元夫に対して「私を大切に扱ってほしかった」「ここでごまかすんだ」と悲しく残念な気持ちになった記憶

自分が全く望んだことのない方向に強制的に歩かされて閉じ込められた感じ

あぁ、やはりこれはストックホルム症候群で、
私は元夫のことが好きだったけど、妊娠した途端ただの「好き」ではいられなくなって、「自分と子どもを守るために好きでいなければならない」に変化してしまった。

妊娠中は現実を受け入れられず、即鬱になり、出産に関する講座も受けに行けなかった記憶

出産中に子どもが死にそうになって、パニックになった記憶

産後すぐに子どもが危ないからと処置室へ連れていかれ、呆然とした記憶

子どもをもちたいと考えたこともなかった私が、病気がちの乳児の熱にどうしたらよいかわからず「死んでしまうんじゃないか」と恐がっていた記憶

家事もろくにできなかった私に、乳児の世話とワンオペ育児がのしかかり、パニックになって泣いていた記憶

24時間365日、母の仮面を被り自分の気持ちの認識をしなくなった記憶

子どもを抱きながら公団の3階の窓から下を眺めつつ「飛び降りる人もそりゃいるよな」と思っていた記憶

車も運転できず、駅も遠く、ベビーカーで本当に限られた範囲の移動しかできなくなって、「囚われている」と感じていた記憶

心療内科に行きたいと元夫に伝えたが、却下されて絶望した記憶

車のドアを隣のドアにぶつけてしまって、支払い能力が無い自分に絶望していた記憶

年金の支払いにおびえて息をひそめていた記憶


友人に「私あの辺の記憶なくて」と話していた、断片的にしか思い出せなかった光景が、ブレインスポッティングをしている間、頭の中によみがえってきて、涙が出た。

ここの記憶はずっと固まってしまっていて、ほぐすことは難しいとおもっていたけど、今回ほぐしてもらえてよかった。

心の中にでっかい氷山かかえながら生きてたら、そりゃ色んな所で不具合でるし。


日を追うごとに、色んなことを思い出した。

翌日はすごい疲れていて、温泉に2時間かけて歩いて行ったが、その道中でも色々な気づきがあった。

ハラスメントを受けていた時私は解離していた。
これまでの人生で、解離が起こったのは、おそらく性暴力~孤独育児のあたりと、ハラスメント時。

他にも自分自身が交通事故に遭ったり、パートナーが豹変したり、生徒が生死のかかる事故に遭ったりとうわーってのみ込まれるようなしんどいことはたくさんあったが、解離が起こるまでではなかった。

ハラスメントを受けている時の「あ、まずい。危険危険!でも逃れられない」という感覚は、妊娠させられたときの感覚とかなり近くて、

ハラスメントを行った男性職員が、「僕の気持ちをわかってくれて当たり前で、僕の望むとおりにしてくれて当たり前でしょ?なんでそうしてくれないの?」と駄々をこね暴力を押し通そうとするマインドが、元夫のマインドとそっくりで、ハラスメントを行った職員がくねくねと身体をくねらせながら私に訴えている様子が元夫が重なって見えた。すごく気持ちが悪くなった。

その甘ったれたマインドは、私の父母、私の子どものなかにもあるというか、日本の村社会特有の、持ちつ持たれつマインド、思考停止の奴隷マインド、軍隊マインドそのものというか…。

子どもの自尊心を守るために、起こった事実を捻じ曲げて、蓋をして、ひたすら仮面をかぶり続けた私と、
ハラスメント後、私に起こった事実を捻じ曲げて、蓋をして、何ともないという仮面をかぶりなかったことにしろと強要してきた管理職

自分で抑圧するならまだしも、他人から抑圧しろと強制されるのは違うのよ

「子どもの心音を確認した瞬間、私は育てたいと思った。仮面をかぶらず、暴力を受けず、権利が守られた状態で子育てしたい。」という20年弱私が押し殺してきた本音が、管理職の隠ぺいという行為に「もうこれ以上は受け入れられない!いい加減にしてくれ!」と反応したんだ。

今、教員を辞めた後のキャリアとして、コーチングを検討していたんだけど、私は「村マインドを根強く持っている日本人」に対してアレルギー反応が出るようになってるから、コーチングができる気がしない…

コーチングの塾に申し込んじゃったよ…
返金難しいらしいってよ…
もうやることなすこと裏目にでる…

私の父母も無理だし、私の子どもを受け入れることもできなくなっている。
父母に関しては「アレルギー反応」。努力でどうにかできることではない。子どもに関してはどうなんだろう。

ほこり、花粉、ジアミン、猫アレルギーと色々アレルギーをもっているが、「村マインド日本人」に対するアレルギーが追加されてしまった。

これ、ブレインスポッティングを回数こなせば、和らぐものなんだろうか…

村マインド日本人に対して見切りをつけた日本人たちは、海外に出て行っている。

私は、日本で村マインド日本人との関わりを最小限にしたビジネスを行って、稼いで、海外に出て行けるようになろうと思う。


また、色々思い出すだろうから、メモしておいて次回カウンセラーさんに会うときに伝えるつもり。

これまでだれも触ってくれなかったところがほぐれて、ほっとしている。






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