71日間地球ひとまわり(8)ダブリン、機転を利かせてハリーポッタの舞台へ
ダブリンの町を歩いていてふと思い出した場所、トリニティー・カレッジ・ダブリン。
ここの図書館が美しいと聞く。
「多分、予約が必要なんだろうな」と思いながら、まずは大学に行くことにした。
到着したのが16時前。
カレッジの敷地を横切り、図書館のある場所に向かった。
図書館の入り口には警備のおじさんが立つ。
「図書館に行きたいのですが、どうすればいいですか?」
と尋ねた。
今日の予約はいっぱいらしい。
明日以降、予約をしてから来るようにとのこと。
「明日の朝、ダブリンを離れる予定なんですよね」と話すと、
「キャンセルする人がたまにいるから16時過ぎたころにもう一度、様子を見に来てごらん」と言われた。
お礼を言ってからその場を離れた。
大学構内をぶらぶらしていた。
「そろそろ、様子見に行こうかな」と図書館入り口付近に近づいた。
さっきの警備員のオジサマと目が合った。
「ちょっとおいで、もしかすると・・・」と呼び止められた。
近づくと、オジサマは建物の中に入っていった。
どうもキャンセルが出たようだ。
「あなたは何人?」と聞かれたので、「一人」と答えた。
「急いで中に入って」と建物の中に連れていかれ、受付のスタッフに引き渡された。
受付前には老夫婦がいた。その後ろで待っていた。
どうも3人キャンセルが出たようで、私はラストワンだった。
老夫婦の入場手続きを終えて、私の番がやってきた。
クレジットカードを渡し支払いを済ませると、入場に必要な番号を書いたメモを渡された。
「これは秘密の番号だよ、入場の時に必要だからなくさないでね」
私はお礼を言ってからその場を離れた。
30分後、入り口前に戻ってきた。
そろそろ入場開始時間だから。
時間が来たので建物の中に入り受付。
さっきの「魔法の番号」が登場する。
受付を済ませると階段を上がる。
ここには、「ケルズの書」の写しや説明がある。
時間がくるまでここで待つ。
時間が来るとさらに階段を上がり図書館を目指す。
図書館の中に入る。
この風景どこかで見たことあるな?
と思ったら映画「ハリーポッター」で登場したらしい。
なるほどな。
15世紀に製作されたアイルランドで最古のハープも展示されている。
現役の図書館らしいが、左右に並ぶ書架には観光客は立ち入り禁止。
ひと通り見学を終えると、階段を下りて階下に向かう。
階下にはミュージアムショップがある。
書籍や記念グッズなどが並ぶ。
アイルランドなので「ユリシーズ」もある。
ミュージアムショップからの大学構内の眺め。
予約をしていないから、中を見ることはできないだろうな、とあきらめていた。
しかし、勇気を出して声を上げたので、図書館の中を見学することができた。
警備員のオジサマ、受付スタッフの機転や配慮とともに、勇気を出して声を上げた自分を褒めてあげたい。
「Knock on the door」
扉は叩かないと開かないのだから。
アイルランドの巻はこれで終了。
次回からはアイルランドを旅立ち、向かった国の話に移ります。
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