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今日は上記の記事を見つけたのでコメントを書いてみようと思います。最近それほど目新しく無くなりつつありますが、異業種が自分たちのシーズを農業発展に貢献出来ないだろうかと参画される例が続々と増えていますよね。まあ新規事業に投資も出来ないような企業も多々あるので「農業」という分野に新たに投資が出来ているだけでも比較的余裕のある大企業でないと難しいかもしれません。今回の記事のデンソーさんは子会社を作り、農業のDX化だけでビジネスを成り立たせようとしている所に本気度を感じます。社長の清水さんとも会話した事がありますが、どうにか自分たちの技術で日本の農業を立て直すんだという意気込みを感じましたね。皆さんの目にはどう写りますでしょうか?「こんなに大規模に農業やられたら小さな農家はたまらない」なんて思われますでしょうか。現実は農業者の減少の幅が大きく、新規に参入している人や企業もいるとはいえ日本の農業算出額は年々小さくなっているのが実情です。従って「誰でもいいからどんどん農業やって!」位にならないと減少よりも増加が上回るのは難しい状況にあります。「日本の人口は減っていくからそれでいいんじゃないの?」というお声も聞こえて来そうですが、世界人口は大幅に増加しており、グローバルで考えると今後の食糧不足は容易に想定されるのです。特にタンパク質の不足は危惧されており、昆虫食や人工肉などの開発が進められています。(ここはまた別な記事で詳しくやれればと思います。)従って、少しでも多くの食糧を生産出来るようにしておくこと、さらには生産した食糧がゴミにならないようにフードロスをいかに減らすかといったことが重要になってきます。デンソーさんのようなグルーバル企業はここに目を向けているんだと思います。

今回大規模生産拠点を作られるのは素晴らしいのですが、生産物となる「ミニトマト」についてはそれがベストなのか少し疑問がありますね。確かに農作物の中では比較的生産しやすいとされる「トマト」なんですが市場価格を見ると「トマト」で高付加価値化するのはかなり大変なのではと感じます。普通のビニールハウスでも生産出来る農作物ですから、この高級な設備で作る事の差をどこで表現するのかというのが肝になると思います。

通常考えられるのは「高収量」「短生育期間」「歩留まり向上」「作業省力化」などを本設備で実現するんでしょうが農作物である以上2倍、3倍と数字が伸びるのはそう簡単ではありません。オランダのように近隣諸国に輸出策がたくさんある国はいろいろと手段が考えられそうですが日本の市場に通常流通するには価格もスーパーで売ってるトマトの数倍の値段にしたら売れないのが実情と思います。

打開策としては、消費者庁が進めている「特定保健用食品」などの採用を目指し、「高リコピントマト」などを作るのが良いかもしれませんね。
こうすれば通常のトマトと一線引けて同じランクで戦わなくてよくなり価格競争から逃れることが出来るからです。

異業種からの農業参入に眉をひそめる農業者も多いと聞きます。ですが今はそんな事を行ってられないのが実情です。既存の農家を見捨てろという意味ではありませんが、異業種も含めやる気のある方にはどんどん農業に参画して欲しいというのが現在のスタンスだと私は思っています。

日本人の多くの方は会社員で農業者に知り合いもいないなんて方も増えて来ました。毎日何の気無しに食べている目の前の食べ物は農家があって食べられているんだとちょっと意識してください。そう考えたら感謝とあとは食べ物を無駄にするようなことは激減すると思いますよ。

どうします?もし数年後、数十年度私たちの食べ物が全て輸入品になったら・・・戦国時代「兵糧攻め」という言葉がありましたが他国との関係が悪くなったりしたら国民全て飢え死にすることになるってことです。

そうならないように国内の農業に取り組んでる全ての人に経緯を払い応援をいただければと思います。

今日はこの当たりで・・・・

コメントやご意見あればお願いします。皆様の反応が僕の勉強にもなりますので・・・・

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