過度なダイエットが生んだもの
大学2年次、そこそこお金が貯まってきた。友達との付き合いでご飯に行くこともしばしば。
そうとなると1日1000Kcalでは到底おさまらない。
体重は減らなくなった。
友達はおいしそうなお菓子を食べている。
いいな。私も食べたいな。でも太るな。
ふと思いつく。
「口に入れて噛んで袋に出せばいいのかも。」
これは私がのちに気づく『チューイング』と言う行為だ。
当時は知らなかった。これを今の今まで引きずるんだから。
私がこれにずぶずぶ嵌っていくまでに時間はかからなかった。
実家暮らしだった私は大量の食べ物を部屋に持ち込み、噛んでは吐いてを繰り返した。
のちに3食のご飯までチューイングすることにもなる。
当然体重は減った。
168センチ59キロだった私は43キロにまで落ちた。
周りからは「隣に立ちたくない。」「ちゃんと食べてる?」「ガイコツみたい。」と言われた。
それですら喜びを感じるほど感覚は麻痺していた。
足には身に覚えのない青あざ、目の下には謎の赤い何かができた。
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