「自分の機嫌を自分で取る方法」と「ご機嫌に過ごせる習慣」について考える。
「自分の機嫌は自分で取る」
いつだったか、テレビ『世界の果てまでイッテQ』で、みやぞん(ANZEN漫才)が口にしていた言葉だ。
(大元は違うところにあるのかもしれないが、割愛)
私はこの言葉にいたく感動した。
と同時に、「自分は自分の機嫌を取れているか?」と考える。
すると、なんとも言えないモヤっとした気持ちに…。
私は未だに”自分の機嫌を取れない大人”をやっている気がするからだ。
最近、Twitterでもちょくちょくこの話題を目にする。
「大人だったら自分の機嫌くらい自分で取るべき」
「顔に不機嫌が出るのはどうなのか」
こんな言葉を見るたび、私の心はチクチク痛む。
そして、「そうだよな、大人だったら当然だよな〜」と頷きながら、「じゃあ具体的にどうしたらいいんだろう…」と肩を落とすのだ。
自分の機嫌を取るって、どうやって?
ネットを探せばいくらでも方法が出てくるかもしれないが、自分で文章を書くときはあまり調べない。
調べて見つかる考えや方法は、結局大勢の人が共感した内容…逆を言えば「共感するように書かれた文章」だし、そのやり方が必ずしも自分に当てはまるとは言えないからだ。(自己啓発や成功者の自伝がそうであるように)
私が知りたいのは「私の機嫌の取り方」。
結果的に「え〜わりと普通だな」となっても、それはそれでいい。
もし突飛な方法が見つかっても、ここぞという時に試せなければ意味がないのだから。
*
自分の機嫌を自分で取るの意味は、=機嫌が悪くなった時に人に機嫌を取ってもらわないと同じ。
必要なのは、
◆機嫌が悪くなる事態が起こっても、不機嫌を自分で処理する
◆日頃から機嫌が悪くならないような生活を心がける
ことのふたつだと思う。
ひとつ目は見たまんまだが、ふたつ目も実は重要なことだと思う。
なぜかと言うと、私の場合は「小さな不機嫌が積み重なって、最後の一撃で爆発」ということがよくあるからだ。(朝寝坊してしまったばっかりにスケジュールが押し、さらにそこへ人にお願いされた急用が入るなど)
本当に最悪の事態が起こった際は全く意味をなさないと思うけれど、この機会に「ご機嫌に過ごせる習慣」についても考えたい。
ご機嫌に過ごせる習慣
私は今フリーランスとして働き、ほぼ毎日一人で過ごしている。
一緒に住んでいるパートナーは朝早くから夜遅くまで仕事しているため、起きている時間の90%くらいは一人の時間だ(実際、平日は一日3〜4時間しか一緒に過ごせない)。
そうすると、ほとんど一人暮らしと同じような状態になり、家から出る機会がないせいで生活も見た目もだらしなくなる。
マスカラまでバッチリしていたメイクはすっぴんが多くなったし、朝起きたままの格好で仕事することも多い。
でも心の中では「きちんとしたい」と思っていて(「きちんとしなきゃ」ではなく)、そうやって”小さな不機嫌”が溜まっていくのだ。
人間の脳みそは怠けるようにできているから、一度”やらなくていい状況”になればなかなか戻ることはできない。困ったものだ。
でもこのnoteをきっかけに、私がご機嫌に過ごせる習慣を身に付けたい。
【朝の習慣】
◆前日遅くまで起きていたとしても、8時には起きる(その日の夜早めに寝る)
◆毎日”きちんとした服”でなくていいから、宅配便に対応できるくらいの服装には着替える
◆マスカラは省略してもいいから、メイクはする
◆朝ごはんはバナナ一本でも食べる
◆10時までに家事などの雑用は終わらせる(その後ストレスなく作業に没頭するため)
◆前日残ってしまった家事は朝のうちに終わらせる
◆ニュースは疲れるので付けっ放しにしない
◆好きな音楽を聴きながら家事をする
【昼の習慣】
◆昼食は前日の残りでもいいから食べる(夕食を残しておく)
◆どんなに作業に集中していても、30分は休む
◆出かける用事がある場合は、昼食を食べた流れで済ませる
【夜の習慣】
◆夜お風呂に入る(遅くとも23時には入れるよう、20時には夕食を済ませる)←もし無理でもメイクは落とす
◆↑のために、19時には夕食を作り始める
◆自分ひとりでも、簡単なものでいいから作って食べる
◆2時までには寝る(本当はもっと早く寝たい)
◆なるべく21時以降は仕事しない。仕事関係の本を読むくらいにとどめる。
◆パートナーと一緒にいられる時間を大事にする
【その他】
◆週1で家計簿をつける
◆場所別に毎日一箇所は掃除する
◆いらないものを溜め込まない(一ヶ月に一回は不用品を見直す)
◆ぼーっとするのが苦手なら、娯楽にあてる時間を増やす(漫画を読んだり音楽を聞いたり)
◆定期的に考えを整理する(noteに書く)
◆Twitterを開きっぱなしにしない
◆席を立つごとにスクワット20回
◆なるべくパートナー以外の人ともコミュニケーションを取る
【ご機嫌になれること】
◆好きな音楽を聴く
◆ネイルを綺麗にしておく
◆髪の毛を綺麗にしておく
◆体系を綺麗に整える
◆美味しいものを作って食べる
◆絵を描く
こうやって箇条書きにすると、今の生活がどれだけひどいかがバレてしまうけれど…。
重要なのは”理想”を設定することではなく、「〇〇はできなくてもいいから、〇〇はする」という具合に、今できない自分でもできそうなことを設定することだと思う。
そして、いきなり全てはできないとわかっているから、まずはこれとこれ、という風に、優先順位を決める。
低いハードルと少ない項目なら、無理せず習慣にできるはず。
私の機嫌の取り方
本題、「自分の機嫌の取り方」について。
まず、自分が機嫌が悪くなる状況を考えてみる。
①誰かの言動を不快に感じた時
②誰かに直接不快な言葉を言われた時
③仕事がうまくいかなかった時
④突然悲しいことが起こった時
⑤考えがまとまらずにイライラした時
だいたいこの5つに当てはまるように思う。
そして、これをさらに分類すると、
①②は対人間関係におけるストレス
③は仕事に対する能力不足(理不尽なことを言われた場合は①)
④は予測不可能な出来事に対するショック
⑤答えが出せず思考停止状態
に分けられると思う。
私は今まで人に話してストレスを発散するタイプだったけれど、これだと「人に機嫌を取ってもらう」状態になりかねない。(不機嫌さをあらわにして、関係ない相手に気を遣わせることは流石にない)
でも、人に話すことは思考を整理することに繋がるから、やり方を変えればいいのだ。
まず、①〜②についてそれぞれの対応策を考えてみた。
(短期的な対策と長期的な対策がごっちゃになっているけれど、ほぼ自分用みたいなものなので…)
①誰かの言動を不快に感じた時
②誰かに直接不快な言葉を言われた時
【対策】
・その場はグッと堪える↓(会社員時代やってた)
まず軽く目を閉じます。
怒りや悲しみ、不安などのいろんな感情が渦巻いてきます。
これらの感情は、川の流れに乗って流れてきます。
そんな情景をイメージしてください。
「あぁ、私は今、こんな心配をしているんだな」
「あの人の言葉で、私は傷ついているんだなぁ」
などなど、いろんな考えが浮かびます。
その浮かんくる考えや気持ちはそのままに、川に流してください。
そして流れていく感情を、川のほとりからひたすら観察していてください
ポイントは、あくまでも観察者に徹する事。
引用元:これはぜひお勧めしたい!!不安や怒りの感情をコントロールする方法!!
・その場を離れて、暖かい飲み物などを飲む
・不快に思う相手に近づかない
・環境が変えられるのなら環境を変える
・人に話して思考を整理する(後述)
不安や怒りの感情をコントロールする方法として、「考えや気持ちを川に流す」という、瞑想に似た方法がある。
その場で不機嫌になりそうになったら、ひとまずその感情を川に流すイメージをしてみる。
③仕事がうまくいかなかった時
これはもう、自分の能力不足が招く結果だから受け止めるしかないが、大事なのは「イライラを落ち着けること」だけでなく、「どう改善していくかを考えること」。
スキル不足で思うような結果が得られなかった時はめちゃくちゃ悔しい。
正直発狂したくなることもある(周りに人がいなければ、ちょっとくらい叫んだっていいんじゃないか)。
【対策】
・悔しい気持ちは受け入れる
・なんなら叫んでもいい
・どこに問題があって失敗したのか考える
・熱が冷めないうちに改善する
・同僚や同業に”相談”してみる
④突然悲しいことが起こった時
おそらく、これが一番厄介。
突然精神的に深いダメージを負うような出来事が起きた場合、どうすればいいのか。これは”不機嫌”というより”ショック”なので、ちょっと本題とずれている気もするが…。
【対策】
・人目がなければ泣く。とにかく泣いて感情を受け入れる
・悲しいことを考えないで済むよう、寝る(悪夢を見るほどならカウンセリングが必要かも)
・無理に人に話さない
・精神的に落ち着いたら、人に話してみる
・無理に元気になろうとしない
・食事を食べたり、睡眠を取ること(体調管理)だけ気をつける
・心を許している人にハグしてもらう
⑤考えがまとまらずにイライラした時
考えがまとまらずイライラする時は、そもそも「考える余裕すらない」状態のことが多い。だから、まずは”今の自分は無理をしている”状況を受け入れて、精神的にも時間的にも余裕を作ることが必要。
↓の対策は、その先の話だ。
【対策】
・自分の考えをノートなどに書き出してみる(私の場合はパソコンより紙の方がするする出てくる)
・↑大抵考えがまとまらないほど不安になっている時は色々な問題がごっちゃになっていることが多いため、その不安を1つずつ整理していく(仕事なのか、人間関係なのか、健康なのか…)
・どうなれば自分が快適に過ごせるか、”理想”を考えた上でできることから取り掛かる
・単に考えをまとめたいだけなら、ノートに手書きで内容をまとめてみたり、noteに書いてみる(←私はこのパターン)
・人に話を聞いてもらい、喋ることで考えを整理する
人に”機嫌を取ってもらう”のではなく、”手伝ってもらう”には
先日見つけた、おみそちゃん(@yuuki_omiso)の漫画がとってもステキだと思った。
相手に機嫌を取ってもらうのではなく、「自分が今イライラしていることを伝えた上で、手伝ってもらう」というのがすごくいい!
これは恋人間だから出来ること…と思われるかもしれないが、肉親だったり友達だったり、親しい仲の人となら(ハグまではなくとも)近いことが可能なのでは、と思う。
また、「思考を整理する」という意味では人に話すことはとても大切だから、感情的になって愚痴るのではなく、「これこれこういうことがあって、悲しかった。辛かった、話を聞いてほしい」と先に伝えておくのも大切だと思う。
女性は感情的になって愚痴を言ってしまうことがあるけれど、「人に話す前に一度冷静になること」「聞いてほしいだけなのか、アドバイスがほしいのかを伝えること」で、”機嫌を取ってもらう”のではなく”感情の整理を手伝ってもらう”ことが出来る。
私は会社に勤めていた頃、毎日彼に1時間も2時間も仕事の愚痴電話をしていたことがあったけれど(同期がおらず、友達も近くにいなかったため、彼にしか話せなかった)、今考えると本当に申し訳ない。
関係ない人、親しい大切な人に過度な負担をかけないためにも、やはり自分で自分をコントロールすることは大切だと思う。
もし人を頼る場合でも、”機嫌を取ってもらう”のではなく、”手伝ってもらえる”ようになりたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?