バノフィーパイ
久しぶりに本屋さんへ立ち寄ったら、あらゆる国のお菓子が掲載されているレシピ本を見つけた。
立ち読みで済ませるつもりが、大好きなスイーツから聞いたことも見たこともないようなお菓子まで実に様々なものが載っていたので、つい買ってしまった。
暇を見つけるとパラパラめくっては、これ作ってみたいな〜なんてものに付箋を貼って、気付けば本は付箋だらけになっていた。笑
おやつのメニューには当分困らなさそうだ。
つい先日、近所のドラッグストアでバナナが割引棚に沢山積まれていた。
全くきれいな皮のものよりも、シュガースポットだらけの熟されつつあるバナナが大好きなので、割引棚に積まれているのを見つけるといくつかまとめてカゴに入れてしまう。
その日も3袋ほど買って、うきうきしながら帰宅した。
家に帰っていくつか冷凍庫にしまい、残りの使い道を思案していた時、先のレシピ本の中でバナナをたくさん使うケーキが載っていたのを思い出した。
名前が思い出せないので、本を1ページずつめくって探し出す。
そうして見つけ出したお菓子は、バノフィーパイ(Banoffee pie)。
トフィーとバナナのキャラメリゼにホイップクリームをたっぷり乗せる、イギリスのお菓子だ。
ちなみにこのレシピで使うバナナは5本。一袋丸々バナナを楽しめる、バナナ好きにはたまらないスイーツである。
バナナを使うお菓子は何度か作ったことがあるけれど、これは初めての試み。
工程自体はシンプルで、
タルト生地→トフィー→バナナのキャラメリゼ→ホイップクリーム
を重ねていくだけなので、中身さえ出来てしまえばそこまで難しいことはない。
とは言いながら、、
タルト生地は家にあったビスケットだけでは少し足りなかったので、コーンフレークを少し混ぜた。
トフィーはどうしても足りない材料があったので、我流でアレンジして、トフィー風のものを作り出した。
キャラメリゼはバナナがよく熟れていたので、半分ほど溶けてしまった。
そんな具合で実際に作り始めると、全くレシピ通りというわけにはいかなかった。
けれども初めてのバノフィーパイを、なんとか形にすることができた。
クリームやフルーツで蓋をしてしまう系のお菓子は、"終わりよければ全て良し"感がとても強くて良い。
多少の失敗も全て閉じ込めてしまえるので、それなりに形になった気持ちで救われる。
味はと言うと、さすがにバナナを5本使ったからか溶けてしまってもきちんと味が濃く出ており、トフィーとキャラメリゼも馴染んでちぐはぐのない仕上がりになっていた。
ボリューム感も1/6切れで充分満足なほど。あっという間に食べ終えてしまった。
久しぶりに自分で作ったスイーツで至福のひとときを味わった。
だからこそ、次こそは全部レシピ通りに作ろうと思った。
そしたらどんなにもっとおいしくできてしまうんだろうかと、すでに想像が止まらない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?