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人の失敗は蜜の味

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あの銅鑼を鳴らすのはわたし

あの銅鑼を鳴らすのはわたし

数年前の話。

友人のお父様が亡くなられた。
御年100歳であられた。

友人は一人娘だったので喪主をつとめた。

今時の流れに沿って家族葬。
友人の配偶者や成人した子どもたちと共に儀式をこなした。

お坊さんのお経の途中、式場の係りの方が友人のそばに来てささやいた。

「喪主様どうぞ。」

そして前方にいざなった。

友人はコクリと頷いて進み出た。

そして。

おもむろにバチを手に取って。

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