初心者でもわかるカメラの基礎⑤シャッタースピード
これまでご紹介してきたように、写真撮影にはさまざまな技術や設定があります。
その中でも特に重要な要素の一つがシャッタースピードです。
シャッタースピードを理解して使いこなすことで、写真のクオリティや表現の幅が大きく広がります。
今回は初心者の方でもわかりやすく、シャッタースピードとは何か、その影響、そしてiPhoneのカメラでのシャッタースピードの変え方について解説します。
シャッタースピードとは、その影響
シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開いてから閉じるまでの時間のことを指します。
この時間が短ければ短いほど、瞬間的な動きを捉えられ、長ければ長いほど、動きがブレて写ることになります。
シャッタースピードの単位
シャッタースピードは通常、秒またはその分数で表されます。
例えば、「1/1000秒」は非常に短いシャッタースピードで、速い動きを捉えるのに適しています。
一方、「1秒」などの長いシャッタースピードは、夜景撮影や光の軌跡を撮影する際に使われます。
シャッタースピードの影響
1. 動きの捉え方:短いシャッタースピードでは動きが止まったように写り、長いシャッタースピードでは動きがブレて写ります。
これを利用して、例えばスポーツ撮影では動きを止め、夜景撮影では光の流れを表現することができます。
2. 光の取り込み量:シャッタースピードが短いと、光がカメラに入る時間が短くなるため、写真が暗くなります。
逆にシャッタースピードが長いと、光が多く取り込まれるため、写真が明るくなります。
iPhoneのカメラでのシャッタースピードの変え方
iPhoneの標準のカメラアプリでは、周囲が暗いときだったら「ナイトモード」を使用することでシャッタースピードを調整することができますが、通常時はシャッタースピードを直接設定することはできません。
ただし、サードパーティ製アプリを使用することで設定が可能です。
ここでは、代表的なアプリ「ProCamera」の例を使って説明します。
手順
1. アプリをインストール:App Storeから「ProCamera」アプリをインストールします。
2. アプリを起動:ProCameraアプリを開きます。
3. マニュアルモードを選択:アプリ内で「マニュアル」または「プロモード」を選択します。これにより、シャッタースピードや他の設定を手動で調整できるようになります。
4. シャッタースピードを調整:シャッタースピードの設定を見つけ、希望する速度に設定します。例えば、動きの速い被写体を撮影する場合は短いシャッタースピード(1/1000秒など)に、夜景や低光量の環境で撮影する場合は長いシャッタースピード(1秒以上)に設定します。
5. ナイトモードの使用:iPhoneのカメラアプリ内で、周囲が暗いときに自動的にナイトモードが有効になります。ナイトモードでは、カメラが自動的にシャッタースピードを調整し、明るい写真を撮影することができます。
6. 撮影:設定が完了したら、シャッターボタンを押して撮影します。
ヒント
- 三脚を使う:長いシャッタースピードで撮影する場合、手ブレを防ぐために三脚を使用することをお勧めします。
- 光量を調整する:長いシャッタースピードを使用する際は、ISO感度や絞りを調整して、適切な露出を得るようにしましょう。
ちなみに、絞りについてはこちらの記事に書いています。
まとめ
シャッタースピードは、写真撮影において非常に重要な要素の一つです。
その基本を理解し、正しく使うことで、写真の質を向上させることができます。
iPhoneでも、ProCameraなどのサードパーティ製アプリを使うことでシャッタースピードを調整できるので、ぜひ試してみてください。
この記事が、あなたの写真撮影のスキル向上に役立つことを願っています。