IPビジネスを美容師に置き換える
先日、このような記事を読みました。
0歳児からポケモン、、ポケモンの絵本、、、
やはりポケモンは強いですね。隅々までポケモンが生活にいます。
確か、、IP累積収益の世界一がポケモンになっていたと記憶しています。
そんな筆者はポケモンをひとつも知らないのですが、、
「絵本は本人が欲しがるよりも、親が欲しがるもの」ですよね。0歳児の子が「ポケモンの絵本がいい」とは、なかなか言えません。つまり親をターゲットにして絵本が作られている、、このようなことが言えますね。
IP を利用したビジネスを考えると、美容師にも置き換えることができるのではないか、、今回はこのような内容になります。
【結論から】
知的財産を持つことはビジネスにおいて、非常に強力である。
しかし、美容師の仕事の中心は「形がない技術」であり
「再現性が低い」ことが多く、意匠登録や特許の取得が難しいことが多い。
そのため、技術やノウハウをブランド化し、教育コンテンツや商標として保護する方が実践的である。
また、
1.技術やスタイルの商標登録
2.オリジナル製品の開発と特許取得
3.教育コンテンツの著作権運用
4. ノウハウのライセンスビジネス
このような「商品+技術(ノウハウ)」をパッケージにすることで、個人でも法人でもフランチャイズなどのビジネスに転換できる。
【IPビジネスとは】
そもそも「IP」とは、、??の人もいるかもしれません。
簡単にいうと「知的財産」のことを言います。
IP:Intellectual Property 略して「IP:アイピー」です。
知的財産のことで、人間の創造的な活動によって生み出されたアイデアや創作物、経済的な価値を持つものの総称です。
IPには、著作権、特許権、意匠権、商標権、肖像権、著名標識、営業秘密など、、さまざまなものがあります。
自社の「IP」を販売することで収益を得るビジネスモデルとして「IPビジネス」と呼ばれています。
よく聞くところでは、、
著作権・・・著作権は、文芸、学術、美術、音楽などの著作物を保護する権利です。先に作った人と後から別の人が独自に作ったもの、両方の権利が保護される英語では著作権のことをcopyrightといい、よく見かける『©』はcopyrightの頭文字を取ったものですね。
特許権・・・発明と呼ばれる新規性や進歩性が判断基準です。技術的アイデアを保護。「物」「方法」「物の生産方法」の3つのタイプがあります。
意匠権・・・物や建築物、デザイン(意匠)を保護する。
商標権・・・会社や商品のロゴマークを保護する。
広く知られていないですが、なんとなく認識があるのは
営業秘密・・・顧客名簿、販売マニュアル、仕入れ先リストなどが管理されます。
弊社のシェアサロンのノウハウなども「営業秘密」として不正競争防止法として保護されますね。
また、顧客リストや仕入れ先リストも秘密保持の対象となる可能性があります。独立するからリスト持ちだそう、、は極めて危険な行為ですね。
このようなIPビジネスを美容師に、、誰もが思うことですが、美容師に置き換えて考えてみます。
【美容師のIPビジネス】
美容業界における「知的財産(IP: Intellectual Property)」の活用は、特に競争激化の美容業界では大きな武器になると感じています。個人の美容師や法人の美容室がIPを戦略的に運用することで、差別化を図り、収益向上やブランド価値を高めることができる。。
ここは誰でも想像がつくところです。
しかし、ごく一部の美容室や美容師しかIPビジネスに手を出していなく「空いている席」が比較的多いと感じています。
1.技術やスタイルの商標登録
・個人・法人対象
特定のカット技術、カラー技術、ヘアセット技法をオリジナルブランドとして商標登録します。
例えば「○○カット」「△△カラー」などのネーミングを保護し、外部が勝手に使用するのを防ぎます。これにより、技術やスタイル自体がIPとなり、特許レベルには至らなくても「ブランド化」された技術として提供できます。
具体例:「小顔カット」や「骨格補正カット」などが代表例です。
2.オリジナル製品の開発と特許取得
・法人、個人対象
オリジナルのヘアケア製品やスタイリングツールを開発し、特許や意匠権を取得します。
よくあるのが、トリートメント製品や、独自の使い方があるブラシ・ドライヤーなどの設計です。
効果: 自社製品を展開することで新たな収益源を確保し、他店との差別化を図ります。
3.教育コンテンツの著作権運用
・個人、法人対象
自身の技術のノウハウや教育コンテンツ(テキスト、動画、オンライン講座)として制作し、著作権で保護します。
有料コンテンツとしてオンライン販売やスクール事業に活用することで、技術を広めながらマネタイズするモデルです。
事例: 特定のカット技術のマスタークラスや、顧客カウンセリングの仕方をオンラインで提供する美容師も増えています。
4. ノウハウのライセンスビジネス
• 法人対象(フランチャイズ展開向け)、今後は「個人」も対象に
独自の店舗経営ノウハウや「接客マニュアル」売上管理システムを知的財産として体系化し、他の美容師や美容室にライセンス提供するビジネスモデルです。
今後は「個人の美容師」にも降りていくものです。
カウンセリングの体系化、技術などのライセンス提供は、法人:フランチャイズ向けからスケールダウンし「個人でフランチャイズモデル」を行うことになると思います。
今後は「小さい」が価値になり、大きく展開するところは限られていきます。
* 人口、マーケットを考えると明確です。また、人口減少の影響、グローバルな展開の難しさ、、こん2点が当てはまる美容業界は「小さい」が価値になっていきます。
例:
1.技術やスタイルの商標登録
2.オリジナル製品の開発と特許取得
3.教育コンテンツの著作権運用
4. ノウハウのライセンスビジネス
これらのことを、筆者は運営するシェアサロンで「オリジナル商品+技術」のパッケージ販売(フランチャイズ)を推奨しています。
そのために「OEM」「ビジネス支援」を用意しています。
ビジネスを展開するのは本人のため、表面的な部分でしかリリースしていませんが、フリーランス美容師をはじめ、法人サロンでも十分に実現可能、ビジネスとして走らせることが可能です。
【でっかくやらない】
ちょっと個人の感想なのですが「ビジネスを行う」「SNSを運用する」などの場面で感じるのですが「でっかくやりたい」人が多いと感じています。
最初からビジネスの規模を大きく捉えているので、、
・スタートから全体像を捉え間違えている
・大きく考えすぎてなかなかスタートを切らない
「小さくスタートして、早く大きくする」
ある意味これが鉄則で、この認識は正しいと感じています。
前述の「オリジナル商品+技術」のパッケージ販売なども、ビジネスのバスりを考えてしまうのか、小さいが恥ずかしいのか、、規模の想定がずれていたります。小さくスタートして、身の丈よりも少し大きなサイズでやるのが最初はちょうどいいと思います。
話しを戻して、、、
5. デザイン・ヘアアートの意匠登録
• 個人、法人対象
ヘアスタイルやカラーリングの中でも、芸術性が高いスタイルやイベント・ショー向けのヘアデザインを「意匠権」として登録します。特にSNSや広告向けに独自性のあるデザインを展開することで、真似されない強みを築けます。
美容師としてここはかなりハードルが高いと感じています。可能性はあります。
6. ブランドロゴ・サロン名の保護
• 個人・法人対象
サロン名やロゴを商標登録することで、ブランディングを強化し、法的に保護します。特に人気サロンや個人美容師は模倣リスクが高まるため、商標登録が有効になる場合があります。
7. SNSコンテンツの著作権管理
• 個人対象
InstagramやYouTubeで発信するコンテンツ(施術動画、ビフォーアフター写真、スタイリング解説)に著作権を意識し、無断転載を防ぎます。自身のコンテンツを活用し、自身のIPとして認知度を上げ、プロモーション効果を最大化します。
8. VR・AR技術を取り入れた体験型施術特許
• 法人、個人対象
美容室内でバーチャルヘアスタイル試着システム(AR/VR)を導入し、特許を取得します。顧客は自分の顔や髪型に合わせて様々なスタイルを事前にシミュレーションできるため、満足度が向上します。デバイス、アプリケーションなどの用意が必要ですね。
実現難易度が高い分、リリースした時の強みがあります。
知的財産の活用は、技術やサービスが形として残りにくい美容業界においても、持続可能なビジネスモデルを構築する重要な手段になり得ます。個人でも法人でも「アイデアを保護し、資産化する」ことで、未来への投資につながると感じます。
このような仕組みを取り入れれば、短期的な売上向上だけでなく、長期的なブランド価値の向上に繋がりつながりますね。
【もちろん困難な部分がある】
IPビジネスが誰でもできるなら「すでに誰かがやっている」わけです。それは困難な部分もセットで考えなければなりません。
1. 意匠登録における難しさ
意匠登録は「物品の形状、模様、色彩などに関するデザイン」を対象とします。しかし、美容業界では以下の点で意匠登録が難しい場合があります。
対象の不明確さや抽象性
• ヘアスタイルやカラーリングは「物品」ではなく「形のない技術」に該当するため、意匠登録の対象にならないことが多いです。
• 例: 「特定のカット技術」や「ヘアデザイン」は、美容師の手技による芸術的表現であり「固定された物として扱えない」ため、保護が難しいようです。* ブラシやドライヤーなどは固定された物なので意匠登録が可能です。
2. 特許取得における難しさ
特許は「自然法則を利用した技術的アイデア」が対象です。以下の場合、特許取得が困難のようです。
技術的な新規性・独創性の欠如
• 特定のカット技術やカラー技術は「技能」や「ノウハウ」にあたり、法的に「発明」として認められにくいです。
• 例: 「○○カット」というカット方法は、あくまで個人の手技の工夫であり「科学的・技術的な裏付けが弱い」ため特許取得が困難です。
再現性や客観性の不足
• 特許取得には「誰がやっても同じ結果が得られる」ことが求められます。しかし、美容技術は美容師の技量や顧客の髪質に依存するため、再現性が保証されにくいです。トリートメント手法や施術プロセスは、客観的な効果が一律でない場合、特許として認められません。
3. 著作権や意匠権との混同
• ヘアデザインやスタイルは「著作権」による保護も難しい場合が多いようです。著作権は「創作物」として明確に固定されることが要件ですが、ヘアスタイルは「形として一時的」なものであるため、認められにくいです。
【じゃ、どーすんだよ】
知的財産を持つことはビジネスにおいて、非常に強力ですが、、
「形がない技術」や「再現性が低い技能」は、意匠登録や特許の取得が難しいことが多いです。そのため、技術やノウハウをブランド化し、教育コンテンツや商標として保護する方が実践的な戦略になるのではないでしょうか。
【まとめると】
知的財産を持つことはビジネスにおいて、非常に強力である。
しかし、美容師の仕事の中心は「形がない技術」であり
「再現性が低い」ことが多く、意匠登録や特許の取得が難しいことが多い。
そのため、技術やノウハウをブランド化し、教育コンテンツや商標として保護する方が実践的である。
また、
1.技術やスタイルの商標登録
2.オリジナル製品の開発と特許取得
3.教育コンテンツの著作権運用
4. ノウハウのライセンスビジネス
このような「商品+技術(ノウハウ)」をパッケージにすることで、個人でも法人でもフランチャイズなどのビジネスに転換できる。
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