占領下の抵抗(注xx)
「戦後日本の国語教育 二松學舎に学んだ沖山光の軌跡」に戦後の昭和
二二年四月から二四年三月まで使用された最後の国定教科書(第六期)「みんないいこ」読本
の編集責任者、
文部省教科書局第一課の国語担当で児童文学者の石森延男
の次のような言葉が紹介されています。
「無条件降伏日本、まさに日本語そのものが、消えてしまうかもしれないと思った。国語科などという教科は、果たして存続するのだろうか。当の責任者であるわたしにすら不明であった。局長でも、大臣とても予想はしかねたであろう。それほど混沌としていたさ中に、国語教科書の編集は、なみたいていのわざではなかった。」
敗戦国日本の知識人層の心情をよく表している言葉ではないかと思います。
同著の P94 注7 に上記の発言の引用元が記されています。下記の通りです。
石森延男「敗戦直後の国語教育」、現代国語教育論集成編集委員会『現代国語教育論集成 石森延男」一九九二、明治図書、三一二頁(初出は『教育科学国語教育』一九六六・二、明治図書)。
引用文献: 「戦後日本の国語教育 二松學舎に学んだ沖山光の軌跡」
2018年3月31日 初版第1刷発行
編者 沖山光研究会 発行者 村松泰子
発行所 東京学芸大学出版社
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この記事は↓の論考に付した注です。本文中の(xx)より、ここへ繋がるようになっています。