膝のケガ、聞きなれないケガ
皆さんこんにちは!WATANABEトレーナーの森です。
月日が経つのは早く、こんな私も四捨五入をすればage40。
トレーナー歴も15年目を迎えました。
若手トレーナーとのジェネレーションギャップを感じながら、日々を過ごしております(笑)
さて、トレーナーを何年も続けていると様々なケガと出会うのですが、今回私が出会った膝のケガの中でも皆さんが普段あまり聞きなれないケガをご紹介します。
滑膜性骨軟骨種症
この選手は練習量が多くなったり、試合が続くと痛みが出ていました。ウェイトトレーニングでのスクワットで引っ掛かり感が出たり、膝が曲げづらくなる、曲げた後に伸ばすと引っ掛かって伸びづらくなる(ロッキング)といった症状です。状態が悪くなると炎症が出て、膝関節全体に腫脹がみられます。ただ、日によっては何もなかったように痛みが消える事もありました。
膝を触ると実際にダマのような塊状の存在を確認でき、本人もその部分が曲げ伸ばしを邪魔しているというのが感覚的にも分かるようでした。
病院を受診しX-RAY(レントゲン)やMRI、CTで確認したところ膝の関節内に骨片が遊離しており、いわゆる関節ネズミの状態になっていました。
観血的療法(手術)により、骨片を除去し今は問題無くプレー出来ています。
この症例は幼少期や若い時に膝を痛めた事で膝の骨が欠け、それが成長に伴い大きくなる事で痛みとして出現する事があります。
また、非常に稀ですがそういった起因がなくとも自然発生的に骨が出現する事もあるようです。
この選手は中学生の時に一度膝を大きく痛めたことがあり、それが起因となった可能性が高いとのことでした。
膝関節内ガングリオン
この選手はランニングメニュー中に痛みを感じ、その後練習から離脱。関節には腫れがみられ、完全に伸ばしきると少し痛みが出ます。曲げに関しては、お尻と踵がつくまで深く曲げても痛みは出ません。
この他様々な評価テストを行った上で最終的に関節炎を疑い、アイシングなどにより炎症を抑えつつ股関節周りの状態を整え、数日後テーピングにより部分的に練習に合流となりました。
練習中は比較的問題無く動けたため、このままいけるかと思いましたが、翌日痛みが再燃したため病院を受診。結果、膝関節内にガングリオン(良性の腫瘤)が出来ており、ガングリオンやその周囲にある膜組織が痛みの原因となっていました。
コロナ禍で練習が自粛というのもあり、観血的療法を選択。ガングリオンや周辺の組織を除去。術後2ヶ月ほどリハビリを実施。そこから徐々に練習復帰をし、今は痛みも無く思い切りプレー出来ています。
以上、あまり馴染みの無い膝のケガの紹介でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事を書いた人→森 矩寿
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