Vol.3:ロンドン紀行【前編】
午前11:45。リーズ出発
ロンドン行きの電車はLNERのAzuma。2時間何もせずゆったりしていたが本当に乗り心地がよい。
ほとんど揺れないし、なにより車内トイレの設備が使いやすい。日本の新幹線では必ずと言っていいほど乗り物酔いするのだがこっちではまったくしない。
降車時に乗り口をみると Hitachi のロゴが。
日立が電車を製造していたのは初めて知った。
こうゆう何気ないところで日本のことを誇りに思う機会がイギリスでは多々あっていい。
広場と美術館
ロンドン到着後、地下鉄に乗り、駅を降りて歩いて10分、トラファルガー広場(サムネ写真)に出た。
高さ46mのネルソン記念柱は流石に高すぎてネルソンの顔は全く見えなかった。広大な面積に佇む巨大ライオン像、19世紀の将軍の像たちは広場というにはあまりにもスケールが大きすぎてロンドンにきたことを本格的に実感させられた。
その広場の目の前にあるのがイギリスで1番有名な美術館のナショナル・ギャラリーだ。
なんて豪華すぎるコンビなんだ。
ルネサンスから20世紀前半までの絵画が揃っており、美術史の本を読んだばかりの自分にとっては感動そのものだった。
ボッティチェリ、ラファエロ、レンブラント、モネ、ルノワール等、世界史の教科書に載っている美術家の絵画を生で見れて、感性が少し磨かれた気がした。
1番魅力を感じたのがヴァン・ダイクの『女性と子供の肖像画』。
子供の好奇心むき出しの無邪気な姿は、目を向けている先に何があるのかつい考えてしまう。
それに対して女性の子供に動じない奥ゆかしい微笑みが自分はとても気に入った。
気に入った絵を見る場合は、数十分も同じ場所に立ち続けていてもなぜかまったく疲れないのがとても不思議だ。
現在絶賛計画中の夏休みのヨーロッパ周遊に「美術館巡り」という新テーマを加えた。
この絵画のポストカードを買おうと思ったのだが売っていなかったのでヴァン・ダイクの師匠であったルーベンスの絵のポストカードを買って大満足。
再会
そのあとようやくあつおとキングスクロス駅で合流した。1時間晩ごはんを食べる店を探した結果、タイ料理店でパッタイを食べることに。
「朝食昼食合計ベーグル1個×美術館鑑賞」で体力限界だったことから、在英期間食べた料理の中で1番美味しく感じた。
タイ料理はおいしいものしかない認識でいるからいつか本場に行って食べたい。
いろんなわけが重なり、泊まったホステルでは全く寝ることができなかった。ナショナル・ギャラリーとの出会いと久々の再会による興奮によるものってことにしとく。
(後編に続く)