支援者とヒエラルキーと接遇
こんにちは
作業療法士と視覚障害当事者の吉田です。
今回は、
医療従事者のヒエラルキーや接遇など対応について感じたことをざっくりとお話します。
出会い
みなさんは、これまでにクリニックや病院など医療従事者と関わったことはありますか?
きっと多くの方は、どこかしらで経験があるのではないでしょうか?
その時の対応はどうでしたか?違和感をありましたか?
私は先天性白内障の当事者です。生まれつき眼に疾患がありました。
両親が違和感に気づいたのは生後6ヶ月頃で、そこから受診し、診断がつきました。
その後は、
両目の水晶体摘出と角膜移植の手術を受けるため、小児専門の医療機関や大学病院へ行き、1歳になる前に手術しました。
(当時のことですが、もちろん僕には記憶がありません)
その時の主治医の先生が二人いて、今でも経過観察をしてもらっています。
転機
この二人の主治医の先生との出会いは、私にとって大きな転機となっていたと今では思います。
それは私の眼を救ってくれた、という意味だけではなく、私がこうして作業療法士とし子どもたちや保護者の方々と関わる際の価値観に影響を与えてくれたからです。
では、どのように影響を与えてくれたかということについては、この後書いていきます。
違和感
これは私の個人的な感想ですが、
患者として医療を受けていると、たまに…
「ん?なんだかこの対応は嫌だなぁ」
と、違和感を覚えることがあったりします。
例えば、
・全くこちらの顔を見ないでパソコンの画面と会話している医師
・不機嫌そうに案内をする受け付けのスタッフ
・妙にタメ口でグイグイ話してくる看護師
…などなど
(何度も言いますが、これは私の感想なのでその他の方々がというわけではありません)
でも、私の二人の主治医は、そうではありませんでした。
いつも、ニコニコと私や両親に笑いかけてくれていました。
もちろん、医師としての専門的な意見を仰る時もありますが、
子どもの頃の私でも不安や緊張を覚えた記憶がないぐらい、子どもと大人、患者と医師の関係でも対等に向き合ってくれていました。
母はよく言ってました。
「〇〇先生たちは、もう一人のお父さんとお母さんだね」と。
本当にそう思えるほどのひととして見てくれる医師だと思います。
そんな医師に赤ちゃんの頃から過ごしてきたからなのか、患者に対する医療従事者のヒエラルキーや不適切な接遇などに違和感を感じることがあります。
※ヒエラルキーについて
リハビリテーションや作業療法においてクライエント中心という概念があります。
また子どもたちにはこどもの権利条約という指針もあります。
リハビリテーションや作業療法は誰のためのモノか?それはもちろん医療従事者のためではなく、もちろん患者や利用者、対象者のためのモノです。
このような話をしなくても、
ヒエラルキーや不適切な接遇がよくないことはみなさんも分かるかとは思いますが、今一度、自戒の念を込めて振り返ってみました。
リハビリテーションについての説明
作業療法についての説明
子どもの権利条約
パートナーシップ
ダラダラと書いてしまいましたが、
なぜ、このようなはヒエラルキーや不適切な接遇がどのようにして生じているのか?については私の勉強不足で理解は出来ていません。
ただ言えることは、
医療従事者の患者や利用者などへのヒエラルキーや不適切な接遇がなく、当事者と医療従事者がパートナーシップを持って、より良い選択と結果を得られるような業界であって欲しい。そう心から望んでいます。
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<よしだ>
わたころ運営メンバー
先天性白内障当事者えあり、自身の経験から子どもたちがなりたい自分になれる社会に近づけるように作業療法士として日々奮闘中。