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「小さな経済圏」という考え方
個人や地域レベルで小さなつながりを持ち、支え合っているコミュニティのことを、僕は「小さな経済圏」と呼びたい。
~中略~
この「小さな経済圏」こそが、何かと生きづらくなった時代の、新し生き方の鍵を握っている。
(家入一真『なめらかなお金がめぐる社会』より)
最近、この“小さな経済圏”という考え方が好きです。
課題やアイデアを抱えた人、知識や技術・ノウハウを持つ人などが集まり、
それぞれの価値を提供し合い、より大きな価値を生み出していく環境。
そうした人のつながりが、今後の社会でますます求められるはず。
なぜなら、基本的に人は「絆」を求める生き物なので。
心からくつろいで、想いの限りに語り合える空間。
それを共有できる人たちとの交流のきっかけ。
「こんなことをやってみたい」
と発信したら、自然とみんなが「いいね!」と賛同してくれる環境。
「それなら、うちの○○を使ってください!」
「私たちの○○と合同でやりましょう!」
そうやって、新しいビジネスが生まれる環境。
小さなつながりの輪から、大きなビジネスチャンスの可能性が広がる。
それこそが“イノベーション”だと思います。
そんな“小さな経済圏”がいくつも集まり、
そのつながりから大きな経済圏が生まれていき、
さらには社会全体を動かしていく。
どんなものでも、始まりは小さなきっかけから。
そのきっかけを創り出せたら、
社会にワクワクする価値が増えていくのではないか。
この考え方は、一つの企業の中でも活かせるものだと考えています。
三密の回避やソーシャルディスタンが叫ばれる中、
人々の心は“居場所”を求めている気がします。
リモートワークが推奨されるからこそ、
画面越しよりも対面で関わる時間の価値が見直されています。
仕事終わりに会社に残って、気の合う人たちと語り合う。
同じ目標に向かって勉強し、切磋琢磨する環境。
色んな考え方があるかとは思いますが、私は好きです。
そんな環境は当たり前では決してない。
社内でのそうした「志」のつながりを大切にしたい。
そして社内から社会へと発信できたなら、きっとそれが価値になる。
“小さな経済圏”の考え方。
そこから広がるビジネスの輪を考えていきます。
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アイデアを形に、ワクワクを価値に。