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わたぼうしの詩

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#2006年

手すり

手すり

心のバランス崩したとき
見えない手すりにしがみつく
迷いの闇の中
この手すりの温もりを辿って行けば
君のところにいけるだろうか

明日への坂道 不安に怯えながら
少しずつで良い 心と身体すべらせ行こう
フラットな気持ちを取り戻すまで
微かに聞こえる声を頼りに

冬の駅 階段の冷たい手すりが
ぼくの身体を支えてくれる
ふらつきながら おぼつかない足取り
通り過ぎる足音 ホームのアナウンス
踊り場で 

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