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手すり

心のバランス崩したとき
見えない手すりにしがみつく
迷いの闇の中
この手すりの温もりを辿って行けば
君のところにいけるだろうか

明日への坂道 不安に怯えながら
少しずつで良い 心と身体すべらせ行こう
フラットな気持ちを取り戻すまで
微かに聞こえる声を頼りに

冬の駅 階段の冷たい手すりが
ぼくの身体を支えてくれる
ふらつきながら おぼつかない足取り
通り過ぎる足音 ホームのアナウンス
踊り場で 一息つこう

冬から春への変り目を
手すりの温もりで感じる
手のひらから伝わる温度を
心の中に流してみる

作詩:小林 聡 作曲:如里屋久(きさりやひさ)
ピアノ:藪本美都(みと)

当時の作詩者のコメント(詩に込めた思い)
手すりには、身体だけでなく心まで支えてもらっている気がします。作ってくれた人、取り付けてくれた人の思いを手すりから通じて、安心感をもらっています。自分は決して強い人間ではないので、常に何かに頼ったり、支えてもらいながら生きているように思います。だからこそ、それに答えるためにも、もっと前へ前へというエネルギーがわいてきます。

当時の作曲者のコメント(私の夢!)
ズバリ、私の詩で人の心を癒すことです!と、言ってもスターになりたいという意味ではありません。私が障害のあるかもしれない子どもを授かり苦しんだ経験から同様に苦しんでいるママたちを、少しでも一瞬でも心を軽くさせてあげたいと歌のライブ活動をしたり、老人ホームに歌の慰問に出向いています。

わたぼうし音楽祭
障害のある人たちの日常生活や体験や感情を詩につづりメロディーにのせて届ける音楽祭。1976年から始まった芸術文化活動で、2022年8月7日には第47回目の音楽祭が開催される。

※2022年8月1日時点 ホール開催中止/後日オンライン開催に変更
「第47回わたぼうし音楽祭」は、新型コロナウイルス感染急拡大のため、
8月7日・奈良県文化会館でのホール開催を中止し、後日オンライン開催に変更します。入選されたみなさん、会場にお越しくださるみなさんをはじめ、関わるすべてのみなさんのいのちと健康を守るための決断です。オンライン開催の日程等詳細は未定ですが、今後の感染状況を見ながら、年内に仕切り直したいと思っています。


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