
ONE JAPANに思うこと
今回はあくまで一個人としてのモヤモヤした想いです!
絶対こうだろ!と思っているわけでもありません。
ONE JAPANとは
まずONE JAPANという団体が何かご紹介します。
大企業の若手と中堅社員が集まって活動するコミュニティです。
僕も一時期参加していました。
辞めるか、染まるか、変えるか。
ONE JAPANは大企業の若手・中堅社員を中心とした約50の企業内有志団体が集う実践コミュニティです。
現在、大企業で働く多くの若手社員は、所属する組織内に存在する新しいことをやってはいけない空気、イノベーションを起こせない空気の中でさまざまな困難や悩みを抱えています。
私たちは大企業を変えることを選んだ社員一人ひとりがつながり、希望を見出し、行動するコミュニティです。大企業から挑戦する空気をつくり、組織を活性化し、社会をより良くするために活動を行います。
MISSION:挑戦の文化をつくる
ONE JAPANでは、以下のアクションを通して大企業から日本に「挑戦の文化をつくる」活動を行っています。
・VALUE:新規事業開発を通した価値づくり
・PEOPLE:大企業の有志団体活動を通じた挑戦する場と仲間づくり
・CULTURE:発信と提言による社会的空気づくり
そんなに頭いいのにもったいない!
ONE JAPANのモットーは「辞めるか、染まるか、変えるか。」。
仕組み化された歯車として働く大企業へのモヤモヤに対して、辞めるのではなく変えていこう!というスタンスの活動です。
そのため、会社内で有志メンバーを募って新規事業を考えハッカソンをしたり、年に1回は「ONE JAPAN CONFERENCE」という約2,000人が集まるビッグイベントもありました。
実際に参加メンバーと交流する機会もたくさんあり、全国の大手企業の若手社員がズラリと揃っています。
このONE JAPAN、しばらくは僕も参加していましたが、次第にふつふつと思ったことがありました。
それは『なんか中途半端じゃね?』ということ。
参加するメンバーはもちろんビジネスへの感度が高くて優秀な人たちが多い。でも結局、そういう人たちがONE JAPANに共感している理由のだいたいがこれでした。
「大企業の給料や福利厚生のうまみはGETしながら、自己成長したり社会を変えていきたい」
そのために、まずは大企業内で新規事業を起こせるようにみんな奮闘する。
いやいや、そんな内向きなことでパワーを浪費してしまうなら、最初から起業したりベンチャーでエネルギーを発揮したほうが日本のためじゃない?と思ってしまったのです。
そもそも徹底的に仕組み化され、1人1人が歯車として働くからこそ、大企業はあれだけの莫大な利益や売上が出せると個人的には思っています。
そこに対して、風穴を明けていこうという動きをしながら、自分たちの安定した環境を求めていくのは矛盾しているし、スタンスも中途半端なのではないかと思ったのです。
(本気で起業している人たちには敵わないのでは?という想い。)
ONE JAPAN CONFERENCE内での矛盾
また、年に1回のONE JAPAN CONFERENCEでは、山口周さんや岡島 悦子さん、サイボウズの青野社長など、今流行りの人たちが講演者として出てきます。
ただ結局の結論はみんな「モヤモヤするなら辞めればいいんですよ」というもの。
「辞めるか、染まるか、変えるか。」であればとっと軽やかに辞めるのが合理的だという講演者の意見は至極当然だったと思います。
ONE JAPANの良い所
ただ、ONE JAPANには良い所ももちろんあります。それは、大企業メンバーに転職したり、起業したりするキッカケを与えてくれるところです。
僕自身、上記の考えに気づくことができたし、この先どこの企業でも通用する力をつけるためには大企業にダラダラいてはいけないということも気づかせてくれました。
実際にONE JAPAN立ち上げ期の中心メンバーも何人かが起業したりと、素晴らしいアクションを起こしていると思うし、素直にすごいと感じています。
このONE JAPANという活動に対するモヤモヤが今の日本社会にとって正しい考えかは分からないが、いつかの振り返りのためにこの記録をしておきます。