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実写版「幽霊子育飴」

京都の「幽霊子育飴」はゲゲゲの鬼太郎の構想の元になった飴。
その『母の愛情が生んだ感動の物語』はこんなお話しです。

「昔、女が夜ごとに飴を買いにくるようになった。
女が飴を買った翌朝に、代金を納めている銭箱をあらためると、木の葉が一枚入っていることが続いた。
不思議に思った当時の店主は、ある夜、女の後を追った。
すると、女は墓地のある鳥辺山で姿を消し、土中から赤ん坊の泣き声が聞こえた。
そこは身ごもったまま亡くなった女性を埋めた墓だった。
寺に事情を話して掘り返してみると、墓の中には飴をしゃぶった赤ん坊がいた。
死後に生まれた赤ん坊のために、幽霊となった女が飴を買いにきていたのであり、飴の代金として渡されていた木の葉は、女の墓に備えられていたシキミの葉だったのだ。
当時は、箸に巻いた水飴として売られていたが、今では麦芽糖からつくられた素朴な飴となっている。
 死してなお我が子を思う母の愛情の表れとして四百年以上も語りつがれている。
その飴は「幽霊子育飴」として今も広く人々に愛され続けている。」

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photo:佐々木美佳 コメント
オマツリジャパン」で9月6日「飴の日」企画で「幽霊子育飴」の記事を執筆することになり、それなら幽霊を写真で表現してみたい…。と思い立って作った作品です。

「ゲゲゲの鬼太郎」のモデルになった伝説!幽霊が買いに来た飴を食べてみた!

撮影の数日前に急遽、ヘアメイク着付けのMIAKAさんにリクエスト。
おひきずりで、角だし結びか銀座結び…と坂東玉三郎さんの美しいイメージ、ヘアメイクは黒系でとリクエストしたところ、最終的に世界的なモデル・山口小夜子が降臨した!と感激。

白か黒の着物と帯の組み合わせで検討し、最終的には純真な母の心をイメージ。雪のように真っ白な着物に飴色の帯締めを選びました。帯締めはタッセルを使用しています。

六文銭やシキミの葉も用意しようか迷いましたが極力、色や情報を減らしてシンプルに表現しました。

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hair make & kimono:魅朱 MIAKA
佐々木さん推しのモデル・山口小夜子さんをイメージしたメイクにし、着物は幽霊なのでわざと、ぐずぐずの着崩れたような着付でヒトでない幽霊を演出してみました。

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model:中川イリヤ
全体を通して子供を抱いている時の写真は全て、幽霊ということを強めに出すために笑顔は減らしました。
儚げを出すためには目線を外すこと、特に今回はメイクも特徴があるので下に目線を外すことでメイクの紫色が白い衣装に対して綺麗に生えるなと考え、そうすることが多かったかなと思います。

真っ白な衣装に真っ黒な髪、紫のメイクという色合いがとても好きでした!

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ここからはカメラマン佐々木のひとりごと。

ふと今回、イリヤさんがモデルの作品を見返すと…。

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①「着物ドレス」着物のウェディングドレスを着て結婚

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②「幽霊子育飴」妊娠出産

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③「黒留袖+お経ペイント」子供が生きてくれますように…とお経を唱える母の愛情

図らずとも偶然に幽霊子育飴な物語になってました。
MIAKAさんと佐々木がちょうどやってみたい作品が偶然に合致して、撮影順序も、着物ドレス→幽霊子育飴→お経ペイント。
なにこの偶然。凄い。やるべくしてできた作品だったのだわ。きっと。

着物で地域の伝説、伝承のお話しや、商品イメージ撮影とかもおもしろそう…。

👘 着物を着付けで改革「和装改革」👘
model:中川イリヤ 
hair make & kimono:魅朱 MIAKA
photo:佐々木美佳
なんば桜川店ファーストスタジオにて撮影

👘 『和装改革』で革命を 👘
モダン和装とは着物を着付けでイメージチェンジをすること。
私たち「和装改革」は普通の着物を着付けで改革いたします。

普通の美容師、着付師、カメラマンが普段の仕事に活かせる作品作り。
モダン着付けのアイディア集です。
一緒に作品作り&お仕事しましょう。

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