見出し画像

心と身体、地球を磨く。サステナブルな一汁一菜和食ごはん

和食はサステナブルな食事

「和食はヘルシーな食事」であることは世界中でも認知されていますが、実は地球にも優しいサステナブルな食事であるのはご存知ですか?

今回は私が日頃からオススメしている「心と身体、地球を磨くサステナブルな和食」のレシピをご紹介します。

和食は人と地球環境にも優しいプラントベースフード

私たちがこれから直面する食糧危機や気候変動に備えて、最近は昆虫食や代替肉などの新しい分野の食料が注目を浴びています。
最近耳にするようになった「プラントベースの食事」もその一つ。

プラントベースの食事はヴィーガンやベジタリアンとは異なり、動物性食品を排除する食事ではない緩やかな菜食中心の考え方が特徴です。

実は江戸時代まで肉食を禁忌とした歴史をもつ日本の伝統的な食生活は、米や雑穀、大豆を中心とした豆類、野菜、海藻、そして魚が中心。
元々はプラントベースに近い食事内容でした。

畑のお肉とよばれる「大豆」は私達日本人にとって昔から重要なタンパク源であり、現代でも私達は豆腐、納豆、味噌などを日常的に食べていますが、豆そのものだけでなく豆を加工して上手に取り入れてきたのが和食文化です。

生活習慣病のほとんどは、肉食の多い食の欧米化による食原病とも言われています。もともとの伝統的な和食の食べ方のバランスに戻すことで、多くの病気を防ぐことができます。

それだけではなく、プラントベースの和食が広まることは、将来食肉の供給不足による「たんぱく質危機」を回避だけでなく、畜肉の増産による穀物や水資源への負荷や森林破壊のリスクを軽減したり、CO2の排出量を減らすことが出来るなど、環境負荷がかからないサステナブルな食事として期待されています。

発酵・保存食文化は身体にも良く、フードロス削減に

私達日本人の食事は味噌や醤油などの調味料やお漬物に至るまで、発酵の力に支えられています。出汁に使われる鰹節や昆布、煮干し、干し椎茸、切り干し大根、高野豆腐、海苔やわかめなどの乾物類などの保存食品も和食には欠かせない食材です。

発酵食品や保存食品には栄養価や美味しさを増す働きがあるだけでなく、食材を無駄なく美味しく活用して食べる技術。

旬に採れた食材を廃棄する事なく、発酵食品や保存食品にして形を変えることで一年を通して上手に食事を組み立ててきました。和食は食料廃棄を減らしフードロスにも役立つ食べ方だと言えます。

一汁一菜で始める!サステナブルな和食習慣

現代、私たちの住む日本では日々たくさんの日本で生産された食料が廃棄され、多くの食品を海外からの輸入に頼っています。
日本は先進諸国の中でも食料廃棄率が世界トップレベル。
世界中のあらゆるグルメが楽しめるようになった日本では、深刻な和食離れが進んでいます。
和食離れの原因には和食は作るのが難しい、何品も作らないといけないから面倒だ、といったイメージもあるかもしれません。

そこで私がオススメするのがプラントベースの一汁一菜の和食。

主役は玄米とボリュームたっぷりな味噌汁に、ヘルシーな主菜。
一汁一菜は昔は、飯、汁、香の物という形が庶民の定番でしたが、
今のように食べ物が簡単に手に入らなかった時代の献立なので、
今の時代では一菜は応用して食べるのが良いと思います。


私はこの基本の一汁一菜にたっぷりの漬物か常備菜を合わせていただきます。
一汁二菜では?というツッコミが入りそうですが、
納豆や冷蔵庫に入っている作り置きを付け合わせるだけなので、気分によってつけたりつけなかったりしています。

毎日作るのは汁と主菜のみ。
品数は少なくても満足感のある献立です。
献立の組み合わせを考える手間もなく、忙しい日や時間のない日も簡単なレシピで作る一品料理ならハードルも低く和食生活を始められます。

私がおすすめしている一汁一菜のレシピは4ステップで出来る簡単なお料理ばかり。
作り方もとっても簡単なのでぜひ参考にしてみてください。

簡単!!一汁一菜和食ごはんレシピ

〇酒粕入り石狩汁風味噌汁
〇豆腐ときのこと小松菜の葛あん
〇玄米ごはん

本日は、プラントベースでもタンパク質はしっかりとれる。
一汁一菜和食ごはんの献立。

豆腐一丁を丸のまま使って、玄米ごはん、鮭、味噌から
良質なタンパク質をしっかり摂ることができます。
アンチエイジグ、美肌づくりにも役立つ栄養がたっぷり。
身体だけでなく、心の不調、マインドも整えてくれます。

◎豆腐ときのこと小松菜の葛あん(材料1~2人分)

(材料)
きのこ 1パック
しょうが 1片
木綿豆腐 1丁
小松菜 1/2袋

(調味料)
うすくち醤油
みりん
小匙1~2程度で味見をしながらお好みで調整してみてください。
葛粉(水と同量で溶く)
出汁昆布

①まいたけをほぐし、小松菜食べやすいサイズに切る。
②鍋に豆腐、豆腐がかぶる程度の水、出汁昆布、きのこを入れて火にかける。
③煮えたら豆腐と昆布を一度取り出し、小松菜を加える。
④おろし生姜、醤油とみりんを加え、好みの濃さに味付けし、水溶き葛粉を加えてとろみをつける。
⑤豆腐の上に④をかけて完成!

作り方の動画はこちらからご覧いただけます。

守岡実里子/日本食文化研究料理家 on Instagram: "私が1週間で5キロ痩せたズボラ和食養生ごはん🍴作り方↓↓ 調理時間10分でレシピなしでも作れる! 材料は4つだけ。 ダイエット中だけどお腹いっぱいご飯が食べたい時に。 豆腐丸ごと1丁使ったボリュームのある1品! プラントベースでタンパク質もしっかり摂れるメニューです。 (材料) きのこ (今回はまいたけ) 木綿豆腐  小松菜 おろし生姜  (調味料) うすくち醤油 みりん 葛粉(水と同量で溶く) 出汁昆布 うすくち醤油とみりんは1:1の同量だと味付けに失敗しません^^ 私は気分によって、香りづけに少し濃口醤油を加えたりします。 ①まいたけをほぐし、小松菜食べやすいサイズに切る。 ②鍋に豆腐、豆腐がかぶる程度の水、出汁昆布、きのこを入れて火にかける。 ③煮えたら豆腐と昆布を一度取り出し、小松菜を加える。 ④おろし生姜、醤油とみりんを加え、好みの濃さに味付けし、水溶き葛粉を加えてとろみをつける。 ⑤豆腐の上に④をかけて完成! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【ズボラ和食養生ごはんのポイント】 ・食材は好みの形に適当に切ってもOK ・味見しながら美味しいって思う味付けにすれば分量は適当でOK! ・合わせ調味料はだいたいの比率を覚えて料理をすれば大丈夫 忙しくて時間がない日のお料理、レシピをしっかり見て作るの、煩わしく思ったことはないですか? 慌ただしい中で本やスマホを開いてレシピ見ながら料理するのって、手際が悪くなってモタモタしたり、計量すら面倒になったり。。。 レシピを見ないで適当に作っても失敗しない、心と身体を養うシンプルなお料理を紹介しています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー それでも失敗したくない人のために、一応目安をのせておくので参考にしてみて下さい^^ 分量だいたい二人分 (材料) きのこ 1パック しょうが 1片 木綿豆腐 1丁 小松菜 1/2袋 (調味料) 醤油  みりん  小匙1~2程度を加えて、味見をしながらお好みで調整してみてください😊 今回は舞茸を使いましたが、お好きなキノコや色んな種類をミックスしても◎ 舞茸はしっかり出汁が出るので、カツオ節を使わなず昆布ときのこの精進出汁だけでも旨味があります! 水から一緒に煮る方法だと、出汁を取る手間が省けるので時短になります。 濃いめのカツオ出汁を使っても、出汁のうまみたっぷりで美味いですよ 豆腐丸ごと1丁はさすがにボリュームがあって、全部食べたらかなり満腹になります。 約20gのタンパク質が摂れるので(成人女性の1日の推奨量は50g)、運動をしている人にも嬉しいメニュー 因みに江戸時代の日本人はほぼ肉食をしていませんでしたが、 江戸っ子の肉体労働者たちは植物性タンパク質(+魚介類)でしっかり働いていました。 余談ですが、当時の豆腐一丁のサイズは現代の5倍もあったとか。 栄養面だけで選ぶなら、絹ごし豆腐よりも、カルシウムやビタミンEが多く含まれる木綿豆腐がおすすめです。 ------------------------------------------------------------ 食べるほどに心と身体、お肌も整う。 地球環境にも優しい和食養生ごはん。 自分に良いことが地球に良いことへ✨ 食べることから幸せな循環を始めよう✨🍴 @nadeshiko_japanesefood #和食SDGs  ------------------------------------------------------------ #ダイエット #和食 #おうちごはん #ダイエットレシピ #和食養生 #japanesefood #sdgs #エシカル #丁寧な暮らし #痩せる食事 #痩せる食事 #料理写真 #sustainable #発酵食 #一汁一菜 #和食ごはん #フードスタイリング #料理写真 #foodphoto #foodie #美容食 #ヘルシーレシピ" 守岡実里子/日本食文化研究料理家 shared a post on Instagram: "私が1週間で5キロ痩せたズボラ www.instagram.com


◎酒粕入り石狩汁風味噌汁(約2人分)
(材料)
鮭 2切れ
人参 1/2本
長ねぎ 1本
小松菜 2束
酒粕 大さじ2~お好み(お湯で溶いてペーストにしておく)
酒粕はそのままお鍋に入れると溶けにくいので、先にお湯でふやかしてから溶いてペーストにしておくのがポイントです!

(調味料)
うすくち醤油 小匙1~2程度
みりん(うすくち醤油と同量)
味噌 お好み
だし汁 
味見をしながらお好みで調整してみてください

①野菜と鮭を食べやすいサイズに切る。
②鍋で出汁をとり、人参を入れて煮る。
③人参に火が通ったら、鮭と残りの野菜を加える。
④うすくち醤油、みりんで下味をつけ、酒粕を加え、味噌で味を整える。

自分と地球に心地よい食の選択を

私たちのご先祖様たちが残してくれた食事は、日本の土地でとれる食材を中心にした自然の生態系に合った食事。
自然界と調和しながら人が生きていく知恵、地球をよくしていく知恵が残されています。

私はベジタリアンではないし、「お肉を食べてはいけない」という思考は持っていませんが、畜肉の不自然な大量生産、大量消費が、人の身体にも地球にも負荷をかけている事には問題意識を持っています。
日常的にたくさん食べるのではなく、生産者の方々が心を込めて丁寧に育てられたお肉を、きちんとした適正価格で「ハレ」の日のお食事として美味しく食べたいと思います。

肉食の少ない伝統的な日本の食習慣を見直す事は、私たち日本人の健康、自然の生態系を元気にしてくれます。

身体にも環境にも負荷のかからない食事を選びながら食べる和食で自分にも地球にも優しい選択を💖

サステナブルな和食の知恵を見直し、食べることから私達の心と身体、そして地球にとって持続可能な未来を叶えていきましょう!

いいなと思ったら応援しよう!