なぜか思い出してしまう、苦い記憶…。

「おもひでぽろぽろ」という映画が好き。スタジオジブリの高畑勲監督の映画だ。この前久々に見たけど、あの映画は1991年の映画で、自分が生まれる9年前。そして、20年後には東日本大地震。なんとなんと…。

高畑勲監督作品では「平成たぬき合戦ぽんぽこ」も好き。かぐや姫はぼくのNo1映画だ。ジブリの映画は忘れかけていた大切なことに気づかせてくれる。何とも不思議な感じ。


今の自分…

流れゆく日々のなかで生きていると、気づくと自分に矢印が向く。

自分ができること、自分が成し遂げたいこと、自分が見たい景色。。。

起業する上で、それはきっと考えなければいけないことなはず。でもぼくはそれを持たずして起業をしてしまい、今に至る。

軸がない、目的がない、目標もない。そう思われても仕方ない今だと思う。でもなぜか、そういった正攻法に振り切れない自分がいる。

昔の自分

変えたい景色も、救いたい人も、理想の地域像もあった大学4年生の冬。その想いは確かに強くあって、ぼくは大学進学をきっかけに暮らすようになった北海道の当別町に残ることを決めていた。

でも結局は何もできず、地元に帰ることに。ぼくは秋田に帰ってきた。どうしてか、どうしてそうなったのか、そんなことを何十回、何百回考えただろう。

色々なことを言ってくれる人はいた。励ましてくれて、背中を押してくれた人もいた。

でもやっぱりぼくは自分のなか整理をしたくて、あの時の自分は、自分中心だったと今になって思う。

「自分が」地域を変えたかった。「自分じゃなきゃ」ダメだった。救いたい人がいるのに?変えたい地域があるのに?その人を救うのは自分じゃなきゃダメ?大いなる矛盾の中に居たと思う。

誰のために、何のために、ぼくは地域を変えていくのか。結局は自分のためだと気づいたのが、北海道を去ることを決めた5月ごろだった。

そんな苦い経験がぼくの頭の片隅に残っている。でもきっと大切なことだと思う。

秋田で

秋田で何かをはじめる自分。北海道の時の自分になっていないか、改めて問う。

誰のためにやるのか、何のためにやるのか。それは社会や地域のためになっているのか。目の前の人のためになっているのか。自分のためだけではダメ。

こんなに真面目な質問を自分に向けるのは、たしかに自分らしくないけど…でもここはすごく大切なことだから。

ぼくは帰りたくなかった秋田に帰ってきて、それでもこの土地をそこそこ好きになれたのは、やっぱり仲間の存在があったから。

死にたかったあいつ、ホワホワしてたあいつ、かっこいい先輩、明るい先輩。優しい君、笑顔の君、人気者のあの人。

なんかそんな人たちのおかげで、ぼくはこの町での暮らしがまぁまぁおもしろくなった。

そんな偶然で謎めいた縁やつながりが生まれていくこと。それがもっと増えていったり、変なとこで発生したり…そんなよくわからない状況をつくること。それが大切なんだと思う!

自分のためか、社会のためか。この問いが頭のなかから離れない。これは今津さんのせいだ!まぁでもぼくが大事にしていること。

世の中は難しいこと、わからないことが多いなぁ。この問いに正面切って向かい合ったらぶっ倒れてしまうなぁ。

なので迂回経路を探して、グレーゾーンを探して、ふざけて、笑って、仲間をつくって、みんなで行こう。植木等さん、先頭切ってください!

冗談はさておき、みんなにとっておもしろそうな未来を、ぼくも一緒に迎えに行こう。一人は怖いから、みんなで!それが得意技さ~。今日は早めに寝ます…。

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