『日本キャリア教育事始め』目次
◆本書の趣旨
分野を代表する22名の論者が渾身の力でしたためるキャリア教育の歴史と現在、そして未来。キャリア教育の誕生から各論者におけるキャリア教育との出会い、そして論者なりのキャリア教育観をふまえた実践・研究の履歴が真摯に語られます。日本におけるキャリア教育を俯瞰することのできる歴史的な一冊。
《目次》
まえがき
第1章 キャリア教育と社会正義 三村隆男
Ⅰ.職業指導の始まりと社会正義
Ⅱ.進路指導における社会正義1-全国高等学校統一応募用紙をめぐり-Ⅲ.進路指導における社会正義2-偏差値に依存した進路指導をめぐって-
Ⅳ.わが国におけるキャリア発達能力の構造化モデル開発と社会正義
-「職業指導及び進路指導に関する基礎的研究」に焦点をあて-
Ⅴ.キャリア教育事始めと社会正義
第2章 キャリア教育の射程
・文部科学省の中から捉えた草創期のキャリア教育とその後の変容
藤田晃之
・私のキャリア教育の思い出 下村英雄
・キャリア教育と道徳教育-生き方をどう教えるか- 林 泰成
・米国と日本における私の人生とキャリアの旅 ダリル・T・ヤギ
・日韓横断キャリア教育の旅:縁の広がり キム・ヒョンチョル
・キャリア教育と特別活動のクロスオーバー
-学校文化史からみた日本型教育としての特質- 京免徹雄
・キャリア形成における高校の機能について考える 辰巳哲子
・私の研究事始め
-少年院の矯正教育研究から学校の生徒指導研究へ- 宮古紀宏
・高校教師から教育学研究者への移行
-理論と実践の統合から民主主義へ- 岡部 敦
・教師キャリアの生成変化モデルは可能か?
-三村キャリア教育学からの問いかけ- 高野慎太郎
第3部 キャリア教育の実践
・キャリア教育の現時点と三村先生の挑戦の軌跡 角田浩子
・上越市のキャリア教育-地域と共に- 中野敏明
・進路指導からキャリア教育へ-私のキャリア教育との関わり- 岡本惠一
・沼津市立原東小学校の実践を振り返って 工藤榮一
・小学校の道徳科と学級活動⑶と国語科におけるLinked Learningの実践
-「役割と責任」に焦点を当ててつなぐ学び- 谷島竜太郎
・中学校における16年間のキャリア教育実践を振り返って
-キャリア教師の発達の局面から- 野崎倫子
・高等学校におけるキャリア教育の可能性と限界
-10年間の高校教師キャリアの中で- 小境幸子
・高等学校におけるキャリア教育の実践 鈴木光俊
・沖縄県における地域連携型キャリア教育の事始め
-「ゆいまーるの心」で築く未来への種まき- 喜屋武裕江
【コラム】
・埼玉県進路指導と三村隆男先生 福本剛史
・三村先生との あのその話 相澤 顕
三村隆男先生の略歴および業績
あとがき
《刊行情報》
書名:『日本キャリア教育事始め』
編者:三村隆男・高野慎太郎・京免徹雄・小境幸子・宮古紀宏
版元:風間書房
刊行時期:2024年3月
定価:本体3,000円+税
刊行記念シンポジウム:2024年3月20日(水・祝)@大隈講堂
リンクをご覧ください⇒https://note.com/wasedacareer/n/n9b3e8eaf55e2