【競馬の話】最近興味を持ち始めた競馬ニワカが凱旋門賞を勝つ方法を考えます
前回の記事
ではにわか知識で考察(適当に書いていく)ので温かい目で見守ってね
深い芝で走れる3歳牝馬を出すべき
前回記事で書いたように牝馬がハンデ分良い成績を残す事が多くなり、それが世界的な傾向となりました。 しかし深い芝を走れる馬を出すというのが非常に難しい。日本の芝で結果を残した馬の子供は当然日本の芝に適性がある。その結果どんどん凱旋門賞から遠くなってしまう。これを何とかしなければならない。 芝の問題は後述。
勝てない最大の問題 凱旋門賞パリロンシャン競馬場の芝と日本の高速競馬の芝が違い過ぎるジレンマ
日本の馬は他の海外G1で勝ち始めました
2019年に日本馬海外G1で8勝という新記録が出ました
海外の評価でも客観的データでも日本の馬が強くなっている数値を示しています
しかし、勝った海外G1は日本の芝に近い中距離G1がほとんどだった
このデータが逆説的に日本馬が海外特有の深い洋芝を克服できていないデータと言える
ジレンマと言えばほかにもある
例えば最初から凱旋門を目標に長期間の海外遠征をして準備をする(2020ディアドラがこのパターンですね)
しかし、本当に強い馬は日本でG1を獲っている方が得だろう
アーモンドアイは凱旋門への挑戦しなかった事でG1で9回勝つ事も出来たとも言える。この中にはドバイでの1勝も含まれているが。
まあ勝算が薄いレースに出して経歴に傷がつくのも馬主は嫌がるものだ
アーモンドアイクラスの本当に強い馬が凱旋門賞に出走しない
これは日本が凱旋門賞を勝てない要因になり得るだろう
日本人騎手の限界? 日本の馬にデットーリが乗ってくれれば
これはオルフェーブルが2着の時に言われていた議論
馬の能力はほぼ海外に追いついたが、勝敗の部分で騎手の差が出たという論調が出た
現状で日本の騎手は海外の騎手に劣る
日本でスミヨン、ペリエ、ルメール、レーンにかなり負けている
日本騎手の技術向上、海外経験も凱旋門賞を勝つための重要な条件だ
最近では日本の馬に海外の騎手が乗るのでその問題はクリアしたとも言えるのか?
もはや日本で実績のある牡馬を出しても勝ち目がない現実
以下2019年凱旋門賞のレビュー
日本を代表するジョッキーである武豊騎手が「僕としてもショックな結果でした」と語った。
現地時間10月6日、フランスのパリロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞(GI、芝2400メートル)。史上初めてとなる同レース3連覇を目指して直線で一度は抜け出したエネイブル(牝5歳、J・ゴスデン厩舎)だが、ゴール寸前で地元馬ヴァルトガイスト(牡5歳、A・ファーブル厩舎)の強襲を受け2着に惜敗。偉業達成とはならなかった。
しかし、武豊騎手が嘆いたのはこれに対して、ではない。
今年の凱旋門賞には日本馬が3頭も挑戦した。しかし、いずれも好結果を残す事は出来なかった。
最先着はキセキ(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)の7着。ブラストワンピース (牡4歳、美浦・大竹正博厩舎)とフィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)はそれぞれブービーと最下位にあたる11、12着に沈むという残念な結果に終わった。冒頭の武豊騎手の言葉は、この日本馬の結果を受けてのものだった。
日本にはアーモンドアイがいるが。
日本にはアーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)というエースがいる。昨年の牝馬三冠競走をいずれも衝撃的な走りで制すると、続くジャパンカップ(GI、東京競馬場、芝2400メートル)ではさらに驚きの競馬を披露。2番手から先頭に立って押し切るという競馬で、2分20秒6という驚異的なレコードタイムで勝ってみせた。
今春には勇躍ドバイへ遠征。ドバイターフ(GI)を制し、改めて世界へその強さを発信した。安田記念こそ不利もあって3着に敗れたが、彼女が現役ナンバー1と見る関係者は圧倒的に多い。先述したエネイブルを管理するJ・ゴスデン調教師を以前取材させていただいた際、このイギリスの伯楽は「良馬場ならエネイブルより強そうだね」と言った。
日本人の当方に対するリップサービスも大いにあったかもしれないが、贔屓目に見なくてもあながち間違っていないかもしれない。アーモンドアイはそう感じさせるくらいの強さがある。
3頭とも十分な実力馬だった。
また、3歳勢にはサートゥルナーリア(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)がいる。ここまでの戦績は6戦して5勝。日本ダービーこそ4着に敗れたものの、それ以外は負け知らず。ホープフルSと皐月賞の2つのGIを制し、秋初戦となった神戸新聞杯(GII)では二強と目されたヴェロックス(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)に3馬身の差をつけて圧勝してみせた。
他にもオークス(GI)まで負け知らずで4連勝中のラヴズオンリーユー(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)などもいるが、秋の天皇賞(GI)で直接対決となりそうなアーモンドアイとサートゥルナーリアの2頭を現状、日本の競馬界のトップ2と見る関係者は多い。
そういう意味で今回、凱旋門賞に挑んだ3頭は必ずしも日本の最高峰の馬達ではないかもしれない。
とはいえキセキは菊花賞(2017年)勝ちのほか、昨年のジャパンカップではアーモンドアイのレコードを誘発する逃げで2着に粘った快足を披露しており、日本のGI戦なら軽視は出来ない馬である。
他の2頭にも同様の事が言える。ブラストワンピースは昨年の有馬記念(GI)の勝ち馬。敗れはしたものの日本ダービーでは2番人気、菊花賞では1番人気に支持された実力馬である。
フィエールマンもまた菊花賞(2018年)と春の天皇賞(2019年)を制している。両頭はともにGIホースであり、先のキセキ同様、日本のGIレースに出てくればそれなりの支持を得る馬なのである。
「考えていたのとは違う位置取り」
その3頭が皆、苦戦を強いられた。最先着の7着だったキセキでさえ勝ち馬からは20馬身以上も離された。ブラストワンピースとフィエールマンに至っては早々にギブアップする形に追い込まれた。
ヨーロッパ最高峰のレースだけに容易に勝てるレースでない事は分かっているが、それにしても揃いも揃ってここまで大敗するとは、武豊騎手でなくてもショックを受けた日本人関係者は多かった事だろう。
キセキをかの地へ送り込んだ角居調教師はレース後、次のように語った。
「考えていたのとは違う位置取りになって自分の競馬が出来ませんでした」
先行力が武器のキセキが後方に。
けれん味のない先行力を武器とするキセキだが、この日はスタートが今ひとつ。中団より後ろからの競馬になってしまった。そもそも同馬は前哨戦のフォワ賞で4頭立ての3着に負けていた。
フォワ賞はパリロンシャン競馬場の芝2400メートル。本番の凱旋門賞と全く同じ舞台を経験させる意味は大きい。
しかし裏を返せばここでの敗戦は、同じ条件で相手は更に強化される本番での巻き返しをかなり困難なものにさせる。いわば諸刃の剣であり、実際にフォワ賞で敗れながらも凱旋門賞は勝った馬というのはここ何年も出ていないのだ。
英国滞在を失敗とするのは早計。
また、ブラストワンピースとフィエールマンの2頭は今回、イギリスのニューマーケットにある厩舎に入厩。そこからレースの前日にフランスへ輸送して参戦するという手段をとった。1999年にモーリス・ド・ギース賞(GI)に出走したシーキングザパール(栗東・森秀行厩舎)がこの臨戦過程で優勝していたが、凱旋門賞を目指す日本馬としては今回の2頭が初めての試みだった。
ブラストワンピースの大竹調教師は言う。
「とくにトラブルもなく仕上げに関してはうまくいったと思います。当日、少し気合いが乗り過ぎる感じなのは日本にいる時と同じ。状態自体は良かったと思います」
結果が結果だけに、このコメントも空しく響くが、今回の1回をみてイギリス滞在からの直前輸送では駄目だと判断するのは早計だろう。
調教場の視界が開けていたり、坂路のバリエーションが多くあったりと、ニューマーケットの方がシャンティイよりも優れている点は数多くある。今回の結果はデータの一つとして今後の遠征に反映させていく材料となれば失敗だとは言えまい。
道悪は敗因でも言い訳にならない。
そして、陣営が口を揃えて敗因の1つに挙げたのが馬場である。前日、当日の午前中に激しい雨に叩かれた馬場は、重い状態となった。パリロンシャン競馬場特有の道悪であり、C・ルメール騎手に言わせれば「日本にはない道悪馬場」だそうだ。
実際、凱旋門賞は良馬場だと2分24秒台で決着しているのに、馬場が悪化した時は38秒台なんて事もある。日本の競馬場だと、馬場状態だけでこれだけの差がつく事は滅多にない。それだけ凱旋門賞の行われる馬場は日本とは違うという事である。
スピード競馬を身上とする日本勢としては可能な限り良い馬場状態でやって欲しいのだろうが、この時期のフランスは晴れ間が続いても朝露が落ちて馬場は濡れている。まして不順な天候も多い時期であり、場所柄日本のような高速馬場で出来る可能性はなかなかないのが現状だ。
そしてそれはフランスまで遠征をするくらいの陣営なら、ハナから頭に入っている事だろう。つまり道悪は敗因にはなっても言い訳にはならないのだ。
そもそも競馬であるから敗因は1つに絞られる事はなく、多くの要因が推察出来るだろう。今後、日本馬の巻き返しを図る上で、そのあたりは精査していかなければいけないところである。今回の敗戦が無駄にならず、今後につながっていく事を願いたい。
追記 芝についての参考記事
【凱旋門賞】ロンシャン芝の真相 草丈は日本より短かった!
凱旋門賞の舞台となるロンシャン競馬場の芝は、よく「深い」と表現される。日本(JRA)の競馬場と比べ、単純に芝の草丈が長いと思っている読者も多いはずだが、実はそうではない。昨秋のロンシャンの草丈は約9センチ。一方、現在開催が行われている新潟は約12~14センチ。目に見えている芝の“長さ”だけを比較すれば、新潟の方が「深い」ことになる。
なぜ「深い」と感じるのか――。
理由は目に見えない部分にある。芝は地面に「地下茎」と呼ばれる茎を張り巡らせて生育する。日本の競馬場で主に使用されている野芝は地下茎が太く、がっちりした網目を形成している。一方、ロンシャンはペレニアルライグラスという種類の洋芝。野芝とは対照的で、糸くずのような地下茎が土が見えないほど密集して草を支えている。極端に例えれば、野芝の地下茎はテニスやバレーボールに使うような目の粗いネットがピンと張り詰められた状態。洋芝は細かい目の網を丸めて、いくつも敷き詰めたような状態と言える。
このため野芝は、馬の蹄が着地するとはね返すような性質がある。日本に遠征してきた外国馬の陣営が「日本の芝は硬い」と口をそろえる要因だ。一方の洋芝は着地した蹄が沈み込むような感触。その状態から引き抜く際に、細かい地下茎が蹄に絡み付く。実際に現地の芝を視察したJRA馬場土木課の東良剛氏は「この絡み付く感じが、ロンシャンの芝の最大の特徴」と話す。
簡単に分類すれば野芝は暖地型で洋芝は寒地型。日本でも寒冷地の札幌、函館は洋芝だけで競馬を行っている。東氏によれば「北海道の芝は人が歩いた感触はロンシャンと変わらない」という。札幌記念で好走したハープスター、ゴールドシップへの期待は当然高まるが、かと言って同一の物ではない。札幌を例にとれば、洋芝の中でも高温に強い、地下茎が太いといった特長を持つ種類を混合して、コース全体を管理。四季のある気候に適応するよう配合や品種改良の研究にも余念がない。
さらには路盤の違いもある。水はけを重視して地下に砕石を敷き詰め、人工的に整地した日本に対し、欧州はもとからあった自然の土壌を生かしたコースがほとんど。保水性が高く地形に即した起伏も存在する。路盤の硬度が日本よりも低い=軟らかい。これも蹄が深く沈み込む要因だ。
人間の手が大きく携わる日本の芝と、地元の人がナチュラルグラス(もとからそこに生えている草)と称するロンシャンの芝。日本馬の悲願成就は、未知の芝への適性が大きな鍵となる。
2020年凱旋門賞のレビュー
ディアドラは8着に終わる
4日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われたG1・凱旋門賞(芝2400メートル)に日本馬で唯一、参戦したディアドラ(牝6=橋田、父ハービンジャー)はスペンサーとのコンビで8着に終わった。
スタートで1馬身ほど出遅れ、道中は最後方を追走。直線は果敢にインに向かい、一度は伸びかけそうに。だが、欧州一流馬たちの壁は高く最後は馬群に沈んでいった。
レースは好天の中で行われたが、パリは週中から雨が降り続け、馬場は日本でいう不良。軽い馬場を得意とする日本馬にとっては苦しいコンディションだった。今年は英国ニューマーケットに拠点を置き、大目標の凱旋門賞に向けて調整を続けてきた同馬。ここが海外13戦目だった。
追記 2019年ジャパンカップで海外馬0 凱旋門賞を勝てない問題とリンクした見逃せない問題
また高速馬場の話ですが、海外競馬との差が広がっている。
2019年のジャパンカップ(JC)では海外馬の出走がレース創設以降初めて無かった。
海外馬の出走回避の原因が高速馬場である可能性もあります
まとめ
近年で最も凱旋門賞1着に近づいたのが2012年、2013年のオルフェーブル連続2位です
そこから2019年頃になるとまた100回やっても100回負けるようなレース内容になってきました
とにかく芝のガラパゴス化に反対
日本の芝を世界基準にすべきです