見出し画像

0163: 自分の描きたい絵を優先しても、みんフォト2000回使ってもらえた


 2020年8月からみんフォトにイラストを投稿始めて約3年、2023年6月にこの通知が来た。





 タイトルで結論を書いてしまったが、今回の記事は描きたい絵を投稿してもみんフォト2000回使ってもらえたという体験談だ。

 イラストは好きで幼い頃から描いていたが、今の流行に合わせているわけでもない画風が通用するとも思えずに、気ままに描いて投稿していた。
 一日一枚イラストを投稿した時もあれば、 一ヶ月に一回の時もあった。

 イラスト投稿開始:2020年8月5日
 2000回達成通知が届いた日:2023年6月18日
 今までに投稿したイラスト:164枚



 3年弱と164枚のイラスト投稿が、noteの絵描きさんの間で短いか少ないかは分からないが、今日日
「俺は好きを仕事にして、イラストレーターでバリバリ稼ぐぞ!」
みたいな若者がSNS上で溢れかえっている。

 一方ぼくは、描きたいモチーフやテーマが先にくるタイプで、流行の画風でもなければ時事問題を扱っているタイプではない、洞窟でこちょちょ壁画を書いてるような原人タイプだ。
 人との交流がなくても一人で研究室に篭れる分、裏を返せばバズるのが限りなく難しい。


 そんなぼくにとって、2000回も使ってもらえるとは夢にも思わなかったし、通知がきた時はとても嬉しかった。予想以上に使ってもらったのは確かだ。


【引きこもり原人の洞窟壁画が一体どのように使われるようになったのか?】


 原人にして研究者気質のぼくは、喜ぶだけでなく分析をしたくなった。
 そもそも164枚という数はやはり少ない。
 平均するとイラスト一つにつき10回以上使ってもらった計算だが、全く使われていないイラストもある。



 また、こちらのイラストのように、同じデザインの色違いも投稿している。





 色違いのイラストを一種類とすると、実質使ってもらえているイラストは100前後だろう。
 それが一体どうして、2000回も使用してもらえたのだろうか?

 分析してみた結果、下のようになった。



 ここからnoteで使ってもらいやすいイラスト…ひいては、どんなイラストが人に魅力的に映るのかを考察していきたい。


※ちなみに、各イラストの使用回数の集計は総合で出るのでなく、使用されている記事が一覧で出てくるので、それを一つ一つ数えた。note運営さんがもし見ていたら、

・画像一つごとにいくつの記事で使われているかのカウント機能がほしい
・1000回、2000回の通知とバッジが大きくズレてる(2000回の時は通知されてすぐバッジに反映されず、更に200回ほど使用されてからバッジに反映された)
とお願いしたい。

ブログ主体のサービスとはいえ、イラスト描きにも使いやすい仕様になってほしい。

 みんなのフォトギャラリーに登録してnoteの発展の助けになってると思うし、今回の記事もnoteでイラストを描く人も増えたらいいなぁと貢献の思いもある。


「なんとかなりませんかねぇ?( ˊ̱˂˃ˋ̱ )モミモミ」
と揉み手で書いたので、よろしくお願いします。





1:一つのイラストだけの投稿より、複数のシチュエーションで分けると使われやすい

学校:色違いには物語がある

地味なイラストだが、意外に使ってもらっている。

 検索をかけると色違いのイラストは同じ位置に出やすく、目に入りやすい。
 ただ、
「ほんならたくさん色違いを作ればいいんや!ウチのイラスト、300色あんねん!」
というわけにもいかない。

 ぼくは小説も書くので
「このイラストをぼくが表紙にするとしたら、どんな物語を書くだろう?」
と、イラストが使ってもらえそうなシチュエーションは常に考えていた。

上から、

・プレーン
・薄暗い夕方(放課後)
・レトロ(学校の思い出など)
・夜の学校(ホラー)

というイメージで色分けした。

傘:モチーフ一つを再加工する






こちらはビニール傘のイラストを複製、加工したもの。モチーフ一つでも向きを変えたり色味で表情を変えられる。
 投稿した時は、三本の傘が使われやすいかな?と思っていたが、意外と二番目の暗く横たわっているイラストも多く使われている。

(学校のイラストでも夜の学校が多く使われていることから、ここだけの話、noteはホラー系のイラストの需要が多いのかもしれない…)

このイラストも30回ほど使われている


2:noteには色々な顧客層がいる


 1番使われて嬉しかったイラストは、この絵だ。


 ぼくの祖父が農家で、トラクターを描いたものの、一回も使われるとは思えなかった。

 しかし、使用回数はなんと43回!noteでは農家さんが多く活動していて、そこで使ってもらっていた。色々なイラストを描いていなければ分からない事だと思う。
 どんなものにも需要はあるのだ、とこの辺りから自分の絵の評価を受け入れられてきた。


3:イラストをバズらせる方法→そんなものはねぇ!

イラストは2回バズったことがある。

一度目のバズり。
2.3日通知がひっきりなしに来て、一日目にして100を超えた。

 このイラストで初めてバズりを経験した。
 noteにしては信じられない量の通知が来て、その日一日地に足がつかなかったし、
「自分のイラストを一度に使ってもらえた」
と日の目が当たったような気持ちになった。


  ただ、その気持ちが過ぎると
「正直このイラストがバズるのは分かるな」
と冷静になった。
 明らかにネタに走ってるし、ユーモアがあるTwitter向きのイラストと言ってもいい。
 派生しているサイケデリックな猫たちも割と使われていて、このイラスト群だけで300近くは使用してもらえている。
 ここで味を占めてネタ系のイラストに舵を切ったら、ぼくはもっと商売上手だったのだろうけど、3日すぎてバズりが治った後、
「でもこのネタで描き続けると飽きるな」
と、すっぱりその道を絶ってしまった。


 ちなみにバズったイラストは一回きりでなく、一日10件ほど連続して使われるミニバズりも度々起こる。使われた回数が多いと、誰かに使われるごとに上位に上りやすいようだ。



 2回目は小バズりで半日ほど。ぷぎゃあとは比べ物にならないが、一日で計20回使ってもらった。
ぼくがこの記事を描くきっかけになったとも言える、なんでバズったのか分からないイラストだ。
 明らかに抽象画の類だし、完全に趣味に走ってるイラストで、何かを狙ったわけではない。

 ただ、
「ここまで抽象めいた絵でも、使われる時はどっと使われるんだな」
 それまでは「どうせ一般ウケしないから」と投稿しなかったが、これをきっかけにどんなイラストでも投稿しようと踏み出せるようになった。




 …これらのバズりで分かったことは、

  1. バズったイラストのうち、競馬や競艇のブロガーさんが多く使っていた

  2. とはいえ、このイラストはそれらのジャンルとは全く関係ない

  3. おそらくバズるのは、毎日投稿している人がヘッダーを瞬時に選んで使っている

  4. 毎日投稿してる人はヘッダーに好みはなく、上部にあるイラストのうち目を引いたものを選んでいる

  5. それが結果的にバズりを生む…要するに運!

     …なんの参考にもならないが、強いて言うならバズるというのはこれだけ運の要素が絡むので狙うだけムダ、と諦めがつくかもしれない。

     逆に言ってしまえば、大多数の人に好かれそうなリサーチをしても、あまり意味がない。


4:季節やイベントで使ってもらえるイラストは、キーワードが肝心

この目的では描いている人も多そうだが、季節やイベントのイラストも多く使ってもらえる。

 大きくバズることはないが、使われるときは一日3〜5回ほど使われているイラスト。三年間で46回使われた。
 風景を一筆書きで書いた。趣味全開だ。ぼくはこういうのが好きなのだ。



 こちらは毎年初夏や夏に多く使われている。
 大事なことは、みんフォトに登録するときの検索ワードだ。夏、初夏、自然など入れていた。


画像の説明はあまりこだわりはないが、キーワードは盛り盛り入れている


 イラストや風景、とジャンルによって見てもらいやすさが変わるので(すべてでは検索上位でないイラストが、風景では上部に来ているなど)ダメ元で
#イラスト #風景 、といれてみたりもしている。
※この方法で上部にくるかは分からないので、気休め程度に思ってもらいたい。




5:オリジナルキャラでも、テーマを決めれば使ってもらえやすい

 最後に、これはまだ発展途上だが、オリジナルキャラクターをイラストに使ってもらった。


 予め描くと、オリジナルキャラクターのイラストは使われにくい。もっとも、ぼくが個性的なキャラを描きがちなだけで、noteでは動物や学生のイラストも多く使われている。




 こちらは最近描いたイラストだ。やはりどうしてもアクが強い。




 このうち、二番目のイラスト“travel”が4回ほど使われた。
 オリジナルキャラクターでも“汎用的なテーマ”(この場合は旅)を用いると使ってもらいやすいようだ。

 別のアカウントでこれらのキャラクターとの物語を描いている。

 イラストのは風連もくじで登録し続けたいので、今後はこちらのアカウントとも繋がりながらイラストを投稿していくつもりだ。

番外:使われにくい理由はたった一つ…縦横比だ!



 使われたイラストの影には、使われなかったイラストがある。
 使われにくいイラストをまとめて分析してみると…






 そもそも縦横比が合ってない。

 noteのヘッダーは大体16:9。もちろんトリミングは書き手側でもできるが、綺麗な構図をピタッと作れる人はそう多くはいないのだ。(何より、バズりたい場合はすぐに使えるスピード感が大事だ)

 縦横比さえ合わせるだけで、使ってもらえる率はぐんと上がるだろう。


【まとめ】

 ぼく自身は今も洞窟暮らしの原人としてイラストを描いているが、流行に合わせなくても、普通に馴染めなくても、ぼくの絵を必要としてる人がいたという記録に自信がついた。

 本音を言うと、ぼくも好きを仕事にしたい。
 そのハードルのように感じていた世間だったけど、

  • 自分の描きたいものを描く

  • 必要としている人がどこかにいると信じる

  • その人たちに届ける為に、何ができるか考える

  こうした事を積み重ねていって、少しずつ自分の絵が世界に何を渡せるのか、掴んでみたいと思えるようになった。

 この記録も、誰かの役に立てればいいな。
 ここまで読んでくれて、ありがとう。






いいなと思ったら応援しよう!