【車椅子競技】バドミントンとテニスの大きな違いと面白さ
サービス開始してから、二の足を踏んでいた00:00 Studioで配信しながらnoteを書きます。
アル開発室のサロンでこちらをリリースしたことを知り、とても面白い!と思いながらも配信ができていなかったので、これからは作業のお供にさせていただければと思っています。
#00:00
#フォーゼロスタジオ
#作業配信
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さて、本日のテーマは、
【車椅子競技】バドミントンとテニスの大きな違いと面白さ
この半年ほど、パラバドミントンの車椅子競技での指導に携わらせていただいたこともあり、その振り返りを中心に。
そして、今日お話をさせていただいた後輩のトレーナーから「車椅子テニス」の話をきいて感じたことやこんなに違うんだと思ったことについて。
●車椅子競技はやってみることで魅力と大変さがわかる
やってみないとわからない、ということについては↑の記事でも書いたように、体感することでわかる感覚や思い込んでいたことなどが文字通り「身体で理解できる」ということです。
特に、車椅子競技に関してはこの要素がものすごく大きいと思っています。
パラスポーツに関わることが多かったので、正直に観ている人たちの感想を聞くことも多かったです。
その中で多かった意見はやはり、「簡単そう」というものでした。
しかし、「体験会」となると話は変わります。
何回か体験会をコーディネートさせていただいた経験がありますが、実際に競技車(競技用車椅子)に乗ると、皆がおっかなびっくり。
「えっ?えっ?!」とどう動けばいいのかわからない。
動けたとしても、その場で回ってしまう。
右に行きたくても、左に行ってしまう。
スピードをつけたら、すぐには止まれない。
簡単だと思っていたことが、こんなにもできないのか、と体験をした人は感じます。
私が個人的に面白いと思っているのは、この体験会を終えた人らの「選手を見る目」がものすごく変わることです。
ぜひ多くの方に、パラスポーツ選手の凄さをわかっていただきたいですし、その積み上げた努力がいかほどのものなのか、体感して欲しいなと思っています。
●車椅子バドミントンとテニスの大きな違いは「ブレーキ」
もう少し専門的な話を書いておきます。
今日オンラインでお話をしていた後輩のトレーナーが、車椅子テニスのトップ選手を担当していたことがあるということでした。
その中での話で、大きく違うよねと話に挙がったのが「ブレーキ」です。
車椅子テニスはその競技特性上、漕ぎ出しのスピードをいかに維持するかが大切です。
つまり、ブレーキはほとんど使わないでチェアワーク(車椅子の動き)をいかに滑らかに行うかがとても重要です。
一方、車椅子バドミントンは、半面もしくは全面のコートの中を漕ぎ出し→ストローク→「ブレーキ」→漕ぎ出し→(以下略)と繰り返していきます。
つまり、Stop&Goを繰り返すことが求められます。
まとめると、
車椅子テニス|ブレーキをほとんど使わない
車椅子バドミントン|打つたびにブレーキで止まる
車椅子に乗っている。
同じラケットスポーツである。
よく混同されがちなバドミントンとテニスですが、車椅子ではさらにこのような違いが起こります。
とても面白い違いだなと思っています。
(厳密にいうと、クラスによっては車椅子テニスのように動く選手もいたりします。それはそれで面白いですよね。)
また、その単純に動きだけが違うだけでなく、その動きに合わせて競技車も形や調整が異なっています。
ざっくりいえば、競技用車椅子の「ハの字」になっているタイヤの角度が、テニスではとても広めなのに対して、バドミントンは比較的狭めになっています。
競技特性や動きの特徴を最大限サポートするために、車椅子も独自の特徴があり、今なお各競技の車椅子は試行錯誤を繰り返しているのです。
私も個人的に競技用車椅子を買いましたが、その詳細さやオーダーメイドでの細かな調整の多さに脱帽しました。
とにかくすごい、の一言でした。
●教科書にはないことを選手と作り上げていく
このように、パラスポーツではいまだわからないことに対して挑戦することが求められます。
オリンピック競技では、それも当たり前なのかもしれませんが。
前例をいかに覆すのか。
前例もないものに対して、どう試行錯誤していくのか。
この様をみられることはとても面白いですし、興味深いです。
確立していない指導方法。
正解はどこなのかを探す日々。
そういったものを、選手とともに話と練習を積み重ねて作り上げていく。
この楽しさは、もう基盤が確立しているスポーツにはない楽しみ方なのだと思っています。
ぜひ、未知のものへ毎日挑戦するパラスポーツ選手にも着目して欲しいなと感じます。
今日はここまで。
お読みいただき、ありがとうございました!
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●藁科 侑希(わらしな ゆうき)
大学教員として、教育・研究現場で活動中。また、スポーツ現場でもトレーナーやコーチとして活動。選手や学びたい人にとって、最良のアドバイザーであることをモットーに、肩書きにとらわれない現場目線のサポートを模索中。 #西野亮廣エンタメ研究所 サロンメンバー
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【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員