#14 子どもの笑いとおとなの笑い
笑いヨガの最も大きな特色は、ユーモアを使わずに笑うということである。
Dr.カタリアは、ユーモアについて、実に明確に定義している。
子どもは、何でも楽しいので、いくらでも笑える。
小さな子どもは全身で笑っているし、心の底から楽しそうだ。
しかしながら大人になると、頭でおもしろいかどうかを判断していて、だんだん笑うことが少なくなっていく。
つまり頭を使うことによって、自らを笑えなくしてしまっているのではなかろうか。
笑いヨガは、Childlike Playfulness = 子どものような遊び心なのだという。
実際動作として、「子ども心を呼び戻す」ための動作が頻繁に出てきて、Dr.カタリアはそれを4つのステップのひとつとしている。
子どものような遊び心だが、私たちは「子どもに返るおまじない」と翻訳した*1。
まさに子どもの頃の身体感覚の楽しさを取り戻す手法が笑いヨガなのだ。
私は笑いヨガを「笑いの健康法」と話している。
しかしそれはわかりやすく、そして相手が受け入れやすいための表現として使っているのだ。
健康になるための手法であることは間違いないのだが、
むしろ「笑いで人間の原点に返る」ためのひとつの方法ではなかろうか。
楽しさ、喜び、遊び心、純真さ、無邪気さ、天真爛漫さ、そんなものが笑いヨガのセッションで取り戻せる。
そこに、笑いが自然にこみ上げてくるのである。
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【高田佳子の解説】
*1「子どもにかえるおまじない」という言葉を「チャイルドライクプレイフルネス」の翻訳として、当初日本笑いヨガ協会のマニュアルでは採用してきた。しかし医療従事者の男性から、「おまじない」は医療現場にはふさわしくないというご指摘をいただいたので、現在、日本笑いヨガ協会では「元気キーワード」と呼んでいる。
まぐまぐ「心と身体に効く笑いヨガの力」
Vol.14 2009.9.25 “理由なく笑う Laugh for No Reason”
Vol.15. 2009.10.2 “ユーモアセンスと笑いヨガの関係” 編纂