見出し画像

思い出の小説『ホワイトパズル』

『ホワイトパズル』という小説を知ってるかと聞いて、「知ってる!」と答えた人に会ったことがない。このnoteを読んでいる人の中にもタイトルからどんな小説かわかる人はまずいないんじゃないかと思う。

なぜかというと、この『ホワイトパズル』という小説はとある作品の巻末に特別収録された短編だからだ。

その作品の名前は河野裕さんが書いた「サクラダリセット」。その4巻である「さよならがまだ喉につかえていた」の巻末で『ホワイトパズル』を読むことができる


このサクラダリセットもぼくは大好きだ。まずはサクラダリセットの紹介をしようと思う。
あらすじはこんな感じ

『サクラダリセット』
日本のどこかにある街、咲良田。不思議な能力をもった人々が集まる不思議な場所。

 高校一年の浅井ケイは他人の能力の影響を受けずに、記憶を留めておく力をもつ。一定期間、時間を巻き戻すことのできる同級生、春埼美空(はるきみそら)と協力することで、さまざまなことが可能になる。そんな二人のもとに、ある日「死んだ猫を生き返らせてほしい」という依頼が舞い込む。

 リセットされた世界とリセット前の世界のわずかな齟齬が齟齬を呼び、新たな謎が深まってゆく……

サクラダリセットは、現代異能モノのライトノベルでありながら、キャラクターの持つ個性と作品全体がまとっている不思議な温かさが魅力的な作品だ。
アニメ化もされていて、ぼくはアニメから知って小説を読破したタイプの読者だった。

ライトノベル特有の興奮が止まらない頭脳バトルや、寂しくて暖かい青春小説が好きな人にはこちらもぜひ読んでほしい。



さてここからが本題、

『ホワイトパズル』について


本好きの人の中には、自分にとって特に思い出深い特別な一冊があるという人も多いと思う

思い出深い、あるいは原点になるような小説だ



ぼくにとっては、その特別な一冊(一冊というより一篇)が、この『ホワイトパズル』だ。

『ホワイトパズル』
時のはざまを移動し、ときおり存在が揺らぐ女の子と、密かに彼女に思いを寄せる男の子が小学校3年から毎年の夏休みに会い、真っ白なパズルを完成させていくという、ちょっと不思議な物語。洋館の屋根裏部屋という小さな世界でつむがれる、淡くて温かい恋の話。

タイプリープというSFチックな要素と、一枚のパズル、そして主人公のツミキと浦川さんの関係性が絡み合った、不思議な短編だ

なんというか、この作品はとてもきれいなんだと思う


読後に感じる、寂しくて温かくて泣きそうになる感覚は、ぼくにとって唯一無二だ

この作品に限らずぼくは「きれい」な物語が大好きだ。
きれいってなんだよと言われると、ものすごく言語化が難しいのだけれど、とにかくきれいなんだ…笑

今まで会った人の中にはこの感覚をわかってくれる人もいて、その人とは本の趣味がものすごく合った


脱線してしまったけれど、今日は思い出の小説「ホワイトパズル」の紹介でした。





蛇足


もしこんなただの大学生と話してみたいよー!って方がいらっしゃったら、お気軽にこちらのフォームにお寄せください!
(他のnoterさんの真似をさせていただいています)


文章でのやりとりがメインになると思うけど、ゆくゆくはnoteで知り合った方とZoomとかで交流会してみたいな~という野望があります笑
そういうコミュニティを作ってみてもおもしろいかも?

いろんなお仕事をされている社会人の方や、ほかの学校の学生の方とお話しして自分の世界を広げてみたいなって思ってます!

ぜひぜひ





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?