Day15 働くことにポジティブなイメージを持った意外なキッカケ
私が生まれて初めて”働くって楽しいのでは…”とそんなことを思ったのは19歳の夏でした。
それまでは働くということがイメージできておらず全然ピンと来ていませんでした。両親は自営業でしたが、営利法人ではないためか、私や弟たちにも教養をつけることを求めたのは中学生まで。それ以降特に私は放置。大学生になり初めてトリンプでアルバイトとして下着の販売をしましたが、それでも主体的に働く面白さが分かりませんでした。
そんな私にも働くことにポジティブなイメージを持ったキッカケがあります。
19歳のGW。幼馴染の友香ちゃんと自宅で映画を観ようということになり、父にTSUTAYAに連れて行ってもらい「クリスティーナの好きなこと」を選びました。映画自体はラブコメディのはず。ですが、私たちはラブコメディよりも主人公のキャメロンディアス扮するクリスティーナ達の精神的自由さと自己コントロール感に強く心を打たれたのでした。
主人公のクリスティーナは二人の友人とルームシェアをして暮らす28歳。クリスティーナはフリーランスで働くデザイナー、親友のコートニーは勤務弁護士、ジェーンはショップ店員。少し想像も入りますが、彼女達は仕事がうまくいけば踊りながら坂道だって上るし、お洋服が汚れればクリーニングにだって出す。夜はクラブに行って踊りバーでお酒を楽しみ、恋だってする。そんな様子を見ていると、自分でお金を稼ぎ、環境と時間をコントロールして遊びも恋愛も楽しむってすごく気持ちのよさそう!そんな風に感じました。
一緒に映画を見ていた友香ちゃんも同じく心を打たれたようで、数日後私たちは映画の感想と感じたことを改めて共有しオーストラリアのシドニーに短期留学に行くことを決めました。彼女も私も高校まで同じ英会話教室に通っていたので英会話力を試す良い機会だと思っていたし、なによりクリスティーナ達になりたい、自分たちの知っている見識や世界を広げたいという気持ちでいっぱいでした。海外にいけば彼女たちに近づける、自分の何かが変わるとそんな気持ちでいっぱいになっていったのです。
特に日本人女性は自己肯定感が低いといわれますが、私はこれは日本人女性は理想や正論を目指しすよう求められそに応じようと努力してきたため、自分の興味関心や自己分析を後回しに疎かにしてきたことが原因していると想像しています。自分の内面と十分に向き合ってこなかったことで、自分がどんな人物であり何ができるかを説明できないアピールできない。更にそんな自分を人に売り込んだり、自分で信頼できるわけがありません。
行動の積み重ねが人生を決めると言います。目の前の事象に対して自分はどうとらえて何を感じどのように行動を起こすのか。自分が何を感じてどういった行動が必要なのか仮説を立てることができないと、一歩踏み出すことはおろか大胆な決断や行動はできません。自戒も込めてですが、自分の気持ちや課題意識にもっと敏感になり、それらと向き合う時間を重視しても良いのではないでしょうか。
今は投資家としてお金を稼ぐ方法もありますので、必ずしも働く必要があるのかと言うとそうではないようです。しかし、働くことを謳歌することはできます。自分で人生をコントロールするためには、まず主体的に今を生きようとするマインドが必要だと思います。もしそんな感覚を持ったことがない人がいたとしたら、人でも本でも映画でも、とにかくいろいろなものに量、触れてみていただきたいのです。良くも悪くも感情が揺さぶられたときが自己分析の大チャンス。なぜ、自分がそれに心を揺さぶられたのか仮説を立てて検証してみる、違えば軌道修正すればいいのです。
生かされている、嫌々働いていると感じる人が一人でも多く主体的に人生を切るという方向に舵を切ってにほしいと思っています。丁度私もそんな方のサポートができるような勉強を始めたところです。こちらで良いご報告ができるように精いっぱい頑張りたいと思います。