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#袁莉
【ぶんぶくちゃいな】「不明白播客」仇日の時代、中国人の我われは今なにを考えるべきか?(後編)
前回に引き続き、「ニューヨーク・タイムズ」紙の中国人記者、袁莉さんが主宰するポッドキャスト「不明白播客」から、深センの日本人小学生刺殺事件を受けて急遽行われた識者の声をご紹介する。
事件から1カ月あまりがすぎ、すでにすっかり日本メディアでも事件のその後について触れられていない。現地に駐在員を置く、日本の主要メディアには大使館から「被害者周りの取材を控えるよう」よう申し出が行われていることも大きい
【ぶんぶくちゃいな】「不明白播客」仇日の時代、中国人の我われは今なにを考えるべきか?(前編)
10月も終わりに入った。
みなさんは気づいておられただろうか? あの中国・深セン市で起きた、衝撃的な日本人小学生殺人事件から1カ月が経ったことを。
この間、筆者は「中国・日本人男児刺殺事件、『本当に申し訳ない』 多くの中国人が涙した“父親の手紙”の中身とは」という記事を発表したがご覧いただけただろうか。
事件からわずか1カ月なのに、あの衝撃的な事件がメディアで語られることはほぼなくなった。政
【ぶんぶくちゃいな】「不明白播客」:チベット族教育学者が語る「習近平はいかにチベット語教育を破壊しているか」
今ちょうど、日本では「中国の教育」が大きな注目を浴び、それを巡る議論が日々展開されている。
そんなとき、もう一つの「中国の教育」を巡る話題が流れてきた。このメルマガですでになんどかご紹介してきた、米紙「ニューヨーク・タイムズ」記者の袁莉さんが主宰するポッドキャスト「不明白播客」からだ。袁莉さんのご許可を得て、チベット人教育学者のギャロ氏インタビューを日本語訳してお目にかける。
今回の背景をまず
【ぶんぶくちゃいな】Netflix版『三体』の文革シーンはリアルか、陰謀か?――わたしの文革体験(後編)
前回に続き、ポッドキャスト「不明白播客」から高さんの文化大革命(文革)を巡る当事者の回想録後編をお届けする。まだの方は前編からどうぞ。
「高さん」は今回の内容でも明らかにされるが、今年78歳の女性だが、身の危険を考慮して匿名にされている。前回の内容では、ちょうど清華大学に入学した年に文化大革命が発動されて駆り出され、結局大学生活を実際に学ぶ機会を与えられないまま、終わることを余儀なくされた世代で
【ぶんぶくちゃいな】ポッドキャスト「不明白播客」:Netflix版『三体』の文革シーンはリアルか、陰謀か?――わたしの文革体験(前編)
3月21日、世界的な人気を博している人気中国人SF作家の劉慈欣作品『三体』の実写版の放送が、Netflixで始まった。中国を舞台に中国人社会を中心にして展開する原作と比べると、さまざまな人種が登場するNetflixらしいそのドラマ版は、多くの原作ファンたちの度肝を抜いた。
Netflixは中国では配信されていないものの、Netflix自体は、中国語で「奈飛」とか「網飛」などと呼ばれてその存在は知
【ぶんぶくちゃいな】ポッドキャスト「不明白播客」:「白紙運動は終わりじゃない、始まりなんだ」(後編)
今週は、2023年12月に配信した、ポッドキャスト「不明白播客」の書き起こし翻訳「白紙運動は終わりじゃない、始まりなんだ」の後編をお送りする。
今回のゲストも、2022年12月のコロナゼロ政策撤廃のきっかけとなったとされる、11月末のデモ活動「白紙運動」の際に、中国のネットにアップされたとたん次々と消されていく書き込みを拾い上げたり、直接自分に届けられる書き込みをツイッターに流し続けたアカウント
【ぶんぶくちゃいな】ポッドキャスト「不明白播客」:「白紙運動は終わりじゃない、始まりなんだ」(前編)
1年前の今頃、いったいどんなふうに過ごしていたか、覚えているだろうか。
1年前の中国ではちょうど、11月末に新疆ウイグル自治区ウルムチ市のマンション火災で、消火活動が路上のコロナ対策の柵によって阻まれて遅れ、幼い子どもを含む住民が焼死するという悲惨な事件をきっかけに、厳しいコロナゼロ政策に対する抗議活動が起き、それが「白紙運動」となって全国へと飛び火したところだった。
その運動に「白紙」と名付
【ぶんぶくちゃいな】ポッドキャスト「不明白播客」:リネット・オン「外注される鎮圧:中国はいかにして社会を制御しているのか」
中国では今、コロナ・パンデミックの不快な記憶を拭い去ろうと、必死に経済振興が語られている。しかし、政策措置解除直後は期待された経済の動きも思ったほど振るわず、先に発表された6月の経済実績は甚だその期待を裏切るものとなった。
大学新卒者を含む若年層の就職難は一部の研究者によると、実質40%にも達しているとされ、コロナ期に解雇された30代、40代の中年層の就職もスムーズに進まず、これまでブイブイ言わ
【ぶんぶくちゃいな】デズモンド・シャム「ぼくは共謀者−−中国の政治、ビジネス、そしてカネ」(後編)
今回は「ニューヨーク・タイムズ 中国語版」編集長の袁莉さんが展開するポッドキャストから、日本でも今年刊行された『レッド・ルーレット 私が陥った中国バブルの罠 中国の富・権力・腐敗・報復の内幕』著者、デズモンド・シャム(沈棟)氏のインタビュー後編をお送りする。
前編はこちら:
温家宝夫人と密接な関係のもと、中国政府トップの人脈やカネ、そしてその生活ぶりを暴いた同書は貴重な証言が詰まっており、温家
【ぶんぶくちゃいな】デズモンド・シャム「ぼくは共謀者−−中国の政治、ビジネス、そしてカネ」(前編)
新型コロナもすでに落ち着き、世界はまた経済の話題が大きく盛り返してきた。
中米の緊張関係は直接世界経済の緊張感を生んでいるし、ロシアによるウクライナ侵攻もまたエネルギー価格の高騰を引き起こし、経済に二次、三次的な影響をもたらしている。バイデン米大統領は広島G7サミットの後、国内の財政問題を解決するために他国の訪問をキャンセルし、きびすを返して帰国した。
毎日チェックしている中国のニュースでも、
【ぶんぶくちゃいな】経済学者許成鋼「ChatGPTをめぐる中米AI競争」(後編)
前編はこちら:
米「ニューヨーク・タイムズ 中国語版」の袁莉・編集長が聞き役を務めるポッドキャスト「不明白播客」の後編をお送りする。ゲストは米スタンフォード大学の中国経済及制度研究センターの高級研究員、許成鋼教授。許教授は清華大学機械工学部の大学院を卒業する際に同学部で初めてコンピュータ補助設計についての論文を発表した。
この後編では、許教授は米OpenAIが発表したChatGPTの世界的ブー
【全文無料公開・ぶんぶくちゃいな】元中国共産党党校教授が語る「江沢民の政治遺産」(前編)
江沢民が亡くなった。
彼は、日本ではあまり良いイメージを持たれていなかった指導者だった。最も彼のイメージを悪くしたのは、最高指導者として訪日した際にありとあらゆるところで日本の戦争責任に触れ、「自分(及び中国人)は決して忘れていないし、忘れない」ことをアピールしまくったことだった。それが、あのコワモテの顔つきと結びつき、「歓迎されざる外国首脳ナンバーワン」として論じられていたことを覚えている。