サークル移転時のあれこれ
2023年9月。１つのサークルの活動場所を移転することになった。今回はそのことについて書いてみようと思う。
移転理由は安全管理の不安から
これまでお借りしていたレンタルスペース（サークル会場）は、交通の便が良く、同じ建物内にスーパーもあり、とにかく利便性の良い場所だった。そのことから、地域でも人気のレンタルスペースで、ようやくゲットした私たちの枠が貴重なものにも思えていた。屋外が見えない閉鎖的な空間なことは気になっていたが、この場から移転することは考えもしていなかった。
しかし春頃になり、レンタルスペースの運営方法に変更があったようで、室内が大変暑くなった。改善を求め動きをとったが叶わず、最高で30℃にもなる室内で運動することに危険を感じ、サークル移転を模索することになった。
参加者にご意見を伺うと「暑いからいてられないけど、別の場所は利便性が悪い。通えないかもしれない。」が多くの意見だった。そこで私はみなさんが通える範囲（元の場所からの近くで）でレンタルスペースがないか探すことになった。
レンタルスペース探しが始まる
公共施設や民間スタジオなどの誰もが知っている場所はもちろんのこと、googleマップのあらゆる場所をタップし、貸してもらえそうな場所はないかと探した。ネットには載っていない場所はあるかもしれないと街の中を歩き、気になる場所は直接伺って相談にも載ってもらった。（←その節は大変ありがとうございました。お忙しいところ話しを聞いていただき、大変感謝しています。）
なかなか見つからなかったが、とても嬉しかったことは、参加者の方が率先して動いてくださったこと。近所の施設に聞きに行ってくださったり、たくさんの情報も寄せてくださった。そういった行動が、私のパワーになったことは間違いない。
このサークルは必要とされているのか？良いタイミングだから辞めようと思う人もいるのかな？など、改めて考えることも多かったが、そういった良からぬ妄想をすべて吹き飛ばす、大きなパワーになった。
全部で10か所以上の施設に問い合わせをさせていただいたが、結局のところ3つの条件がなかなか満たされない。
交通の便（みんなが通えるか？）
使用できる日時（みんなと私が来れる日時が空いているか？）
使用料（月会費の値上げにならないか？）
候補施設での体験サークル
なかなか決定に至らないが、最終的に４つの候補が残り、参加者に聞き取りをし２つの施設で体験サークルを行うことにした。通いやすさ、運動のしやすさ、雰囲気など、そういったことを、みんなさんに確認をしてほしかったのだ。
あっという間に決定した新しいサークル会場
体験をした後は、本当にあっという間に場所が決まった。体験をしたその日に「ここにしよう！！」といった具合で、各自この場所の良さを感じるところがあったのだと思う。
そこで最終的に決まった施設で9月より、サークルの再開ができることになった。ちょっと田舎の地域にはなるが、とても広くて館内は清掃が行き届いてどこもピカピカ。片面がすべて大きな窓で外の景色が見えるのもいい。この部屋に入るといつも、大きく深呼吸したくなる。スタッフの方々は細やかな心配りをしてくださるので、居心地がいい。移転理由でもあった、室内の温度は快適。
元の場所からは徒歩では到底通えない場所で、日時も変更になった。バスを乗り継いで来てくださる方もおられるが、それでも8割以上の方が継続参加してくれることになった。
秋になり新規参加者を募集すると、たくさんの方が入会してくださり、元のサークルよりも規模が大きくなった。レンタルスペース料が元の場所の2倍以上だが、月会費をあげなくてすみそうだ。
より大切に育みたいサークルとなった
参加者の方に多くの意見を募るが、最終決定をするのは実施主体者の私がしなければいけないことと思っている。今回は「場所が変われば通えなくなる方がいる。」ということが１番の気がかりであった。
その状況でも移転場所がもめることなく決定できたのは、参加者の方々が理解ある考えをしてくださったからだ。大変感謝したい。また、日ごろから参加者同士、参加者と私とのコミュニケーションが円滑だったことにも救われた要因である。
今回は楽しい話題ではないが、参加者の方々とたくさんのお話を重ね、私がみなさんとお近づきになれた気がして、嬉しい側面があった。また、大変なことをみんなで乗り越えれたことも嬉しかった。新しい参加者の方も含め、今まで以上にこのサークルを大切に育んでいきたい。
おでかけ運動教室わんせるじんぐ