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自閉の不思議

今勤めている事業所は知的障害の子どもを対象に支援している。
大体の子は知的とASD、ADHD、もしかするとHSPなども併発している。

初利用だった女の子。自閉傾向が強め。
初めての場所やものにはやはりブロックがある。
楽しいとか面白いという感覚そのものもわかってるのか見えにくい。

公園に行っても、ブランコや滑り台を楽しむより、鼻水が気になって動けない。
顔は笑顔だけど楽しそうな雰囲気には見えない。

けれど公園の帰り道、一人でトコトコ走りながらウフフフと一人笑う声。
自分の中で楽しいと思うことがあったのかな。
感情の出し方がわからないのかもしれないな。

スタッフとの関わりは慣れてくるといろいろ話すけれど、様子を見ている感じ。
わたしには距離を置いていた。
ちょっと寂しかった。

公園から帰ってきて、何をしようか考えていたらあるスタッフさんがタイムクラッシュを出してきた。一緒にやってみる。
これは楽しそうにやっていた。
形の認識もあるようで、小さなピースを器用にはめ込む。
そういえば私も好きだったなぁ。
時間内にやり切りたくて何度もトライした覚えがある。
50秒で全部はめ込むのはなかなか難しい。
大人2人子ども2人で一回だけクリアできた。

週1の来所だからその子のことを理解するには時がかかる。
定型の子が一年でできることも二倍三倍の時間をかけて、気長に焦らず諦めずその子のペースに合わせてひとつひとつできることを増やしていく。


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