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「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない

再読する本の多い日々ですが、それによる新たな気付きをたくさん得ています。
結局、自分は一回で理解しきれることなんて限りがあって、何度も読むことで自分の中に落とされていくんだろうなと感じます。
本を買う良さは、やっぱりいつでも気になった時に手に取れることにあるなあと。朝のぼーっと本棚眺める時間プライスレスですわ。

今日は言葉掛けに関する本を読みました。
台風による気圧の変化で頭痛にやられていたのですが、読書して気を紛らわせたいなと思ったので、読みやすく書かれている本を手に取ったわけです。

著者の坪田信貴さんの名前を聞くと、知らないなと思う人もいるかもしれませんが、「ビリギャル」と聞くと認知度はぐっと上がるように思います。ビリギャルの先生をされていた方が坪田先生です。

その先生が、子どもたちに前向きな言葉をかける大切さをNGな言葉掛けをこんなふうに転換するといいよと、たくさんの具体例を載せています。
例えば「勉強しなさい!」ではなく、「勉強するとこんなふうになれるよ」といった具合です。

保護者も教員も学校も、多くの人は「子どもたちに幸せになってほしい」と願っていながらも、現代の社会環境、周囲の視線、思い通りにいかない苛立ち、SNSなどなど様々な要因が折り重なって、つい、マイナスの言葉掛けをしてしまいます。自分自身もたくさんそうした言葉を浴びてきたし、無意識に浴びせています。本当、関わってきた子どもたちには申し訳ない。

序章において、坪田先生は「拮抗禁止令」について述べています。
「拮抗禁止令」について

親は子どもが生まれた瞬間から、その子に対して様々な制限や禁止を与えています。これ自体は普通のことです。社会の中で生きていくために、幸せに過ごすために、必要なルールや価値観を教えるわけです。これを「拮抗禁止令」あるいは「禁止令」と言います。

P34

と説明し、さらにその中でも特に「厄介な5つ」として

1.完全・完璧であれ
2.他人を喜ばせ、満足させよ
3.努力せよ
4.強くなれ
5.急げ

の5つを挙げています。

これは、学校にも当たり前にある価値観であり、同時に大人にも押し付けらがちなことだとも感じています。
その子どもが伸び伸びと成長していくために、丁寧にその子どもと向き合うこと、昔若松先生がサラッと話されていましたが、あるべきラインに線を引いて、そこから減点式で子どもを見ないこと。
これって、子どもだろうが大人だろうが同じだよなと改めて噛み締めています。

9月から、少し学校現場に関わらせていただく機会があります。
やっぱり目の前の子どもたちの実態・先生たちの実情から、丁寧に出発していける自分でありたいと思うわけです。

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