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KYでも生きてみたい。

「お前って、空気読めないよね」
「今は笑っちゃいけない場面ってわからない?」
小さい頃は特に言われてきた。歳を重ねるにつれ、社会化し、社会に適合ができるようになってきた。

脳科学者の中野信子さんの『空気を読む脳 中野信子』を読んだ。
これまで脳科学については疎く、また、文系学部出身ということもり、
理系分野の本を遠ざけていた節があった。
しかし。
フロイトの「精神分析」やアドラーの「心理学」と同様に
「脳科学」も現代人が身につけるべき基礎教養の1つだと確信した。

日本人の脳にあるセロトニントランスポーターの量は、世界でもいちばん少ない

世界でも、最も実直で真面目で自己犠牲を厭わない人々であるが、いったん怒らせると何をするか分からなくなる(例:特攻)
;協調性の高い人は、セロトニンポーターというタンパク質の密度が有意に低く、社会性のルールに従わないものはペナルティを追うべきだ、自分を不当に扱うものは許せない、利益を失ってでも制裁を与えたい、という気持ちが強く働く。

外見が良いことで性的類型化が起こりやすくなる

男性の場合→有利に働く
☆力強さ
☆職務遂行能力の高さ
☆決断力

女性の場合→不利に働く
△消極的で堂々とする
△意欲や決断力がある
△セクシーすぎる−>偏見を持たれる

ダーク・トライアド(Dark Triad)

本書では、クズな男はなぜモテるのか?という問いに対して真剣に答える

ダーク・トライアド(Dark Triad)とは、心理学で提唱される「3つの社会的に望ましくない性格特性」のことを指す。
1. マキャヴェリズム(Machiavellianism)
• 他人を操り、自分の目的を達成するためならどんな手段も正当化する考え方や行動。
• 特徴:
• 欺瞞的、策略的
• 感情的なつながりを重視しない
• 利己的な目標のために他人を利用する
• 具体例:
• 職場で昇進を狙うために、同僚のミスを上司に報告し、自分の優位性をアピールする。

2. ナルシシズム(Narcissism)
• 自己愛が強く、自分を過剰に評価する性格特性。
• 特徴:
• 自己中心的
• 批判に過敏
• 賞賛や注目を強く求める
• 具体例:
• グループプロジェクトでほとんどの仕事を他人に任せたにもかかわらず、成功したときに自分だけが成果をアピールする。

3. サイコパシー(Psychopathy)
• 他人への共感が欠如し、反社会的な行動や衝動性が特徴。
• 特徴:
• 無慈悲、感情的な冷淡さ
• リスクを恐れない
• 罪悪感を感じにくい
• 具体例:
• ビジネスで大きな利益を得るために、パートナーや顧客に嘘をつき、損害を与えても全く罪悪感を感じない。

ダーク・トライアドが及ぼす影響


これらの性格特性を持つ人は、他者との関係でトラブルを起こしやすい一方で、短期的にはリーダーシップや成功を収めることもあります。ただし、長期的には信頼を失い、社会的な孤立を招く場合が多い。
例:
• マキャヴェリズムの人物が会社を乗っ取る計画を秘密裏に進める。
• ナルシシズムのリーダーが、全ての成功を自分の功績に見せかける。
• サイコパシーの詐欺師が、人々を冷徹に騙して莫大な金額を奪う。

感想

「脳科学を学ぶことは、叡智に触れること」

ぼくは、ぼくという人間がわからない
でも、それは、あたり前のことで、だから、何千年も前から
哲学者たちがたくさん考えてきた。でも、ぼくたちは、その
人類の叡智を本で、Youtubeで、話し合いで知ることができる。
だから、「学びたい!」という魂の灯火を絶えず燃やし続けたい。

異性にモテることは、生命力が強く、魅力的であると同時に
プロテスタント信仰が生んだ近代資本主義社会において
モテるかモテないか、それでその人の価値が決まってしまうような
不健全な人間社会を作り出しているように思う。

だから、僕が言いたいのは、
このような不幸な人生になってしまう性格やパターンが現代の科学で判明しているなら、そうならないように気を引き締めるべきである。
決して、老子のような崇高な考えを持とうとか
「愛されたいなら愛しましょう」といった凡人には、なかなか難しいことではなく、お互いに思いやりを持ちましょう。そして、理性を働かせ、もし、隅で泣いている人がいれば、寄り添おう。そう感じました。


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